『Baltic』フランスの洒脱が詰まった〝ネオ・クラシック〟

【自腹レビュー】あら可愛い!! エポスのニュークラシック「Octagon(オクタゴン)」

 2025年末のある日、東海時計商事さん(しかも代表から)LINE通話がありました。

 一瞬「何事ですか!?」と身構えた私でしたが… 何のこともあらん。12月に開催されるイベントへのお誘いでございました(笑)

 ってなワケで、東京某所の(またしても)隠れ家のような場所で開かれたイベントに行って参ったワケですが…

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イベントがコワい(笑)

 かれこれ4、5回は参加したイベントですが、実のところ、毎回緊張を強いられます。今回は何を見せられ、お勧めされちゃうんだろうか。そしてその誘惑に自分の〝ガラスのメンタル〟は耐えられるのだろうか… そんな心配を胸に秘め、おずおずと現地に足を踏み入れました (;´∀`)

キンキラキンを勧められる(笑)

 何やかんやで久しぶりでしたが、挨拶もほどほどに時計の陳列場所へと誘われるワタクシ。そこには、どうやらこのイベントで「砂布巾に一番見てもらいたいであろう一本」が鎮座していました。

 余りの衝撃的なお姿に、写真を撮るのも忘れてしまったくらいですが、とにかく「強烈」でした。記憶からこぼれ落ちるくらいの数の時計を拝見してきた私にしてもそれは、お目にかかったことのない「圧力のカタマリ」でした。

 見事な「金」、どこもかしこも「金」。昨今の金時計はどれもこれも「金だけど、意外とシックでしょ??」みたいな方向性で作られるじゃないですか?? とんでもない!! そんな生ぬるい「金」ではなく、むしろ突っかかってくるような「激しい金時計」がそこにありました。

 私にお勧めしてくるくらいですから、コーティングのゴールドでしたが、パラメーターを攻撃力に全振りしたかのようなエングレービングがこれまた強烈で、思わずワタクシ、禁断の質問をしてしまいましたよ。

 「これ、どこに着けていったら良いんでしょうか??」

 「どこでもイケる、オールラウンダーですよ!!」と返されましたが… いやいや、これがオールラウンダーなら、腕時計のドレスコードなんてあらかた消し飛んでしまいますがな (;´Д`)

 ちなみに海外の時計見本市で交渉して仕入れた時計なのだとか。現地で「ホントにそれにするの??」と釘を刺されたにも関わらず持って帰ってくるくらいですから、何かしら「得体のしれない魅力」がある時計なのは間違いありませんでした。

一角で〝ビカーッ〟と光っていた「見慣れぬ時計」

 いきなり強烈無比な「超金時計」を見せられ、早くもHPの3分の2を削られた私でしたが、折角のイベントですし、見れるものは全部見ようとかろうじて踏み留まりました。

 その多くは「私には高価過ぎる時計」でした。良いのは解ってる。欲しいに決まってる… でも買えないんだ。お財布がね、お財布が「痛いよぉ」って泣くのですよ。

 そうなると私の物欲も一気に萎みますし「あぁ、本日も成果なしかぁ…」としょぼくれた厭戦気分になるのも仕方がないところです。ただ、決まってそんなときなのですよ。運命の出会いってヤツが訪れるのは!!

 それは私の視野のギリギリ隅っこにありました。時計として認識できるかできないか、そんなぼやけたファースト・インプレッションでしたが… それでも〝何かが刺さった〟のですよ。

エポスさんにこんなのあったっけ??

 あくまで自分の記憶の中での話ですが、そのブランドに「あるはずのない形の時計」がそこにありました。本国の公式をちょくちょく覗いている私が〝全く見たことのないモデル〟… いつの間にこんなラインが誕生してたの??

これは可愛い… EPOS(エポス)「Octagon(オクタゴン)」3512SS.A.L

EPOS Octagon 3512SS.A.L 写真 エポス オクタゴン
EPOS Octagon(3512SS.A.L)

 「欲しくなる」という衝動に最初のアクションを促す因子、それこそが俗に言う「第一印象」です。物欲を司る「天使と悪魔」がいたとして、最後の最後で悪魔の味方をするのは、最初に抱いた「純粋な好印象」だったりします。

 ではこの好印象の中で、最も印象の確定速度が速いのは何でしょうか??

