フランス時計の名作 LIP「チャーチル」を大先輩に贈った話|腕時計好きの〝プレゼント論〟

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 腕時計を趣味にされている方なら、身近な誰かに「記念品として腕時計を贈る」ことにも慣れていらっしゃるかもしれませんね。かく言う私もそれなりの本数、誰かの記念日のたびに腕時計をプレゼントしてきました。

 もちろん「腕時計を使ってくれそうな相手」であることが条件になりますが、正直なところ「相手云々」ではなく、腕時計馬鹿のワタクシが「とにかく腕時計を贈りたい」だけなのです。自分の中で特別な存在である「腕時計」だからこそ、特別な相手に「感謝」を伝える贈り物には「腕時計しかない!!」と考えているのです。はい、完全な思い込みってヤツですね(汗)

 ただ、何かの拍子にワタクシの「腕時計馬鹿」がバレている相手なら、ほんの数パーセントであっても「砂布巾=腕時計」という構図が出来上がっているはずです。そんな腕時計馬鹿から何かをプレゼントしてもらえるとしたら、その筆頭は「腕時計」でしょうし、私自身もそのイメージは大切にしたいと思っています (*´∀`*)

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ジャーナリストとして尊敬する大先輩に「記憶に残る贈り物」がしたい!!

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贈りたい相手は百戦錬磨のジャーナリスト!!

 さて、ジャーナリズムの一翼を担う機関で働く私ではありますが、自身を「ジャーナリスト」と称したことがほとんどありません。偉い人に怒られる瞬間くらいですかね?? それっぽい肩書きで呼び出しを食らって「そう言えばそうでした」と思い出すのは(汗)

 そもそも、ウチの優秀な記者たちが必死でかき集めてきたニュースに「編集」と言う名の解釈を加えるのが私の仕事で、それを以て「自分はジャーナリストだ」と宣うには無理があるというのが、私の個人的な考えです。自分をジャーナリストに喩えるときは大抵「端くれなんだからしっかりしろ!!」と自分を律する気持ちから。

 そもそも私なんかが書けても良いところ「ベタ記事」が精々で、深堀りした記事が書けるわけではありません。ですから、ウチも含め同業他社で「コラム」なんかを任されている人のことは心から尊敬しています。コラムってあくまでも「自分の中から湧いてくる言葉」なんですよ。資料を首っ引きで書くようなものじゃない。あらゆるファクトが頭に入っている人にしか、基本的には書けないんです。

 ウチの会社にもそういった「日本を代表する言論人」が数名おられますが、今回の記事に登場する「Iさん」はその内のお一人。ヒップホップ調に言えば、ワタクシが「マジ リスペクト!!」している大大大先輩です。

 そんな「Iさん」が長年務められた重責から解放されるとのことで、その記念になる贈り物をしたいと考えたとき、私が贈って「らしさが伝わる」モノと言えば、それは「腕時計」しかありませんでした。よっしゃ!! シブい腕時計を探すぜ!! (*´∀`*)

着ける習慣の無い相手だからこそ「腕時計の面白さ」を伝える醍醐味がある

 絶対に使わなさそうな相手に「腕時計」を贈ったところで、引き出しの肥やしになって気を遣わせるのがオチ。ですから、記念日が近付いてきた時点で「腕時計を贈っても大丈夫そうか??」を探りました。会話の端端に「腕時計」を挟んだりしてね(笑)

  Iさんには政治、国際、社会と様々なジャンルのお仕事でパートナーに選んでいただきましたし、仕事での会話は頻繁でした。私がこんな場所(弊サイト)で腕時計ネタを書き続けていることもご存知でしたが、それでもいきなり腕時計を贈る「リスク」には注意する必要があると考えました。

 そうやって「贈った時計を使ってもらえそうか」を見極めるわけですが、ここで知りたいのは「腕時計が好きか」ではありません。「腕時計なんて大っ嫌い!!」と言われないかの方です。

 私自身は腕時計を信じていますし、特に男性は「腕時計を着けた方が数倍男前になれますよ!!」と言い続けてきた人間です。要するに例え今時点は「腕時計を着けていない方」であっても、贈った瞬間に「あ、腕時計って良いかも!!」と思ってもらえる根拠の無い自信があるのです。

 むしろ腕時計を着ける習慣のない方に腕時計をお薦めして「腕時計ってこんなに楽しいんだ!!」と気付いてもらえたら… 最高じゃないですか!! (*´ω`*)

赴任先で使える腕時計を「提案」したこともありました

 こちらの記事はお読みいただけましたでしょうか??(まだの方は是非)

