チープで楽しい傑作揃い！！「CASIO Collection SPORTS（カシオ コレクション スポーツ）」現行37本をイッキ見（25年10月現在）

　そんなにねぇ… 難しく考える必要なんてないのですよ。

　「腕時計」なんてものは「いま何時か？？」が知れて、ついでにちょっとだけ格好良かったりすれば、それだけでこと足りちゃうシロモノなのです。

　私個人はめちゃめちゃ好きですし、この世に「腕時計」を遣わしてくれた神に感謝しています。とはいえ、腕時計自体を神格化しているわけではありませんし、ちょこちょこ「他の面白いこと」にも浮気しちゃいます。尊い腕時計を持っているからと言って、尊い人間になれるわけではありませんしね。

　ですから時々思うわけです。「腕時計に数十、数百万円って、何に期待してのことやろ？？」と (；´∀｀)

高級品ほど「脆い」 腕時計の不思議

　腕時計の本質は「腕に着ける時計」であるという、正直、その一点に集約されます。あとは基本的に「蛇足」です。超絶的な凄まじい技巧で実現された機能群にしても、本質に照らせば全てが蛇足なんです。ですから本来は「1万円の時計より10万円の時計の方が10倍壊れない」や「10倍正確」といった部分こそが評価基準になるはずなのに、実際はその「蛇足」が腕時計の価格を押し上げる役割を担っています。

　これは私が長年疑問… というか不満に思ってきたことですが、腕時計ってヤツは高級になればなるほど「繊細で壊れやすい」といった不文律に守られているのですよ。いや、あろうことか安い時計が壊れたときの罵詈雑言の方が余程辛辣。安いんだから早く壊れても仕方がないのに…

　高級テイラーで仕立てたスーツは「激安スーツ」とは比較にならないくらいしっかり出来ていますし、高級住宅の方が基礎もしっかりして地震の揺れにも耐えてくれます。つまり「高級であること」と「長持ちすること」「より強いこと」の価値観が同じ方向を向いているのです。そしてこれが〝普通〟です。

　少し乱暴な見解で恐縮ですが、恐らく腕時計だけが、高級品であることと「耐久性」を分けて考えています。繊細な工芸品なのだから壊れやすいのも道理… 確かにそれは真理です。ただ、数百万円で購入した腕時計が数日で動かなくなって、修理に出したら本国行きで1年帰ってこなかった… なんて話も珍しくないわけです (；´Д｀)

　おかしいでしょう！？ 数百万円出して「知りたいときに時間を教えてくれない時計」なんて、その存在理由すら疑われます。アナタ時計ですよね？？ と問いたい！！

　それすら甘受して「愛おしい」と感じているのが、私を含めた「腕時計愛好家」ってことになるでしょうか。ただ、少なくとも私自身は完全には納得していないんです。だってほら、日本には「めちゃくちゃ安いのに機能が豊富」で、しかも「壊れにくい時計」が存在するわけですから。

「チプカシ」で良いやん？？

　とはいえ、私は「高級腕時計も大好き」です。人生の節目節目をゴージャスな想い出に変えてくれる存在ですし、歴史あるブランドが与えてくれる様々な幸福感を手放す気にはなれません。

　ただ同時に、腕時計の本分を体現したかのようなプロダクトからも目が離せず、仕方なく「別腹」として手に入れることがあります。タイメックスや、本日お話の中心に据えるカシオ… 中でも「チープカシオ（チプカシ）」と括られるシリーズなどはその筆頭になるでしょうか。

　それにしても…「チプカシ」というプロダクトは誠に奇跡のような存在です。実際、世に「安い物」は数知れず存在しますが、普通は安ければ「品質その他も安物のそれ」です。

　「チプカシ」の恐ろしさは「安さ」と「モノとしての評価」が〝良い意味で合致していない〟ところです。「チプカシ」の場合は何を購入しても必ず「価格以上」を感じることができますし、そこには常に「これで良い！！」という「強い納得」が存在します。

