『腕時計喫茶オリジナルストラップ プレゼント』 当選発表!!

『腕時計喫茶』について

 2017年12月、何の気もなしに「はてなブログ」で書き始めたのが「腕時計喫茶」です。この時点ですでに過去3度、腕時計趣味に区切りを付けていた私でしたが、2015年に死去したオヤジの遺品の中に何本かの腕時計を発見したことで、自分を腕時計好きにしたきっかけの「原風景」が蘇りました。

 幼きころ、実家のマントルピースの上に並んでいた金ピカの腕時計は、息子の私にとって「ド派手趣味のオヤジ」を象徴する欠かせないアイテムでした。こんな時計が似合う大人に自分もなっちゃうのだろうか… 金ピカ時計を着けて喜ぶ自分は想像できなくとも、マントルピースに無造作に置かれたダンヒルのライターとくしゃくしゃのLARKとともに、私にとってオヤジの金ピカ腕時計は「大人世界への憧れ」そのものでした。

 オヤジの遺品整理をきっかけに掘り起こされた腕時計…「大人世界への憧れ」が、都合4度目の腕時計趣味をスタートさせる原動力になりました。生前のオヤジが好んで着用した「三つ揃えのスーツ」「タイピン」「カフス」も、未だその良さが理解できたとは言い難い無粋者の私ですが、腕時計の面白さに関する限りオヤジ以上に理解しているという自負があります。まあ、負けず嫌いのオヤジが素直にそれを認めるとは思えませんが(笑)

 いずれは私も自然な形で「成金趣味時計」の良さが解るようになるかもしれません。そのときは夢の中でオヤジと銀座に連れだって、金無垢でダイヤ付きの「ド派手な新作時計」を薦めたいと思います。今の時計の値段を知って「嘘やろ!!」とボヤくオヤジを見てみたいものです(笑)

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腕時計喫茶を読んで下さる皆さまに「知っておいてほしいこと」

 ここ1年足らずの間で言っても、腕時計業界と腕時計喫茶の関係性は相当に強まりました。こんな風に書くと「何だよ、所詮は提灯記事かよ!!」と思われるかもしれません。ちなみに「提灯記事」というのは私の本業で頻繁に使われる業界用語で「お金をもらってクライアントの要求通りに書いた記事」を指します。はい、そんなものを「ジャーナリズム」とは呼びません。

 ちなみにこれも業界用語ですが、ジャーナリズムの成果のように見せつつ書かれた広告のことを「記事広(告)」と呼びます。残念ながら最近の雑誌はページのほとんどが「記事広」です。

 私にしても腕時計喫茶の記事で特定の腕時計を推すことはあります。しかしながら、腕時計喫茶の場合は基本的に「勝手に推しているだけ」です。私が気に入った時計について調べたり取材したりして、それを自由気ままに記事化しているに過ぎません。

 「お金を払うから書いてください」… 正直言って類する依頼はあります。ただ、一番最初に届いた記念すべき依頼が、私のポリシーと照らし合わせたとき「真逆」だったこともあって、こういう仕事は安易に受けるべきではないと判断しました。つまり、腕時計喫茶には今のところ「依頼主の言いなりで書いた記事」はただの一本も存在しないのです。何かとしがらみのあるプロメディアに対して、腕時計喫茶が胸を張れる唯一の美点です。

忖度された記事を読んで「腕時計を買いたい」ですか??

 「是非とも取材においで下さい!!」とお誘いを受けることがあります。もちろん、喜び勇んでお邪魔するわけですが、その際に必ず伝えるひと言があります。

 「良くないところは良くないと書きますが、構いませんか??」

 「それなら結構!!」と仰るところもあれば、反対に「望むところです!!」と乗ってくれるところもあります。私の中ではこの時点で「勝負あった!!」です。

 そもそも売りたい時計に絶対の自信があれば、私の言い分は本来「願ったり叶ったり」のはずなんです。お陰で業界関係者からは「腕時計喫茶は辛口」と言われるようになってしまいました(汗)

 腕時計喫茶で私が書きたいことは、私の目で見て、触れて感じた「リアル」だけです。ですから可能な限り私財を投じて「腕時計を買う」わけですが、そこには当然、経済的な限界もございます。残念ながら私という個人は、お金持ちでもなんでもないからです。

 そこで、購入経験と想像の翼を最大限活用することで、現物に触れずとも評価できるように努めるわけですが、その際に必要なものが「多角的な視野」。異なる評価のレイヤーを幾つも重ねることで、正面に対峙するだけでは見えないものが正体を現すからです。

 とはいえそれは、所詮「想像の産物」に過ぎないかもしれません。それでも私はその想像を歪める忖度の存在を徹底的に排除しています。

 だからこそ、価値基準をぶらすことなく「良い悪い」を判断できるのだと思います。この先、どんな時計が対象になろうとも、私という天秤が判断したそのままをお届けすると、読者の皆さまに誓わせていただきます。

 腕時計喫茶を読んだ読者さんの心中に沸き上がった「欲しい!!」は恐らく「本物」です。何故なら、ブランドの権威も所属メディアの後見もない一個人が書いた「等身大の記事」「真実」を見出した貴方のセンスが「本物」だからです。こんなに「買え買え言わない時計サイト」を訪問して時計が欲しくなったのなら、それはきっと「運命」です。

 この先も腕時計喫茶は「腕時計購入」をお考えの方の背中を「正しく押せるメディア」を目指します。そして購入後も長く腕時計を好きでいられるように、腕時計の文化的側面を照らす記事を書いていく所存です。

 100年後も腕時計が「憧れの中心」にいられるように。

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