 「格好良さ??」「コストパフォーマンス??」… 私の場合は間違いなく「可愛さ」です。格好良さの断定にはある程度の考える時間が必要ですが、「可愛さを感じる仕組み」には「ON と OFF」しかありません。「可愛い」「可愛くない」しかないのです。

 この日、迷い込んでしまった〝腕時計樹海〟で見付けた一本、エポスの「オクタゴン」の場合は、手に取る前に解りました。その佇まいが理屈抜きで〝可愛かった〟からです。

 まあ… しょうがないですね。知ってしまったからには、見てしまったからには仕方がありません。「それ、買いまーす!!」(*´∀`*)

※ちなみにストラップは純正から、手持ちのストラップに付け替えています(理由は後述)

ユーロパッションさんの提案で生まれた「日本発の限定モデル」

EPOS Octagon 3512SS.A.L 写真 エポス オクタゴン
EPOS Octagon(3512SS.A.L)

 「こんな可愛いのありましたっけ??」… 当然ながら質問をぶつけてみました。すると「日本発」のモデルであることが発覚。ないわけだ。公式で見付からないはずです。

 ちなみに「世界限定100本」とのことで、何らかのルートで日本以外での販売があるのかもしれません。ほら、稀に「中東の限定モデル」とか入ってくるお店もあるじゃないですか?? そんな感じかもしれません。

可愛いもの好きの言い訳をどうぞ(笑)

 オッサンなんですけどね。昔から可愛いものが好きなんですよ。油断したら「シルバニア・ファミリー」とか買ってそうですもん。

 なのでこれはもう仕方がないと申しますか、可愛い小動物を見付けた感覚で愛おしくなってしまいました。お金を支払う前から「ストラップのお着替え」を想像していましたし…

 そっか、私にとっての腕時計ってシルバニア・ファミリーだったのかも!!

嫌味のない「絶妙なレトロ感」

EPOS Octagon 3512SS.A.L 写真 エポス オクタゴン
EPOS Octagon(3512SS.A.L)

 可愛い可愛いと連呼するわけにも参りませんし、一応は腕時計の語り部として、あれやこれや印象をお伝えしたいと思います。

 まず、何せレトロなんですよ。しかもかなりリアルな方向性の。八角形からそのまま脚が生えているような作りなんて、ぶっちゃけ、ヴィンテージにしか見えません。

 ケースの薄さもリアルさを際立たせています。この辺は「プゾー(Peseux 7001)」を選択したエポスさんの判断が効いていますね。

EPOS Octagon 3512SS.A.L 写真 エポス オクタゴン
EPOS Octagon(3512SS.A.L)

 ケース径は「38ミリ」ですので、ヴィンテージとしてみればかなり大型です。とはいえ、現代で使い倒すことを考えたら、ヴィンテージの33ミリはちょいと小さ過ぎますし、38ミリというのは「現代の必然を考えた結果」のベストなサイズだと思います。

EPOS Octagon 3512SS.A.L 写真 エポス オクタゴン 着用
この時計… 載るぞ!!
EPOS Octagon 3512SS.A.L 写真 エポス オクタゴン 着用
38ミリの薄造りとか… 最高!!

 そっくりそのままにヴィンテージを真似ても、そこには何の意味がないことを解ってるのですよ。エポスさんは (*´∀`*)

この時代に出会えるとは思わなかった「古風なケース」

EPOS Octagon 3512SS.A.L 写真 エポス オクタゴン
ヴィンテージカメラとEPOS Octagon

 ひと言でいえば「大好きなケース」です。このケースだから購入したと言っても過言ではありません。

 この味を現代の時計として味わえる日が来るなんて… ワタクシ軽く泣けてきました。それでもさすがに現代の時計なんですよ。仕上げの水準は間違いなく現代のそれです。

EPOS Octagon 3512SS.A.L 写真 エポス オクタゴン
ケースからラグに至る仕上げの確かさ

 ただ、決して仕上げ過ぎていないところに、本モデルの明確なコンセプトを感じました。防水性は「5気圧」。3気圧みたいな見た目ですから頑張った方でしょう。

エナメルにしか見えない「ダイヤル」

EPOS Octagon 3512SS.A.L 写真 エポス オクタゴン
セリューのウォッチケースとEPOS Octagon

 素晴らしい!! エポスさんを完全に誤解していました。こういった古式ゆかしい美学もちゃんと形にできるブランドだったのねっ!!

 ラッカーとの説明がありましたし、最近のラッカーは本当にレベルが高いので実際にそうかもしれませんが、厚みと自然なニュアンスを感じる表面のタッチは〝ほぼエナメル〟と言っても良いくらいの出来栄えです。ずっと見ていたい… それほどの充実っぷり。

 どこを見ても、安っぽさは皆無のダイヤルだと思います (*´ω`*)

この「アラビア」が良いのだ!!