　この「納得」が「チープカシオ（チプカシ）」のプロダクトとしての〝真骨頂〟ではないかと私は考えています。ドンピシャのサイズでTシャツを着たときのような「自分への納得」で言えば、チプカシのそれは恐らく〝世界最強〟です (*´∀｀*)

〝スポーツモデル〟も「チプカシ」で楽しもう！！　

　カシオのスポーツモデルといえば「G-SHOCK（ジーショック）」で間違いありません。世界中で衰え知らずの人気者ですし、年齢を問わず使える懐の深さも魅力。

　ですが、ちょっと待って下さい！！ カシオには、ジーショックに勝るとも劣らないスポーツモデルがあるのですよ。それが「Casio Collection SPORTS（カシオ コレクション スポーツ）」。中にはジーショックとプロトレックの「良いとこ取り」みたいなモデルもあって、中々侮れないラインナップなのです。

　今回は、CASIO公式に掲載中の「CASIO Collection SPORTS（カシオ コレクション スポーツ）」を全てまとめてご紹介したいと思います。ビビりますよ～「こんなに安くて良いのか！？」って。

「CASIO Collection SPORTS（カシオ コレクション スポーツ）」現行37本を見よ！！

　今回は「CASIO Collection SPORTS（カシオ コレクション スポーツ）」をご紹介するわけですが、一口に同コレクションと言っても広うございます。一部の人気モデルだけにフォーカスしても、魅力の全てをお見せすることにはならないでしょう。

　というわけで、現時点でカシオ公式が「現行」としてラインナップしている「カシオ コレクション スポーツ 全モデル」を網羅したいと思います。ドレスやビジネスのチプカシについては一切触れません。「スポーツのチプカシのみ」をひたすらお楽しみ下さい（価格はカシオのオンラインショップから）

LWS-1200H-1A2JF（左） & LWS-1200H-7A3JF（右）〔2025年9月発売〕

　太り過ぎて走ることが苦手な私には縁遠いランナー向けモデル。ラップデータ60本分をメモリーしておけるそうです。良く解らないですけど、なんか凄そう！！

　ケース径は40.5ミリ、厚みは12.4ミリ、決して小さくはありませんが重量は「30グラム」しかありません。樹脂製とはいえ… 羽根なの！？

　シブいブラックのケースに小悪魔的にピンクダイヤルの「LWS-1200H-1A2JF」と爽やかな白いダイヤルに淡いグリーンダイヤルの「LWS-1200H-7A3JF」。どちらもこう見えて「10気圧防水」です。LEDバックライト、タイマーなどを搭載しています。ワークアウトのお伴に！！

お値段は税込み
「6,050円」也！！

WS-1400H-1AJF（左） & WS-1400H-8AJF（右）〔2025年9月発売〕

　こちらもラップメモリー60本付きのランナー向けモデルです。皆んな… そんなに走りたいんだなッ！！（笑）

　打って変わって男らしい角形ケース。視認性の高いデジタル表示のダイヤル。ケース下部にはストップウォッチ計測用のボタンを装備。うん！！ これは使いやすそう！！ (*´ω｀*)

　当たり前のように10気圧防水で、何と驚異の「電池寿命10年」… 色々とおかしいわ（笑）

　ケースは樹脂製。ブラックケースの「WS-1400H-1AJF」とホワイトケースの「WS-1400H-8AJF」があります。ケース径は44.5ミリ、厚みは13.4ミリです。重量は43グラム… 軽ッ！！（笑）

お値段は税込み
「6,050円」也！！

WS-1500H-1AJF（左） & WS-1500H-3BJF（右）

　視覚的インパクト抜群のケース径「50.1ミリ」、厚み「16.8ミリ」の〝スポーツモンスター〟… に見えて重さはたったの「58グラム」です。可愛い（笑）

　液晶はマルチカラー配色。LCアナログでは常時ホームタイムを確認できるそうです。デカい液晶はストップウォッチで使うことが多いでしょうから、この配慮は沁みると思います。