 作中に登場するのは数年前に欧州に赴任したK氏。そう言えば最近はチャットもご無沙汰ですし、元気にしているか気になるところです。「行きたい!!」と仰っていたプロレスの聖地「ビリー・ライレージム跡地」には行けましたか!? (着任直後に『ウクライナ行ってこい』だったから、時間なんてなかったかもですが…)

 要約しますと、欧州への異動が決まったK氏が、現地で使える「針の多い時計を探している」という情報を入手。そこに割り込んだ私が気兼ねなく使える「コスパ最強のセイコー クロノグラフ」をお薦めして喜ばれた… グーグルのディスカバーでもそこそこ取り上げられた「完全実話コンテンツ」でした。

 「ジャンボ鶴田本」の著者であり、私にとって「唯一のプロレストーク相手」がK氏でした。世間を騒がしている「内藤選手の新日本退団」とか、今こそ語り合いたいのに!!(新間さんもお亡くなりになったし…)

 まあ、それは追々。実際K氏も腕時計に対してそれほど興味を抱いていたわけではないと思うんです。ところが必要に迫られて選び始めると、その様子が何とも楽しそうに見えて… 男子にとっての腕時計って、やっぱり特別なアイテムだよなぁ~と思った私でした (*´∀`*)

人物像を分析して「好きそうな腕時計」を探ろう!!

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普段使わないアタマを使いました

 話を戻しますが… そもそも不思議なのは「Iさん」ほどのジャーナリストが私と懇意にして下さっていることです。かなり朧気な記憶ですが、東京に着任してきたばかりで部下のやらかしがあって、着任数日の管理職としては少々… いや、とんでもなく理不尽に怒られたことがありました。それも朝の幹部級会議で (;´Д`)

 右も左も解らない状況でしたから、謝罪も対応も後手後手。火に油を注ぎ、さらに怒られる日々が続いてへろへろになっていたところに「Iさん」が声を掛けてくれましてね。偉いさん会議でピリッと辛口の発言をして「大トリ」を務めるような重鎮がですよ?? 確かご自分のやらかし話なんかもして下さって、実際、どれほど救われたことか…

 それからです。色んなお仕事でブレスト相手にしてもらったり、コラムのネタの相談をしてもらったり、連載のビジュアルを継続して担当させてもらったり。随分と目をかけていただきました。何やかんやで実力を買ってもらっていた気がします。

 そんな人情味溢れる温和な「Iさん」ですが、こと政治や国際の話となると眼光が鋭く変化。その様子に中堅の記者連中はビビって気圧されるわけですが、私はそれも「何だか格好良いな!!」と思って見ていました。そんなわけで外見の優しい雰囲気だけでなく、内面の「厳しさ・鋭さ」にも見合う雰囲気を持った腕時計を探すことが、今ミッション最大の課題になりました。

とは言え、私が出せる「軍資金」は限られている

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 ぽーんと大金を出せれば苦労はありません。選択肢も大きく広がりますし、資金にゆとりがあれば理想に近付くことも容易です。ところが、皆さまご存じの通り私には「お金」がありません。これだけは如何ともし難い事実。

 とは言えまさか、安さの殿堂である「スウォッチを贈る」というわけにも参りません。一瞬だけ脳裏を「ムーンスウォッチ」が過ぎったこともありましたが、ある意味「消費材」としての性格が強いスウォッチですし、大切な方の節目に贈る時計としては「些か弱い」気がしました。どこまで行っても「チープな存在」であることも、この場合はプレゼントに相応しくありません。

 前述の「K氏」に薦めたような「日本製」で決めることも考えました。ただ「Iさん」のパーソナリティを考えると、独特の「自我」のようなものが反映できるプロダクトの方が良い気もしました。海外に赴任したK氏のときは、何より「日本人であること」の象徴として選んだセイコーでしたし、今回、Iさんにセイコーやシチズンを選んだとしても、そこに特別なストーリーを作ることはできません (;´∀`)

 それにIさんって、すでにご年配にもかかわらず「お洒落さん」なんですよ。先日もやたらとポップなボストンバックをお持ちでしたし、その辺りから「何となくお洒落な空気を醸し出してくれる時計」が似合うのではないかと考えました。私でも買えるリーズナブルな価格で、安っぽくなくて、しかも「格式」を味わうこともできる時計ブランドがあれば最高ですが… う~ん… う~ん… あるやん!!「LIP」があるやん!!

