新宿三丁目駅で地下鉄を降りると、程なくの場所に「何を食っても空前絶後に美味い町中華」があります。実際、数え切れないくらいの回数お邪魔しました。中でもお薦めは「豆苗炒め」です。
町中華オフ会一番の話題は例の…「Royal Pop(ロイヤル ポップ)」
5月13日水曜日、私を含めた4人のメンツ(極度の時計好きたち)が、それぞれに仕事を終えて駆けつけた「新宿三丁目の町中華」。炒め油の匂いが纏わりつく店内。駆け付けに定番の豆苗炒め、2種類の餃子、鶏唐揚げの四川炒め辺りを注文して、恒例の「町中華オフ会(通称:草会)」はスタートしました。
メンツがメンツですから当然〝腕時計のネタ〟もビールのツマミに加わります。私も納品されたばかりの「アレ」を持参してマニアックな感想を収集しましたし、他にも最近気になっている時計のネタで活発な議論が勃発。実のところ腕時計オフ会の〝危険性〟はこういった議論で〝無意識に興味が刺激される〟ことに尽きるかもしれません。こんな場所で時計議論に加わるから、無闇やたらと時計が欲しくなるのですよ (;´∀`)
この日、ガチな腕時計趣味人たちにして興味の中心にあったのは、Swatch(スウォッチ)さんの新作コラボレーションウォッチ「Royal Pop(ロイヤル ポップ)」でした。ってなわけで、どう考えても一悶着ありそうな〝超話題作〟について、今回は可能な限り冷静にお話ししたいと思います。
業界を揺るがす〝お祭り騒ぎ〟再び

SNSを見る限り「OMEGA X Swatch(オメガ X スウォッチ)」や「BLANCPAIN X SWATCH(ブランパン X スウォッチ)」で散々見せられた〝お祭りムード〟は健在のようです。そりゃあそうでしょう。
何せ皆の衆、天下の「Audemars Piguet(AP・オーデマ・ピゲ)」が『ロイヤルオーク』の意匠を提供してスウォッチと組むわけですからね。ビジネスとしての複雑さから言っても、スウォッチグループ内で完結していたこれまでのプロジェクトとはワケが違います。
「腕時計とちゃうんかい!!」(笑)

恐らく全世界が、隣りにいる見えない相方にツッコミを入れたことでしょう。そうです。まさかの「ポケットウォッチ(懐中時計)」。スウォッチに対する「腕時計を作る企業であるという認識」は世界共通のものではないかと思いますが、その前提からいきなり裏切ってくれました(笑)
Lépine(レピーヌ)とSavonnette(サヴォネット)で全8種類の展開
聞き慣れない単語だと思いますが、至極簡単に説明させていただきます。
まずは「レピーヌ」から。これは古典的な懐中時計のスタイルでして、12時位置にリューズがある、秒針は6時位置にスモールセコンド、正統派のオープンフェイスであることなどが定義されています。要するに見るからにクラシック… そんなイメージです。
もう一つの「サヴォネット」は3時位置のリューズが特徴で、蓋のあるハンターケースとともに語られることが多いスタイルです。今っぽい顔?? そんな感じでしょうか。
今回発売されるロイヤル ポップは「全8種類」。レピーヌとサヴォネット、2つの様式から選ぶことができます。好きなカラーだけで選びたいところですが、様式が違えば使い勝手も変わります。検討される方は二重に悩むことになっちゃいそうです(笑)
ORENJI HACHI(レピーヌ)5万7200円

タペストリー調の凹凸が楽しい〝ネイビーブルーの文字盤〟です。バイオセラミック製の八角形ベゼルとリューズが備わっており、ベゼルには六角ビス(バイオセラミック製)も。元ネタであるロイヤルオークを否が応でも彷彿とさせます。これなら首から下げてもシックにキマるかも。ネクタイの代わりに?? いやぁ~?? (;´∀`)
ロイヤルオーク最大の特徴である八角形のベゼルは、ケースバックにも付けられています。何と申しますか… 現行のロイヤルオークなんて逆立ちしても買えない私からすれば、凄まじい贅沢設計に思えます(笑)

「ORENJI HACHI」のリューズ位置は12時。レピーヌと呼ばれるレイアウトです。ケースバックにはサファイアガラスが使用されており、軽やかなポップアートがデジタルプリントされています。インデックスと針には「グレードAスーパールミノバ」が塗布されており、時計として一切抜かりはありません。
ケース径は40ミリで全モデル共通。ランヤード(クリップ式ストラップ)装着時には横44.2ミリ、縦53.2ミリ、厚さは8.4ミリです。
OCHO NEGRO(レピーヌ)5万7200円