　「WS-1500H-3BJF」は下段のデカい液晶が反転仕様です。個人的にはこちらが好きかな？？

　フィッシィング機能、ムーンデータ（！）を搭載。樹脂製のケースで10気圧防水、しかも電池寿命が「約10年」… なんてこったい！！ もはや… 好きにしてくれぃ！！（笑）

お値段は税込み
「6,050円」也！！

WS-B1000-1AJF（左） & WS-B1000-2AJF（中央） & WS-B1000-8BJF（右）

　おっと！！ これ格好いいですね！！ 特に白ケースの「WS-B1000-8BJF」が刺さりました（反転液晶好き）

　日常からスポーツ、はたまたウェルネスまで使えるモデルです。ラップメモリー200本付きの1/100秒ストップウオッチ、ステップトラッカーを搭載。「Bluetooth接続」で様々な機能を簡単に設定できるそうです。チプカシと呼ぶのに抵抗を感じるレベル（笑）

　個人的には健康管理に関する機能に興味があります。歩数計にもなるのかー (*´∀｀*)

　ケース径41.3ミリ、厚み11.6は機能を考えるとかなりコンパクトです。計測用のフロントボタンもグッジョブ！！

　これまた「10気圧防水」です。惜しいのは通信機能がある分、電池寿命が「2年」と少ないこと。それでも一般的なスマートウォッチを思えば驚異的なのですが。

お値段は税込み
「9,900円」也！！

WS-1700H-1AJF

　樹脂製の48.6ミリ幅ケースは中々の迫力です。ところがこのモデルも重さは48グラムしかありません。軽いは正義ですよ！！（笑）

　男の子心を鷲掴みにする「マルチウインドウのLCDダイヤル」は、情報が整理されて視認性も◎

　ムーンデータ、タイドグラフを搭載し、10気圧防水に「10年の電池寿命」。ジーショックまでは必要ない方にとっては、これがベストの選択になるかもしれません (*´∀｀*)

お値段は税込み
「7,700円」也！！

LWS-2200H-1AJF（左）＆ LWS-2200H-8AJF（右）

　歩いたり走ったりすると自動的に歩数を図ってくれる「ステップトラッカー機能」を搭載。歩数のレベルをグラフで表示したり、過去7日分の歩数と目標達成率を確認する機能もあります。こりゃあ運動するしかないですね（笑）

　それでいてケース径は37.6ミリ。何気にファッショナブルなデザインなので、シティーユースにも向いていそうです。ダイヤルもスマートにレイアウトされているのでゴツくないですし、間違いなく「女性も着けやすい」と思います。

　ブラックケースの「LWS-2200H-1AJF」と白っぽいケースの「LWS-2200H-8AJF」があります。さあ、どっちがお好み！？

お値段は税込み
「7,700円」也！！

息抜きネタ…『オカンに買ってもらったチープカシオ』

　何せ「37本」のご紹介ですから、幾ら興味のある方でも、こうたて続けだと息が詰まるかもしれません。ってなわけで、息抜きの小ネタを挟みたいと思います（笑）

　私の高校時代には約半数の生徒が何らかの腕時計を着けていました。校舎から校舎の移動が頻繁にありましたし、「何時にどこどこ集合」の指示に従うためには腕時計が必要でした。

　そこで私も、入学からしばらくしてオカン（母親）に「腕時計買うて～」とおねだり。完成から3年経つか経たないかの駅前ショッピングモールにオカンと連れ立って「初めてのカシオ」を買ってもらいました。これで大学受験の現役予備校にも通っていたと記憶しているので少なくとも3年間、毎日同じ時計を着けていたことになります。

　モデルが何だったかの明確な記憶はありません。カメラ屋さんのレジの脇に陳列されていたものの中から、シンプルな一本を選んだと思います。「チープカシオ」なんて呼称のなかった時代の話です。安いけど安物なんて認識は皆無で、只々、キラキラと光りを反射するケースとブレスレットに心が踊りました。「しっかり勉強するんやで？？」「うん！！」… 実際は、部活とバンド活動だけに頑張った3年間でした。オカン、今更やけどゴメンナサイ（笑）