おフランス時計を手頃な価格で満喫できる「LIP」

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Sir Winston Churchill

 腕時計を趣味にされている方なら、フランスの古豪ブランド「LIP」のことはご存じでしょう。1867年にフランス東部の街「ブザンソン」で創業したフランスを代表するウォッチブランド「LIP」。フランスのド・ゴール首相、イギリスのチャーチル首相に贈呈されるなど、150年間にわたり、フランスを代表する腕時計メーカーとして歴史に残る時計を作ってきました。

 「LIP」が素晴らしいのは、これだけの歴史を誇る老舗メーカーでありながら「高級路線に走らなかった」事実です。まるで新興ブランドのように若々しいセンスがほとばしる時計たちにしても、余計な神輿に乗らなかったことと無関係では無いと思います。良い時計、面白い時計をできるだけ手ごろな価格で提供する。近年、ラグジュアリー方面に舵を切りがちのブランドたちにも見倣って欲しい姿勢です (*´ω`*)

 それでは「LIP」が誇るプロダクトの中から、特に有名なモデルを幾つかご紹介して参ります。

MACH 2000〈マッハ 2000〉

 現代のLIPを象徴するモデルと言えば、ドイツ時計のような研ぎ澄まされたシンプルさと、フランスの遊び心が融合して特別な存在感を示す「マッハ2000」でしょう (*´∀`*)

MACH 2000 CHRONOGRAPH(7万3700円)

alt="LIPマッハ2000|角型ケースが特徴的なクラシック腕時計"
MACH 2000 CHRONOGRAPH 出典:https://lipwatch.jp/

 時計デザインの概念を大きく変えた、時計デザイン史に輝くアートウォッチ「マッハ2000」。人間工学をベースに、古典的な概念からの開放をもたらしたデザインはロジャー・タロンによるもの。一度見たら忘れられない唯一無二の独創性で、今なお新鮮な驚きを与えてくれる時計です。

MACH 2000 MINI(3万1900円)

alt="LIPマッハ2000|角型ケースが特徴的なクラシック腕時計"
MACH 2000 MINI 出典:https://lipwatch.jp/

 こちらは「女性用」のマッハ2000「ミニ」。おっと、これは男性用とは違い随分とドレッシーでキュートな時計ではないですか?? 贈る相手が女性なら、このモデルは相当にアリ!! このままの雰囲気でデカくした「メンズモデル」も見てみたい気がします。

HIMALAYA(ヒマラヤ)

 かつてはガチなフィールドウォッチとしてヘビーデューティが売りだった「ヒマラヤ」。現代のラインナップでは「何かにつけて丁度良い」シティーユースデザインのモデルを揃える人気ラインに成長しています (*´∀`*)

HIMALAYA 40MM CHRONOGRAPH(5万5000円)

alt="LIPヒマラヤ|角型ケースが特徴的なクラシック腕時計"
HIMALAYA 40MM CHRONOGRAPH 出典:https://lipwatch.jp/

 1959年の広告では「登山界の偉人たち10人中9人が、風雨や衝撃に対する並外れた耐久性を理由にこの時計を選んだ」とある「ヒマラヤ」。世界最高峰の山々が連なるヒマラヤに由来するモデル名は伊達ではありません。LIPの技術力を象徴するワールドフェイマスなシリーズです。

 そんなルーツを現代的にソフィスティケイトした現代の「ヒマラヤ」は、野山を駆け巡る相棒としての雰囲気を残しつつ、ビジネスシーンにも無理なく合わせることが可能な「絶妙なデザインセンス」で、多くのファンを得ています。

RALLYE(ラリー)

 小粋なカーライフを送る貴方に使って欲しい「ラリー」。おフランスのファッションセンスと優雅な南仏の佇まいが同居するデザインが、普段着にほんの少しの「洒脱」を加えてくれるはずです。ドライビングウォッチって「がっつり系デザイン」が主流ですからね。ドライブのお供に可愛らしい時計をお探しなら「ラリー」がピッタリとハマるかもしれません (*´ω`*)

RALLYE 41MM MECA QUARTZ CHRONOGRAPH(5万8300円)

alt="LIPラリー|角型ケースが特徴的なクラシック腕時計"
RALLYE 41MM MECA QUARTZ CHRONOGRAPH 出典:https://lipwatch.jp/

 1960〜70年代のクラシックカーのダッシュボードから発想したラウンドダイヤルが印象的なデザイン。LIPにとって初の試みとなる「メカクォーツ採用」。抜群の視認性を誇る2カウンタークロノグラフです。

