あんまり日本人では見かけませんね「ブローバ」使ってる人。アメリカを代表する時計メーカーなんですが・・・かく言う私も初めて入手しました。Amazonさんで。
音叉の振動で時計を制御しようとした歴史を持つ「ブローバ」
「ブローバ」といえば、音叉式の「アキュトロン」。1960年、腕時計の歴史に刻まれたエポックメイキングの一つですよね。音叉の規則正しい振動で時計を制御するっていう発想がぶっ飛んでます。世界が驚愕したはずです。でもほんとに間もなく、さらに正確に時を刻む「クオーツ」にお株を取られてしまいます。あっという間です(,,゚Д゚) セイコーのクオーツ「アストロン」がスイスの時計業界を壊滅近くまで追い込んだのに比べ、その後の「アキュトロン」は・・・頑張ってたんですね! 辺境の日本人が知らないからって、それがどうした!
「通常の8倍」の振動数を誇るブローバ「UHF」
現在の「ブローバ」の売りは「UHF」という通常の8倍の振動数(262KHz)を誇るクオーツ。機械式以上のなめらかな運針を実現しているんです。まぁ私はクオーツの「チッチッチッ」も、愛らしくて好きなんですけどね。
前置きはこの辺りにしまして~ (*´∀`*)
「Bulova Accutron II Chronograph 96B239」開封の儀でございます
箱は味気ないです。質実剛健アメリカン。ドキドキしますなぁ(*´∀`*)
おお!美しいっ!
最近レトロ趣味の私としては、このちょい時代遅れなスタイルがツボすぎる。
クロノ針の赤い差し色が効いてますなぁ~
美人なダイアルです。ゴールドも嫌味がなく上品な色が出てます。
ぐるぐるに巻かれた養生を剥いてみた。ピッカピカー(*´ω`*)
もうこの時点でかなり「満足」UHFクオーツっていうのも、なんか有難味があっていいしね♪
インダイアルのレコードパターンも十分キレイ。安いのに頑張ってるなぁ。
なんかに似てると思ったら、「太陽の塔」だ。
ケースの立体を引き立てる磨きもなかなかのもの。ブレスにいたるラグ部分の傾斜にレトロ感が漂う。
日本と中国、こういうところでは仲良くアメリカを支える。
控えめなブランドロゴの上には、トレードマークの「音叉」
インデックスもいい具合に目立ってくれる。コストの限界がある中で、よく頑張ってると思う。
ハンドは山型加工で薄さをカバー、ダイアルに落ちる影も重厚で安っぽさは皆無。風防はミネラルガラスだけど、少しドームしているので寧ろアンティークのような味を出すのに寄与している。何と言ってもこの時計、ケースの出来がすごくいい。ステンレスは上質なものとは言えないけど、丁寧に面取りもされているし、磨きもソツがない。ブレスは見た目もつけ心地もいいですしね(*´∀`*)
UHFクオーツ、出来の良いケース、滑らかなブレスレットに美しい金のダイヤル…
「UHF」なんて聞くと、「サンテレビ」を思い出す尼っ子ですが、通常の3倍ならぬ「8倍」の振動数を誇るクオーツ。大佐もこれにはビックリでしょう。
ちなみに並行輸入ですので、値札は「ドル」で記されていました。「$650.00」コレくらいはしてもおかしくない時計だと思います。
流れるような曲線と思い切った直線が交差するケースは仕上げも上々。滑らかな質感で満足度の高いブレスレットとの重量バランスも適切で「気軽に着けたくなる時計」として、良くできたプロダクトです。
特にダイヤルの美しさには満足できる点が多く、ブローバと言えば「キワキワなデザイン」と認識されている方が見れば「随分と上品なブローバがあったものだ」と、イメージを一新するかもしれません。そうAccutron II Chronographはある意味、「隠れた名機」なのです (*´ω`*)
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