　あのカシオはどこに行ってしまったのか… 浪人時代にも別のカシオを買ってもらった記憶がありますが、使わなくなった経緯もその行方も不明です。皆さんの「チプカシの最後」って、どんな記憶が残っていますか？？

WV-200R-1AJF（左）＆ WV-200R-2AJF（中央）＆ WV-200R-4AJF（右）

　特殊な機能の搭載はありませんが、それでもストップウォッチ、ワールドタイム、アラームなどは普通に搭載しています。シンプルな分、純粋に時計として楽しめるモデルです。

　樹脂とステンレスを組み合わせたケースで、ちょっぴり高級感も。ジーショックのメタルモデルもそうですが、僅かでも金属外装部分があると、妙に得した気持ちになれます（笑）

　シュッとしたデザインなのでコンパクトに見えますが、ケース径は47.7ミリもあります。但し重さは「58グラム」しかありませんので〝デカい時計をコーディネートに加える〟感覚で、気楽にチャレンジできる時計です。

　そしてこのモデルは「20気圧防水」なのです。泳いじゃって下さい。水辺で思う存分「きゃっきゃ」しちゃって下さい。世界5局の電波に対応する「マルチバンド5」も搭載していますから、外国でも泳いじゃって下さい (*´∀｀*)

　ブラックに差し色の「赤」が効く「WV-200R-1AJF」、同じく差し色に「イエロー」を使った「WV-200R-2AJF」。そして私のお薦めは赤いケースの「WV-200R-4AJF」。還暦のお祝いにプレゼントしてもらえたら結構嬉しいかも！？

お値段は税込み
「7,700円」也！！

SGW-100J-1JH

　ふふ、こんなのもう「プロトレック」やないですか（笑） 方位と温度が計測できるツインセンサー搭載ですよ。防水も「20気圧」ですし… 行かいでか！！ キャンプ！！（笑）

　ケース径は「47.6ミリ」ですからデカい時計の部類ですが、こちらも「55グラム」しかありません。テント設営時もマシュマロを焼くときも、邪魔にならない時計です。

　ケースは樹脂ですが、恐らくベゼルは「アルミ」。古い時計好きの方なら、これだけで刺さったかもしれません。

　特殊な機能を搭載する分、電力を食うのでしょう。電池寿命は「3年」しかありません。とはいえ〝しか〟と思えるところに、チプカシの真の恐ろしさがあります。

お値段は税込み
「10,450円」也！！

STL-S100H-1AJH（左）＆ STL-S100H-2AJH（中央）＆ STL-S100H-4AJH（右）

　蛍光灯の明かりすらエネルギーに変える「タフソーラー」を搭載。こちらのモデルも、計測した120本分のラップ・スプリットタイムを保存しておけるそうです。しゃあないなぁ… 新宿御苑でも走ろか？？ (；´∀｀)

　カシオにとっては当たり前の「10気圧防水」です。ケース径は迫力の「46.8ミリ」、重さは「41グラム」しかありません。軽ッ！！

　シンプルなブラックの「STL-S100H-1AJH」、大胆なブルーの差し色が決め手の「STL-S100H-2AJH」、ブラックとオレンジレッドのコントラストがお洒落な「STL-S100H-4AJH」があります。

お値段は税込み
「6,050円」也！！

STL-S300H-1AJH（左）＆ STL-S300H-1BJH（中央）＆ STL-S300H-4AJH（右）

　こちらのモデルには明確に「スポーツギア」というワードがありますので、ランニングやフィットネスシーンでガチに使ってね的なポジションかもしれません。実際、ラップメモリー120本分を搭載していますし、「幅37.4ミリ」で「重さ30グラム」というコンパクトさでアクティビティの邪魔にならないよう設計されています。

　タフソーラーを搭載し「10気圧防水」。日常使用でも違和感のない熟れたデザインなど、実は隠れた名品なのではないかと思います (*´∀｀*)