タペストリーレリーフのブラック文字盤と白いベゼルのコントラストに高級感を感じさせる「OCHO NEGRO」です。ケースとベゼルには縦方向のサテン仕上げが施されています。黒い六角ビスの引き締め効果が半端ないです。

どんな使い方をしても、どんな場所に持って行っても、一番しっくり来るのはこの「OCHO NEGRO」で決まりでしょう。その分、スウォッチのお遊びテイストに関しては、些か物足りなくもあります。
OTG ROZ(サヴォネット)6万1600円

3時位置にリューズを配したサヴォネットスタイルの懐中時計です。この配色!!(笑) ふざけているようで色の選択、彩度と濃度の関係は全く破綻していません。さすがはスウォッチです。
シンメトリーのレピーヌモデルとは異なり、サヴォネットである「OTG ROZ」は右側に大きなウエイトが乗っています。また、3時位置のブリッジで吊り下げるため、その際は時計が横倒しになるわけです。その場合でも見た感じのバランスが保てるのは、6時位置にスモールセコンドがあるから。

配色的に使うシーンが限られそうですし、リュックにぶら下げるにしても男性には抵抗があるかもしれません。逆に女性が使えば、キッチュな色味の愛らしさを存分に楽しめるはずです。
LAN BA(サヴォネット)6万1600円

お次もサヴォネットの「LAN BA」です。ブルーの濃淡で構成された爽やかなカラーリングで、縦方向のサテン処理も程よく効いています。シュッとしているってこのことかも!? 性別を問わずに使えるモデルですね!!

このライトブルーがキレイだなぁ。バイオセラミックという素材の発色の良さが生かされていると思います (*´ω`*)
BLAUE ACHT(レピーヌ)5万7200円

ぺろっとなめたらソーダ味がしそうな「BLAUE ACHT」です。クラシックカーに使われるような懐かしい色の組み合わせで、どこかレトロな雰囲気を感じさせてくれます。難しそうに見えて、意外と肌色との相性も良い配色です (*´ω`*)

お解りですか?? 写真を見る限り、ブルーの色味を僅かに濁らせていますよね?? わざとダルトーンに寄せることで、淡いグリーンとのコンビネーションを整えています。これによりバラバラの色の集合体ではなく、「BLAUE ACHT色」とも呼ぶべき印象が完成されています。これは他のモデルを含めたスウォッチ全体に言えることですね。色に対する意識の高さがエグいです。
GREEN EIGHT(レピーヌ)5万7200円

ある意味、一番攻めているカラーかもしれません(笑)「GREEN EIGHT」に使われているグリーンは高級時計ではあまりお目にかかることのない色味です。明度と濃度が中間に位置しているため、どんな服装に合わせても、基本的には浮きまくります(汗)
ただ、この手の色は〝浮かせて楽しむのが定石〟です。それでも何とかしてしっくりと着けこなしたいのであれば「黒か白の服」に合わせて下さい。

あ!! 紫色の服も合いそうな気がしてきました。緑色の戦士、ピッコロさんがそんな色の道着を着こなしていたので… ご参考に(笑)
HUIT BLANC(レピーヌ)5万7200円

そうなんですよ~ 私が欲しいのコレ「HUIT BLANC」なんですよ~ (*´∀`)
ポップとシックのバランスが一番良くて、スウォッチを買ったという満足と汎用性が両立していると思ったからです。ベゼルの六角ビス、こんなに色とりどりで… インデックスだってほらね!! どう考えてもこのモデルが一番、手間暇かかっています。買うならこれで決まりだな!!(女子ウケ狙いじゃありませんから)

ちなみに「HUIT BLANC」のビスの配置はランダムになっており、その数は〝300万通り〟。小さなビスとはいえ「赤いビスはこの位置じゃないと嫌だ!!」と拘る人にとっては、自分好みの一本が見付かるかどうかの〝おみくじ的面白さ〟もありそうです。他のモデルよりコレクション性が高いとも言えます。
OTTO ROSSO(レピーヌ)5万7200円

赤とピンクの配色かぁ… いや、イケる!! 男性だって全然アリです。フェラーリの赤や広島カープの赤だと思えばイケます!!(笑)