私が選んだ王道のレクタングル LIPの『CHURCHILL(チャーチル)』

alt="LIPチャーチル|角型ケースが特徴的なクラシック腕時計"
CHURCHILL T24 出典:https://lipwatch.jp/

 結論から言いますと、私が「Iさん」に贈りたいLIPは決まっていました。その名も「チャーチル」。以前にも一度プレゼント用として購入したことがあって、その際の手応えというか…「喜んでもらえる時計」として強い印象が残っていたので、今回の大任も「チャーチル」さんに託すことにしました。今回探すのはもちろん「メンズサイズ」です。

 アールデコベースの四角い時計と言えばジャガー ルクルトの「レベルソ」が有名ですが、扱われる価格帯は違えど「チャーチル」の完成度はレベルソに引けを取りません。存在感で言えばむしろ上回っているくらいです。

alt="LIPチャーチル|角型ケースが特徴的なクラシック腕時計"
CHURCHILL T24 出典:https://lipwatch.jp/

 レイルウェイのミニッツトラックにローマンインデックスという「王道」を基本としたダイヤルに、価格的には「あり得ない精緻さ」のギョーシェが施されたモデルがあります。これは是非とも実物に触れていただきたい!! 惚れ惚れするような出来映えですから。

alt="LIPチャーチル|角型ケースが特徴的なクラシック腕時計"
CHURCHILL T24 出典:https://lipwatch.jp/

 メンズモデルの中に幾つかのサイズバリエーションがあるのも「チャーチル」の選びやすさだと思います。サイズ違いでも時計としての印象は変わりませんから、その辺の「サイズで何かを諦めなくて良い」配慮も素晴らしいと思います。ホント、ギフトにしやすくて助かる。しかもお安い!!

チャーチルなら「歴史も込み」で贈れる

alt="LIPチャーチルの化粧箱|角型ケースが特徴的なクラシック腕時計"
HMS表参道さんで可愛くリボン掛けしてもらいました (〃∇〃)

 「チャーチル」であれば、具体的で凄さが伝わりやすい「エピーソード」をパッケージにしてプレゼントすることも可能です。そもそも「チャーチル」という愛称自体、第二次世界大戦中のフランスに対して多大な援助を行った当時のイギリス首相「ウィンストン・チャーチル卿」にちなんでいます。

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Charles de Gaulle Dwight D. Eisenhower

 他にもアメリカ大統領「ドワイト・D・アイゼンハワー氏」に贈呈されたり、カンボジアの「ノロドム・シアヌーク国王」が愛用していたり、フランス大統領の「シャルル・ド・ゴール氏」に至っては「フランスの技術を体現する企業」としてLIPを高く評価するなど、フランスの戦後復興の象徴的なメーカーとして内外で名声を高めてきました。フランスという国の趨勢に寄り添うように歴史を刻んできたのが「LIP」という時計メーカーなのです。

 「たかが腕時計」と切り捨てることができないほど、重厚な歴史を歩んできた「LIP」。フランスの近代史そのものと言っても過言ではない存在を腕に巻けるなんて… 国際政治にも深い造詣をお持ちの「Iさん」であれば「チャーチル」「隠れた価値」さえも評価してくれるのではないかと考えたわけです (*´ω`*)

そして、LIP『チャーチル』を手渡す「お疲れさま会」当日が来た

alt="LIPチャーチルの化粧箱|角型ケースが特徴的なクラシック腕時計"
気に入ってもらえるかな??

 「Iさん」とはだいぶ以前から「餃子食いに行きましょう!!」と緩い約束を交わしていたので「重責お疲れさまでした会」も自然と中華の流れになりました。取り敢えず場所も「神保町」に決定。

 ちなみになんと!! 彼女も「チャーチル」の代金を(少し)出してくれました!! これで「女子から贈られた時計」という特別な価値が付加されることに。さすがは関西女子やでぇ~ 解っとるわ!!

 そうこうするうちに宴もたけなわ。プレゼントを手渡すタイミングを見計らっていた私は「今だ!!」とばかりに「HMS Watch Store」の袋を差し出しました。「もしかして… 時計ですか??」と聞かれて心底「やったぜ!!」と思いましたね(笑)

 ただ、このときはIさんの感情の機微が見えづらく、腕時計のプレゼントがどのくらい喜ばれているかについては掴み切れませんでした。贈り物とはそう言うものです。一応は「贈ったらミッションコンプリート」とクールを装っていましたが、内心は「どうやったん??」「あかんかったん??」と不安で仕方ありませんでした。

後日、果たして… 喜んでもらえたでしょうか… ??