　ブラックにブルーの差し色がスポーティーな「STL-S300H-1AJH」、同じくオレンジレッドが差しに効く「STL-S300H-1BJH」、白いケースにピンクのアクセントがきゅんきゅんさせる「STL-S300H-4AJH」があります。

お値段は税込み
「6,050円」也！！

息抜きネタ…『高級腕時計販売員がチプカシを着けたら』

　ちょうど3分の2を紹介し終えたところです。ここらでちょっと休んで下さいね（笑）

　さて、私には「チプカシを再評価」した〝きっかけ〟とも言える記憶があります。場所は新宿の一角、有名な並行・中古腕時計販売店。外観からは想像のつかない広々とした室内は、喉から手が出るような高級時計で溢れていました。

　目当ての時計を出してもらって「腕に巻いても？？」「もちろんどうぞ！！」なんてお決まりのやり取りの最中、唐突に私の意識は購入検討中の高級時計から「全く別の時計」へと引っ張られました。それはスーツでビシッと決めたイケメン店員さんの腕に巻かれた「チープカシオ」。しかも発売されたばかりの「新作チプカシ」でした。

　興味が先行した私は「チプカシお好きなんですか？？」と臆せずに質問してみました。すると「この佇まいが良いなと思いまして」と、何ともイケメンな答えが返ってきたじゃないですか！！

　「高級時計を売る人間が高級時計を着けなきゃいけないなんて、誰が決めたんでしょうね」…

　それは私も日頃から感じていることでした。例えば「ミドルクラスのブランド時計」を見に行ったお店の店員さんが「オーデマ・ピゲ」を着けていたら、何かちょっと… 嫌じゃないですか？？ とはいえ、あからさまに遠慮したブランド時計も、計算が透けて見えるようで気になるわけです。

　そこで「カシオ」… しかも「チプカシ」ですよ。高級時計ブランドの下風に立つ平凡なブランドではなく、ベクトルも次元もまるで異なる「チプカシ」を着けることで、「ブランドの上も下も関係ない」と無言で表明し、試合における「審判」のような〝ニュートラルな立場〟に立てるわけです。

　パテックを着けた店員さんから「それも良い時計ですよ」なんて言われたところで、どう返して良いか解りませんよね？？ だけどそれが「チプカシ」であれば、ほぼ全ての時計に対して全力で「良い時計ですよ」と言える… その説得力が買い物客の心を揺らすのだとしたら、イケメン店員さんは「戦略」として、敢えて「チプカシ」を着けていたのかもしれません。やられたー！！

　その後、触発された私が「チプカシ」をポチってしまったのは、言うまでもありません (；´∀｀)

腕時計喫茶でチプカシの記事といえばコレ⇩

STR-300CJ-1JH（左）＆ STR-300J-1AJH（中央）＆ STR-300J-1BJH（右）

　所謂「ランニングコンピューター」といった感じのデザインです。こんな方が〝走る気分になれる〟人も結構な数いそうな気がします。形から入るって大切なことですからね！！（笑）

　配色違いで多くのモデルが用意されていますから、フィットネス仲間と揃えるのも楽しそうです（300CJと300Jはほとんど同じなので、まとめてご紹介します）

STR-300J-1CJH（上左）＆ STR-300J-2AJH（上右）＆ STR-300J-2CJH（下左）＆ STR-300J-4JH（下右）

　「タフバッテリー10」を採用し、電池寿命は10年。時計自体を見ずに操作できる構造を採用し、ラップメモリー60本分、カウントダウンタイマーなど使える機能を搭載しています。腕を傾けるだけで発光する「オートLEDバックライト」も、トレーニングの邪魔にならない配慮です。

　ケース径は35.2ミリで重さは30グラムと、着けていることを忘れるコンパクトデザイン。個性に合わせて選べるカラーバリエーションで、心拍と一緒に気分も上げていきましょう～ (*´∀｀*)

お値段は税込み
「7,700円」也！！

STW-1000-1JH（上左）＆ STW-1000-1BJH（上右）＆ STW-1000-2JH（下左）＆ STW-1000-7JH（下中央）＆ STW-1000-8JH（下右）