ちなみに裏蓋デザインのまとまり感でいえば「OTTO ROSSO」の完成度が一番高く見えます。リューズが赤いのも良いですね。キュートです (*´∀`)
これだけ好き勝手されても何ら変質しない「ジェンタデザインの強さ」
いやぁ~、さすがはスウォッチさん。いつものように容赦がないです(笑) とはいえ、ロイヤルオークをデザインしたジェラルド・ジェンタ氏だって「時計界のピカソ」なんて異名を背負っていましたから、案外と喜んでいるかもしれませんね(笑)
それにしても… これだけ好き勝手な色を付けられても、ジェンタ氏の発想から1ミリも逸脱していないのはスゴいことです。優れたデザインとは結局のところ「貫徹された個我の確立」であるということが良く解ります。ディテールで纏めただけのデザインなら、奔放な色に負けて体裁を保てず崩壊しているところです。やはりジェンタ氏は天才でした (*´ω`*)
使い方で選べる「ランヤード」

リューズガードを介して繋がる「ランヤード(脱落防止ストラップ)」には3種類の長さがあるそうです。首にかける、腕元に着ける、ポケットに入る、バッグにクリップで留めるといった使い方に適した長さを、簡単な着脱で選べるようになっています(カーフスキン製)
スウォッチ独自の「SISTEM51」手巻きバージョンを搭載

腕を振ることでゼンマイが巻き上がる腕時計ではなく、懐中時計スタイルを選んだからでしょうか?? 手巻きとして再設計された「SISTEM51」を搭載しています。人間の手を介さない完全なロボット生産で〝使い潰しの思想〟が根底にある「SISTEM51」を認めない声もありますが、工業製品としての完成度はめちゃめちゃ高いムーブメントです。
ムーブメント全体をわずか「51個のパーツ」で構成し、中央の「1本のネジだけで固定」するという高度なモジュール構造はシンプルで壊れにくいというだけでなく、将来の高機能化に最適なベースムーブメントであるとも言えます。
しかもこの価格で「90時間パワーリザーブ」達成。効率よく安全に手動で巻き上げるための輪列機構や、逆転防止(コハゼ)の簡素化技術など、様々な新特許を元に生み出された「SISTEM51」。
リューズを約80回巻き上げると香箱の内部がグレーからゴールド変化し、視覚的にフルパワー状態であることを伝えるパワーリザーブインジケーター(特許)も、スウォッチならではの発想かもしれません。
そして、個体によってはCOSC級に近いものもあると言われる「SISTEM51」の精度を支えるのが、スマホやPCの磁気から時計を守るチタンベースの非磁性合金「ニヴァクロンヒゲゼンマイ」。これはスウォッチ・グループがオーデマ・ピゲとタッグを組み開発した素材とのこと。〝赤い糸〟はすでに結ばれていたのです (*´∀`)
外装素材はスウォッチご自慢の「BIOCERAMIC(バイオセラミック)」

酸化ジルコニウムのセラミック粉末をヒマシ油でネリネリした複合素材「BIOCERAMIC(バイオセラミック)」。強さと柔らかさという相反する性質を備えたユニークな素材として、スウォッチの近作を支えています。
質感としては所謂セラミックほどの重厚感はありません。しかしプラスチックよりは確実に密度を感じるため、手にした際の〝安っぽさ〟をほとんど感じさせない素材です。
「ロイヤルオーク」を現代のポップカルチャーとして〝ミーム化〟