EPOS Octagon 3512SS.A.L 写真 エポス オクタゴン
こってり分厚いインデックス

 こういう「アラビア インデックス」を待っていました!!

 こんもりとした立体感を感じさせる厚塗りされたインデックスが、白いダイヤルに華やかさを与えています。太めのブレゲ数字で斜体気味なところもお洒落!!

 疾走感とでも申しましょうか、針の進行方向に向かって自然と視線が誘導される感じが、何とも気持ち良いインデックスです。12時の「赤」も素敵です。

こんなのお好きでしょ?「スモセコの凹み」

EPOS Octagon 3512SS.A.L 写真 エポス オクタゴン
このスモセコは見てもらいたい!!

 もう「エナメル」ってことで良くないですか(笑) この「スモールセコンドの窪み」を見たら、誰もがそう感じるのではないでしょうか??

 適度に有機的なラインを残しつつ、精密に形作られたスモセコの窪み。皆さんもきっとお好きですよ??

ミニッツトラックが大好きだ!!

EPOS Octagon 3512SS.A.L 写真 エポス オクタゴン
レイルウェイ + ブレゲ数字… 最強!!

 ヴィンテージの定番様式、レイルウェイタイプの「ミニッツトラック」です。

 針をどうする、インデックスをどうするよりも、ミニッツトラックを〝レイルウェイ〟にすることが、クラシックを成立させる一番の近道ですからね。エポスさんもさすがに解ってるぅ!!

敢えての「フラットな風防」がエポスっぽい!!

EPOS Octagon 3512SS.A.L 写真 エポス オクタゴン
あくまで現代の時計としての完成度を求めた末でしょう

 ドーム型のアクリル風防なんて被せたくなりますわな。でも〝違う違う!! そうじゃない!!〟のがこの「オクタゴン」です。

 「ケースの厚み〇〇ミリ(風防は除く)」みたいな注釈付きの数値ではなく、リアルな「薄さ」を追求するための「フラット風防」です。そして達成した実寸は「6.7ミリ」の薄造り。

 ヴィンテージルックの時計を作りつつも、随所に現代的な解釈を入れてくる辺りがエポスさんなのです (*´艸`*)

シェブロンヒゲのようなバトン針

EPOS Octagon 3512SS.A.L 写真 エポス オクタゴン
ジェントルマン顔

 僅かに金属本来の光沢を残して黒く着色された「時針・分針」。形状は「バトン」です。白いダイヤルに良く映えて、視認性も文句の付け所がありません。

 8時17分頃に時計を確認した際、2本の針がヨーロッパ紳士の〝口ひげ(シェブロン)〟に見えて、気難しい大学教授が哲学的なことを考えている様子を想像してしまいました。こういった、ちょっとした〝キャラクター性〟を感じさせる時計は長く飽きずに愛せます。

搭載は必然「プゾー7001」

EPOS Octagon 3512SS.A.L 写真 エポス オクタゴン
プゾーもさることながら、ケースバックの雰囲気も素晴らしい

 ぶっちゃけETAの〝エボーシュ〟ではございますけどね。腕時計好きならプゾー搭載は何気に嬉しいものです。受け板のバランスが美しいのでトランスパレントバックの見応えも十分ありますし。

EPOS Octagon 3512SS.A.L 写真 エポス オクタゴン
プゾーの受け板が好き!! 仕上げも盛々です

 プゾーの素晴らしさは「時計を薄くできること」。特段無理をしなくても薄い時計を作ることができる。この辺りの〝目に見えるゆとり〟がプゾーの魅力です (*´ω`*)

厚さ「6.7 ミリ」 薄いって素晴らしい!!

EPOS Octagon 3512SS.A.L 写真 エポス オクタゴン
薄いぜぇ~ 6.7ミリだぜぇ~

 いやぁ~ 載るなぁ~!! 38ミリのサイズ感もさることながら…やっぱりこの「薄さ」ですよ!! ケース厚「6.7ミリ」。まさにノンストレス!!

 隙あらば袖口に潜り込もうとする様は、まるで巣ごもりするミーアキャットの如しです。薄さは正義だなぁ~ (*´ω`*)

純正ストラップの「コレじゃない感」

EPOS Octagon 3512SS.A.L 写真 エポス オクタゴン
オレンジ色がここまで似合うとは!!