　ソーラー電波機能を搭載した10気圧防水のランナー向けモデルです。「チプカシ」なんて呼ぶには失礼にも程がある。実際、お値段も「チプカシの枠を逸脱」しています。

　ただ、その分性能は折り紙付き。まず、世界6局の標準電波に対応した「マルチバンド6」を搭載しています。ラップ・スプリットタイムを最大で120本まで記憶できる機能、夜間のランニング時に威力を発揮する高輝度LEDなどなど… ランナーのニーズに応えるための性能がギュッと詰まったモデルです。

　樹脂製でケース径は45ミリ、重さは46グラム。ラップタイム計測時にも現在時刻を同時に表示できるので、普段使いもしやすいはずです。全5モデル。個人的にはレッドオレンジをアクセントにした「STW-1000-8JH」がイケてると思います。

お値段は税込み
「14,850円」也！！

WS-2000H-1AJH（左）＆ WS-2000H-2AJH（中央）＆ WS-2000H-4AJH（右）

　ランニングコンピューター的なデザインですが変形トノーシェイプのケースがお洒落なので、スポーツシーンに限定した使い方は勿体ないですね。

　3軸加速度センサーによる「歩数カウント機能」で、走り始めた時点から歩数計算を開始します。歩数のレベルをグラフで表示したり目標達成率を表示するなど、ランナーのモチベーションを上げる機能を持っています。データが蓄積されると楽しくなってきそう！！

　ラップタイムは200本まで記憶。ジャストフィットを狙えるようにするためストラップの穴を増やすなど、細かい配慮も魅力です (*´ω｀*)

　ケース幅は44.2ミリ、重さは42グラム。ブラックケースの「WS-2000H-1AJH」、青いケースの「WS-2000H-2AJH」、鮮やかなオレンジ色の「WS-2000H-2AJH」があります。

お値段は税込み
「7,700円」也！！

それでも「高い！！」と仰る方へ

　何度か「カシオ公式オンラインストア」でチプカシの類を買ったことがありますが、当然、そのお値段は「定価」です。ある種の「安心感にお金を払っている」と思えば、元が元ですからそれほど高いわけではありません。

　ですが… そうですよね！！ ほとんどの人が量販店やECサイトの「割引価格」で購入するのではないでしょうか？？

　例えば、定価だと「14,850円」とちょいとお高い『STW-1000-1JH』も、アマゾンで先程確認したら43％引きの「8,470円」でした。そりゃあまあ… こっちですわな。実際、チプカシはそんな買い方でも全く問題のない商品ですし、何よりまずは「使ってみること」を優先しましょう (*´∀｀*)

チプカシの「滅多に壊れない」は本当か？？

　これに関しては私の個人的な経験からお話をするしかありません。

　結論から申しますと「ホンマに壊れません」。例えば、何かちょっと液晶表示が薄くなってきたなぁ～と感じても、そこからの「粘り」がスゴいのです。使ってみて、そう感じていらっしゃる方も少なくないんじゃないかしら？？ 何せ根性があるんですよ。ど根性ガエル並に！！（笑）

　実際、チプカシさんが「お亡くなりになった」のを見たことがありません。間違えてズボンと一緒に洗濯しちゃったときも動いていましたし、記憶に無いくらい古いチプカシだってギリギリで時を刻んでいました。それも3分も遅れることなくですよ。

　私個人が購入したチープカシオの総数を明確にすることは困難ですが、その全てで「明確に壊れた記憶がない」のです。これは本当に驚愕すべきことだと思います。

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ライバル「スマート バンド」と比べて、それでも「チプカシ」が上回る部分は？？

　「カシオ コレクション スポーツ」にライバルが存在するとしたら、量販店で3000円くらいから購入できる「スマート バンド」ではないでしょうか？？ ウェルネス機能なら圧倒的にスマートバンドが上ですし、ランニングやウォーキングでお使いの方も多いでしょう。GPSアリがデカいですよねぇ。