 次の日、コラムの相談に私のデスクを訪れてくれたIさんの腕には、私たちがプレゼントした「T24」が堂々と鎮座していました (*´∀`*)

alt="LIPチャーチルを着けた年配の男性|角型ケースが特徴的なクラシック腕時計"
サイズも良い感じで想像以上に男前でした!!

 「チャーチル」には幾つかのダイヤル違いがありましたが、Iさんに差し上げたのはソレイユパターンのギョーシェがグッとくる「T24」。実際、ダイヤルデザインではあまり悩まなかったと思います。問題は「サイズの方」でした。

 チャーチルの場合、少し小ぶりな「T18」でも男性が使える作りになっています。21.2ミリ × 38ミリのT18か、41ミリ × 23ミリのT24か… わずか数ミリの差ではありますが、これまでの経験やら何やらを考慮して、大きい方の「T24」を選択しました。

 理由はあるようなないような(笑) 例えばIさんがすでに腕時計に興味をお持ちの方であったならば、私は小さい方の「T18」を選んでいたと思います。チャーチルの原初に近いサイズ感ですし、アンティーク然とした雰囲気を楽しむなら小さい方が正解です。

 ただ、小さい時計を格好良く使うのは実に難しい。謂わば「T18」「玄人のリストバランス」なのです。その点「T24」のバランスは現代的で、カジュアルな服装にも合わせやすい。要するに「難しいことを考えず気楽に使える」ことを最優先に選んだのが「T24」でした。

 「使わせてもらってます」と言って手首をくるくるする姿は恐らく「万国共通のリアクション」なのでしょう。そしてお気付きになりましたか?? Iさんは「T24」「右腕」に着けているのです。「ぶつけやすいし、左の方が良いですかね??」なんて相談された私ですが「そのままで傷だらけになるまで使ってくれたら本望です!!」と返させてもらいました。そもそも腕時計は「左腕に着けるもの」なんて誰が決めたんだって話です。私はそこに、年齢を重ねてなお常識を疑ってみせる「ジャーナリストの魂」を見ました。嬉しいですね、気持ちが若いぜ!! (*´∀`*)

最後に… 程よくオシャレでリーズナブル、ついでに歴史も楽しめる LIP「チャーチル」で『ギフトの悩み』を解決しよう!!

 それにしても素晴らしいのは「LIP」です。この価格でおフランスのエスプリを存分に享受できるのですから、贈り物として「上品な捻り」を効かせたいときにはピッタリな時計ブランドだと思います。特別なギフトとして失礼なく成立しますし、贈ったコチラにも「お洒落を解っている人感」が出ます。贈られて困るようなお値段でないことも、プレゼントに向いたブランドです。

 チャーチルをはじめ、世界の一流たちに選ばれた「LIPの時計」。単なるタイムピースではない「国と国」「人と人」をつなぐ「外交の名脇役」としてもその名を知られた「LIP」であれば、贈られた人に価格以上の満足をもたらしてくれるかもしれません。

 ちなみに、プレゼント用として探しても基準はあくまで「自分」です。当然ながら「自分のモノにするなら」という目線で「コッチも良くないか??」というモデルもありました。というわけで、自分で使うために購入するのであれば、コチラのモデルを選びたいと思います (*´ω`*)

CHURCHILL T24(3万6300円)

alt="LIPチャーチル|角型ケースが特徴的なクラシック腕時計"
CHURCHILL T24 出典:https://lipwatch.jp/

 この「ほけ~」としたダイヤル(笑) 明らかに上級者向けのデザインですが、どうです?? めっちゃ可愛くないですか??

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ご意見・ご感想

コメント一覧 (2件)

  • いい贈り物ですね!
    自分がIさんだったら絶対うれしいです!
    特に男性なら周りと被ることもあまりないと思うので
    レクタンギュラーの時計っていうのもいいと思います!

    贈り物はやっぱりクォーツですよね。
    維持費もリーズナブルで止まることも滅多にないので。
    機械式をプレゼントされて嬉しいのは少数派な気がします。笑

    • Y太さま、コメントありがとうございます♬
      相手のことを深くまで考える貴重な機会にもなりますし、時計のプレゼントには楽しい想い出しかありません。
      この先、何かの機会で「この時計があって良かった」と手にとってもらえたら… それこそ最高です。

      実際、機械式の面倒臭さを「楽しい」と感じられるのはごくごく少数派ですからね!!
      時計を熟知されていない方へのプレゼントにはクオーツが無難です(笑)
      でも、機械式を贈って「沼洗脳」したい気持ちをあるんですよねぇ~

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