 付属の〝黒いクロコ型押しストラップ〟が余りにも「コレじゃなかった」ので、今回の写真撮影では最初から「JLC Handmade Shop」さんのストラップを使用しています。

 付属のストラップも悪いものではありませんでしたが、ぶっちゃけ…「オクタゴンとは全く合っていなかった」。あのまま写真を撮るのは、時計にとって〝フェアじゃない〟… そんな気がしました。

EPOS Octagon 3512SS.A.L 写真 エポス オクタゴン
グリーンならスーツにも合いそう

 で、どうですか?? オレンジとグリーンのどちらも「ウミヘビ革」。めちゃくちゃ良い雰囲気じゃないですか?? ケースの厚みにストラップの厚みが合っているので「異素材同士のツライチ」が出来上がっています。

 例えばお店で現物を見たときに「ストラップを換えたら化けるな!!」と見通せる方なら問題はありませんが、ほとんどの方がストラップと合わせた全体像で「何か違う」と違和感を抱えるわけですよ。

EPOS Octagon 3512SS.A.L 写真 エポス オクタゴン
こんな遊びもアリ!!(笑)

 ですので付属のストラップはお見せしません。「オクタゴン」という時計の魅力を誤解されたくないからです。それにしても、あれならシンプルなカーフヌバックとかの方が、全然良かったなぁ… (;´∀`)

「エポス」には頑張って欲しいわけです

EPOS Octagon 3512SS.A.L 写真 エポス オクタゴン
実力のあるブランドですからね!!

 エポス関連で最近の話題といえば、すかさず〝例のラグスポ〟「3506」を連想する方もいらっしゃるはずです。

 今以てエポスが作る必要性があったモデルだとは思えませんが、少なくとも世界というマーケットで「売れる可能性があるから作った」のは間違いないでしょう。

 実際、日本のように〝異様にシビアな目線〟で知られる市場では難しくても、もっと母数が大きくもっと寛容な場所でなら、すんなり受け入れられるだけの「高いポテンシャルを持った時計」であることは間違いありませんでした。

 その証拠に、今現在の目線でバリエーションを増やしたそれらを見ると、悪くないと言いますか… ちょっと欲しくなったりしてますしね(笑)

 だからこそなのですよ… 時計の展開以上にブランドの理念…「エポスであることの誇り」が問われている気がするのですよ。

 ってなわけで、簡単に「エポスの歴史とルーツ」を遡ってみましょうね。

エポス社の〝ルーツ〟

 エポス社のルーツは1925年に遡ります。同年、ジェームズ・オーバールが機械式時計の中心地〝ジュラ渓谷(Vallée de Joux)〟に、時計会社「James Aubert SA」を設立。機構の達人だったジェームズはクロノグラフとミニッツリピーターの技術開発に尽力しました。

 伝統に倣う形で、彼はその知識を義理の息子であるジャン・フィヨンに継承。フィヨンはその後長年にわたりEPOSの時計職人として活躍。

 ジャン・フィヨンは革新の源泉でした。彼の工房では、ジャンピングアワーやレギュレーターの改良など、EPOS独自の複雑機構の開発が数多く行われました。

エポス社〝設立〟

 クォーツショックによる影響で、壊滅状態にまで追い込まれたスイス時計産業でしたが、中には機械式時計の未来を信じて疑わない人物もいました。

 起業家のピーター・ホーファーもその一人です。彼と妻のエルナは1983年、自らの会社「モントレ・エポスSA」を設立。

 創業当初からホーファーはジャン・フィヨンの支援を受けており、それがエポス社の革新的な技術を支えました。

 その後も常にジャン・フィヨンと緊密に協力しながら、独創的なメカニズムを組み込んだコレクションを充実させ、手頃な価格で提供し続けています。

 要するにエポスとは元来「革新的で実直で、消費者に寄り添うブランド」なのです。

私が愛したエポス「エモーション ナイトスカイ」… そして繋がる「オクタゴン」

EPOS Octagon 3512SS.A.L 写真 エポス オクタゴン
EPOS Emotion Night Sky(3391BL)

 私がエポスの「Emotion Night Sky(エモーション ナイトスカイ 3391BL)」を購入したときのことは良く覚えています。

 決め手は何と言っても「独創性」。フルカレンダーのムーンフェイズ付きで、このモデルほど〝未来を連想させる顔〟をしている時計は他にありませんでした。

 「これは押さえておかないとダメな気がする」と覚悟させるだけの〝際立った存在感〟「ナイトスカイ」にはあったのです。

 ところが昨今、エポスさんのラインナップを見ていると〝何だか迷走気味だなぁ~〟と感じさせられることがありました。

 件のラグスポは象徴的ですが、エポスのユーザーたちがエポスに期待している「革新」「独創」といった部分で、些か軸を見失っているように見えたのです。

 だからこそなのですよ。「オクタゴン」を発見した際の私の喜びは格別でした。

 腕時計の長い歴史と現代を繋ぐ〝丁度良い塩梅の新しさ〟… こんなに素敵な時計が作れるなら大丈夫。エポスが創業から守ってきた「根っこの部分は未だ健在」だと確認することができて、何だか嬉しかったですね (*´∀`*)

