【使って解る】1日でいろいろ起き過ぎな「ZEGATO(Z-BK6516)」


 高価なものからチープなものまで…私のコレクションはこれまで、その数だけを無節操に膨張させてきました。その原因…というか、牽引役になっているのは私が生来持ち合わせている「無駄な視野の広さ」「異様な好奇心の高さ」ではないかと思っています。

 

 腕時計に限らず、何かと対峙した時には「決して先入観を持たない」ことを意識しています。先入観は思考を硬くして、行動に制限をかけるだけの「邪魔者」だからです。

 例えば、私の腕時計コレクションの中には、集めた当の本人でさえ「何で選んだ?」みたいな時計が何本か存在します。そう考える時点でその時計に対して「失敗」の印象を強くもっている現れなのですが、同時に購入に至った複雑な葛藤も思い出せるのです。

 

 こういう状態を私は「失敗の成功」と考えます。失敗することで得た経験を知識に変換して、ついでに笑い話にでもできた時には、十分な「成果」があったと納得できるのです。

 時には「明らかな地雷」を踏みに行く場合もあります。踏めば爆発確定なのに、踏んでみたくてたまらなくなるのです。その痛みすら許容できるのではないかと、自分を度量を試したくなるのというか…(・∀・;)

 

『ZEGATO使ってみました!』

 

 些か大げさに始まりましたが、先日購入した「ZEGATO」を仕事場でお披露目(?)しました。

 

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 憎めない可愛い時計です。全部が全部安っぽい作りの時計ですが、本日丸一日装着して過ごした印象を言いますと、安っぽいと感じさせられる瞬間は一度もありませんでした。頭の中では何度も「5千円もしない中華時計」という現実は反芻しつつも、時計好きの感性の部分は「可愛らしさ」で高評価を与えてしまっているのです。

 

 

   わずか「41グラム」という軽量も良かったのでしょう。柔らかいカーフストラップもストレスがなく心地よいものです。何よりこの時計、私にとある「未体験」を教えてくれました。それは「ボーイズサイズの使いやすさ」についてです。

 

 「33ミリ」というケース径は私が着けた時計の中では「最小」です。一番上の写真のように手のひらに乗せてみると、その小ささに薄っすら違和感すら覚えます。

 ところが、これを腕に巻いてみると、なんとも言えず良かったのです。メッチャ洒落てます。

 

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 今日はロンTにカットジャケット、その上にステンカラーのコートという春の装いでしたが、腕を下ろせばスルリと袖口に消えて収まるサイズ感は「上級者の腕時計」といった雰囲気でした。自画自賛になって恐縮ですが、現代のスタイルに「33ミリ」の小さな時計がこれほどまでにハイブローな感じで決まるとは思っていなかったのです。

 

 この事実を知ってしまうと、私の「腕時計趣味」の視野が更に広がったのは明白です。腕時計はレディースがメンズよりもはるかに安価(半値近く)で販売されています。そのレディースの次に安いのが俗に「ボーイズ」と言われる34ミリ以下辺りの時計です。

 私はこれまで、34ミリ以下の時計に心惹かれることはありませんでした。「先入観を持たない」などと偉そうに前振りしておきながら、この部分ではしっかりと「常識」のバイアスがかかっていたのです。

 

 その「33ミリ」がこれほど「使える」となると、私の頭の中には「ボーイズのROLEX」「ボーイズのTUDOR」が浮かんできました。垂涎の青サブだって、ボーイズなら現実的なお値段の時計として私の視野にも入ってきますから。

 

 「安く手に入る」というメリット以外にも、私が感じたのは小さい時計を身に着けている時のほうが、むしろ「男らしいリスト」が完成しているのではないか…ということです。

 

 「なんや、いつもよりオレの腕…マッチョやないか?」

 

 そう錯覚するほど、小さい時計の可愛さとオッサンの腕のコントラストは鮮烈なのです。そういえば今日は職場でも、いつもは話をしない他所の部署の女の子と会話する機会が多かった気がします。モテるの?時計小さい方が?モテるの?(ΦωΦ)

 

 

 

 見た目の愛らしさに「モテ時計」の可能性(?)までももたらしてくれた「ZEGATO」の時計ですが、実はこの1日使ってみまして、とんでもないことに気が付きました。

 まぁ、装着して1時間で気がついたのですが…たった1時間で「5分」進んでいたのです(@_@;) こんな極端なのは初めて体験しました(汗)

 14時30分からの会議のために少し早めに会議室に赴いたら、数分経っても誰一人やってこないわけです。人間、3分も放っておかれると不安になるようで、私も「部屋間違えたかな?」と自分を疑い始めました。

 5分が過ぎて、ポツポツと人が集まりはじめホッとしたわけですが「もしかして…」と思いスマホで時刻を確認すると「5分以上も進んで」いました。さすがだ…さすが中華ムーブメント!

 

 てなわけで、今日は4、5回、時刻の修正をしました。もしも最初に時刻合わせをしたまま使っていたら、都合、1時間は進んでいたわけです。何という生き急ぎの人生。駆け巡る青春…(自力で歩度調整も検討中です)

 

 そしてもう一つの問題が発生(´・ω・`)

 

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 カーフストラップの「定革(固定された輪っか)が外れました(笑)

 

 使用1日目にトラブルとは(笑)柔らかい革のストラップは案外とフィットして気に入ったのですが、まさか速攻で「定革」が死ぬとは思わず…

 「中華時計」だからどうこうと、安っぽい先入観を持たずに買った時計でしたが、ある意味「イメージ通り」な潔い品質。残念ながら、本気で「時計として」使いたい方にはお薦めできない代物だと言えます。ムーブメントの問題に関して言えば、これを「時計」と呼んで良いのか怪しいところです。

 恐らく、他の中華時計もぶっちゃけ「似たりよったり」なところはあるでしょう。しかし、この時計が何となく許せてしまうのは、良くできた時計の「フリ」をしていない(する気もない?)からだと思います。安っぽさの見たまんま、そのまんまの性能しかありません。

 もしも、この時計が言葉を喋れたら「ワシはそもそも、こんなもんや!」とか、達観したセリフを吐きそうです。

 

 人間も同じように、ダメなところを認めちゃってる人は憎めませんが、それを認めず「有能」なフリをする人は扱いにくいものです。ダメなところが多すぎる時計「ZEGATO」ですが、そのダメっぷりが微笑ましく見えるのは、正直な人がまとう「人当たりの良さ」に似た雰囲気のせいかもしれません。

 

 たった1日使っただけで、目一杯しでかしてくれた「ZEGATO」さん。一応、返品交換も考えましたが、すでに情が移ってしまっていることに気が付きました。歩度調整も検討しながら、いろいろ遊ばせてもらうことにします。

 

 「所詮は中華時計」という低いスタンスから入れば、いろいろ可愛くて楽しめる時計です。そもそも、この手の時計に本気で憤慨していては時計好きの名が廃ります。とにかく雰囲気(だけは)最高な時計なのです。度量が広いマニアックな時計好き、「実」より「笑い」を重視する人なら、この時計の深い「味わい」が解るかもしれません。

 

 もしも触発されて購入した方がおいでなら、ぜひ一度「精度対決」をしましょう。もちろん、より進んでる(遅れてる)方が勝ちということで( ̄ー ̄)

 

 

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ご意見・ご感想

コメント一覧 (2件)

  • seikomaticさま
    本気で悲しかったのですが「これ…笑いに変えられへんか?」と思っちゃうのが関西人の悲しい性です(汗)

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