　それでも「カシオ コレクション スポーツ」を推すのだとすれば、腕時計としての完成度の高さと、何と言っても「電池の持ち」ですね。スマートバンドだとゆるゆる使って20～25日間くらいの持ちでしょうか？？ GPSをONにしてハードの使えば1週間から2週間が相場のようです。

　どんな高機能も動かなければ無意味です。と考えると、電池式で「10年持ち」の「カシオ コレクション スポーツ」の安心感が際立ちます。

　お腹周りが気になって「ランニングでも」と思い立ったとき、むんずと掴んで走り出せば役に立つ「カシオ コレクション スポーツ」。こちらもハードモードで使えば電池寿命が縮むことは明らかですが、2週間になることはありません。「使うべきときに使える」… この〝当たり前〟を当たり前にこなしてくれるだけでも、「カシオ コレクション スポーツ」を愛用する意味はあると思います。

　それにね、時計として格好良いですよ。結局はそこかしらん (*´ω｀*)

「フェアな姿勢」で腕時計を楽しみたい

　製品への満足度と価格の関係性は、本来切っても切れないものです。同じ機能を搭載しているなら安い方が高い評価を受けねばなりません。企業努力の成果ですから。

　ところが腕時計の場合は「どんな手法で機能を達成したか」の方が「価格」というストレートな評価に直結します。端的に申しますと「ハイテクよりもローテクの方が偉い」のです。例えばプロトレックの全機能を機械式で可能にした時計が発売されたら、数千万円は下らないでしょう（そう考えるとオリスの〝プロパイロット アルティメーター〟はスゴいですよね！！）

　ローテクで最新のデジタルに匹敵する機能を追求する… それは一種の「ロマン枠」です。私だってその辺の「職人技術の粋」としての高級腕時計は大好物ですが、それらが本来不可逆の人類史に抗おうとする「矛盾をはらんでいる」ことから目を背ける気にはなれません。

　「それが腕時計のロマンだ」と言われるのは承知していますが、腕時計文化の正当性のためには「フェアなモノの見方」を持ち続ける必要があります。要するに、興味の対象かどうかは別にして「それも正解だよね」と言える自分でいたいのです。

最後に…「納得」から「満足」へ… 楽しみを成長させるチプカシ

　高級腕時計を載せた天秤の対角に「チープカシオ」を載せると、様々なことが見えてきます。ブランドイメージや価格などの雑味を取り払って見る「チプカシ ワールド」は、そのコンセプトだけで並み居る強豪に匹敵する説得力を持っています。

　実際「チープカシオ」の存在は一種の奇跡です。時計に興味が無くとも、チプカシのお値段であれだけ高機能であることを無視する人はほとんどいません。「時計なんて何でも構わない」と豪語する人も、本当に何でも良いわけではないでしょうし、5000円なら「5000円の納得」というものがあるはずです。その納得部分で「チープカシオ」は何度も何度も奇跡を起こしているのです。

　「カシオ コレクション スポーツ」を含む広大な「チプカシ ワールド」で繰り返し納得するも良し。どこかの段階で更なる満足を求めて「ジーショック」や「エディフィス」、思い切って「オシアナス」で高みを目指すも良し… カシオにとって「チプカシ」は、世界中のユーザーに腕時計の楽しさを伝え、正しく導く役割を持った「楽しさいっぱいのエントランス」なのです。

　趣味性に縛られがちな高級腕時計とは手に取るアプローチからして異なる「チプカシ」。それこそがチープカシオ最大の武器です。この先、例え高級時計が廃れたとしても明確な用途が存在する限り「チプカシ」は世界中で売れ続け、愛用され続けるでしょう。

　腕時計愛好家を襲う謎の倦怠感「高級腕時計疲れ」にも「チプカシ」が効きます。疲れを感じたらグイッと一本、チープで使えるヤツを買ってみる！！ 但し、用法用量にはお気を付け下さいね。安い分、とんでもないスピードで増殖しがちなので (；´∀｀)

メカメカしさ炸裂のチプカシはコチラ⇩