腕時計の「格好良さ」と「可愛らしさ」

EPOS Octagon 3512SS.A.L 写真 エポス オクタゴン
EPOS Octagon(3512SS.A.L)

 前もって調べていたわけではありませんし、購入のための判断に要した時間はほんの数分でした。とはいえ、時計を好きになるって結局はこういうことなのです。理屈じゃありません。「あ、この時計マジで可愛い!!」と思ってしまったら、カード決済を躊躇している場合ではありません。エポス「オクタゴン」の場合がまさにそうでした。

 誰かさんに「格好良い時計ですよ!!」とお薦めされても、何だか不思議と〝刺さらない時計〟ってありませんか?? 躊躇なのか一時の逡巡なのか… とにかく、軽々しくは行けない時計があるのです。

 どれだけ時計が格好良くても、それが自分に似合うかは〝他者が決める問題〟です。その辺りの自分の脳内だけで完結できない「判断基準の存在」が、最終決断を鈍らせるのです。

 格好良い時計を十全に使いこなせない負のイメージがチラリとでも浮かんだ場合、私はその時計から距離を置くことにしています。持て余す未来が予想できますし、その時計だって似合わないオーナーさんには買われたくないでしょうしね。

EPOS Octagon 3512SS.A.L 写真 エポス オクタゴン
形容し難い愛らしさ

 「可愛い」は違います。可愛いと思う気持ちはあくまで〝自身の心の中で生まれるもの〟ですから、誰憚ることなく「可愛い時計は可愛い」と断言することができます。「可愛い」は貴方や私だけの〝パーソナリティーであり、アイデンティティー〟なのです。

最後に… エポス「オクタゴン」に思う〝可愛さとしぶとさ〟のバランス

EPOS Octagon 3512SS.A.L 写真 エポス オクタゴン
流行に左右される時計ではありません

 だからこそ「可愛い時計は強い」。時間も場所も超越した存在としてマーケットや愛好家の評価の圏外で〝しぶとく愛される可能性〟という点で言えば、古臭さと新しさを独自のセンスで練り合わせたエポスの2025年作「オクタゴン」は、絶妙にバランスのとれた時計だと思います。

 今回は作製本数を絞った限定扱いでしたが、5年、10年後に腕時計に興味を持ち始めた人たちが「エポスって、こんな可愛い時計を作っていたんだ」と悔しい想いをしなくて済むように、定期的な再生産があっても良いシリーズではないでしょうか??

 あと、こういう味のある時計は、もっと推すべきですよ!! ユーロパッションさん!! (*´∀`*)

Octagon 3512SS.A.L 28万6000円(税込)
サイズフェイス:幅約38mm×厚さ約6.7mm(リューズ除く)
ケース素材ステンレススティール
風防反射防止サファイアクリスタル
ストラップカーフ
ムーブメント手巻(プゾー7001ベース)
防水5気圧防水
限定世界限定100本
付属品箱、説明書

ストラップを換えていなかったら…

EPOS Octagon 3512SS.A.L 写真 エポス オクタゴン JLC Handmade Shop
EPOS Octagon & JLC Handmade Shop

 今回のファインプレーは「JLC Handmade Shop」さんでした。付属のストラップで写真を撮っていたら、だいぶ異なる印象で「オクタゴン」の姿をお届けすることになっていたはずです。

 色違いの2本の「ウミヘビ革ストラップ」を取っ替え引っ替えしながら撮影したわけですが、結果的に「オクタゴン」本来の愛らしさを余すところなく撮れたように思います。持ってて良かった「JLC Handmade Shop」!!

 腕時計を生かすも殺すも「ストラップ次第」であることは、これまでの経験から身に染みて解っていましたが、こうして写真にしてみると改めて絶大な効果に目を見張ります。時計だけ良くてもダメなんです。この辺りは時計メーカーさんの〝意識〟も変えていただきたいところ。絶対に売れ行きが変わりますから。

※撮影機材: SONY α7RⅤ+ SONY α6700 + FE 70-200mm F4 Macro G OSS II + FE 100mm F2.8 Macro GM OSS & Xiaomi 15T Pro Adobe Lightroom で編集

Curated & Written by 砂布巾

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