存在の良し悪しは別にして、昨今の「ロイヤルオークもどき」はある種の〝ミーム〟です。オリジナルの権利を侵害しかねないデメリットはありますが、同時にオリジナルに対する興味をも喚起し、そこに多角度的な解釈(総じて解りやすいもの)を加える役割を果たしています。もちろん、丸パクリは言語道断ですよ。
逆に言えば、ミーム化されるほどの「ロイヤルオーク」が、時計業界における〝唯一無二の存在〟であるという証明でもあります。一方で繰り返し模倣されることによる〝新鮮さの喪失〟に対しては、オーデマ・ピゲ(AP)側も看過できないと考えているかもしれません。
ただ、そういったミームたちがオーデマ・ピゲなんて見たことも聞いたこともない層に、知らず知らずのうちにAPとロイヤルオークを浸透させている側面は無視できないでしょう。その辺りのバイラルマーケティング的なところに対する一定の評価として、今回の〝公認ミーム〟ロイヤル ポップがスタートしたのではないかと考えています。
バディを組んだのは〝ポップカルチャーの旗手〟であるスウォッチ。
低価格帯で圧倒的な知名度を誇るスウォッチと、長年家族経営を続けてきたオーデマ・ピゲが組むこと自体、業界のビッグニュースであることは間違いありません。実際、同じ時計作りのブランドであっても、片や歴史を重視するラグジュアリーの頂点、片やTシャツのような時計を標榜してきたブランドです。
そんな〝水と油〟のように混じり合いそうになかった両者の取り組みだからこそ、このプロジェクトは見た目以上に「ガチンコの様相」を呈しています。
ロイヤル ポップは「神話を維持したまま現代の空気に接続する」ための〝実験〟である
ロイヤルオーク以外でオーデマ・ピゲ(AP)のモデル名… すぐに出てきますか?? 実際、それこそがAPが抱える最大の悩みなのではないかと思います。
「Code 11.59」なんて、ちゃんと読める人がどのくらいいるかも怪しいですし、私みたいな変態でないと「むしろミレネリーが欲しい!!」なんて話題も出て来ません。要するに今のAPさんは多くの人にとって「ロイヤルオーク屋さん」なのです。
雲上と奉られているオーデマ・ピゲにしてみれば、そういったイメージに危機感を抱いていることでしょう。となると当面の課題は〝一般認識の向上〟。そこからブランドの真髄に触れてもらって「オーデマ・ピゲはロイヤルオークだけじゃないぞ!!」と理解してもらう必要があります。
だからこそ今回、虎の子中の虎の子である「ロイヤルオークの意匠提供」を決めたのだと思います。最大の人気作をスケープゴートにしてでもオーデマ・ピゲ全体の認知度を底上げしなければ、10年後に満を持して高級腕時計を購入する層がいるとしても、タイミング良くコミットすることが出来ません。手をこまねいていたら、美味しいところは全部ロレックスに持っていかれちゃいますからね(汗)
その「高級時計を買うかもしれない可能性の芽」を世界で一番抱えているのが、若年層に人気のスウォッチです。しかもスウォッチにはオメガとタッグを組んで大成功したという〝実績〟があります。本流に悪影響を及ぼさずに知名度を爆上げする方程式を完成させたスウォッチであればと、ロイヤルオークの名を任せることにしたのでしょう。
ただ、スピードマスターにしてもフィフティファゾムスにしても、その性格は「ツールウォッチ」です。多少良いように遊ばれても、それに耐えるだけの存在強度があります。
対するロイヤルオークは、時計世界の神話といっても過言ではないほどの〝ラグジュアリーのカタマリ〟。この「汚しに弱い」ラグジュアリーとしての性格を変えることなく、一般消費者への認知度を高めることができるかどうか… APにとって「ロイヤルポップ」は、全ての高級ブランドがこの先も生き残るために必要な術を探る「壮大な実験」なのかもしれません。
〝リアル ロイヤルオーク使い〟は「ロイヤル ポップ」をどう捉えているのか??

町中華オフ会に参加した4名のうち、2名が現時点で「ロイヤルオーク」の使い手でした。昔持ってた私を含めると3名が〝ロイヤルオークとは何か??〟を知っていることになります。
そんなメンツの口から「ロイヤル ポップ発売」に対する不平も不満もありませんでした。むしろ興味津々といった様子で「買うならOCHO NEGROだな」とか、「HUIT BLANCは女の子にウケそうだな」とか、そういった前向きな意見しか出て来ませんでした。
「F77」について言及した記事の中でも書きましたが、要するに〝ネタ〟である「ロイヤル ポップ」のような存在は、縁のない人よりも〝本物を知る人にウケる傾向〟があるのです。楽しいと思いますよ。首から「ロイヤル ポップ」を下げて、左腕には「本物」とか… 面白過ぎますからね(笑)
「ブレスレット型アタッチメント」は出るのか??
某SNSでバイオセラミック製(っぽい)「ブレスレット型アタッチメント」を装着した画像(真偽不明)を拝見しました。ブレスレットを組み付けて「バイオセラミック製ロイヤルオークもどき完全版」を作りたい気持ちは痛いほど解ります。サードパーティーの関係者が入手後すぐに3D計測に入ることは目に見えていますし、何なら1週間後にAliExpressで商品が見付かるかもしれません(ケースと接続するピース以外は完成しているかもしれませんし)…
もしかしたら、付け替え遊びがコンセプトだった過去のPOPシリーズ同様に、何らかのブレスレット、或いはストラップアタッチメントをスウォッチ自身がリリースする可能性も否定できません。購入検討を「ブレスレット(ストラップ)が出ることを前提」に考えている人も少なくないでしょう。
ただここで一つ気掛かりなのは、どうせ腕時計にされてしまうなら、何故最初からブレスレット込みで出さなかったのかという疑問…「裏側の事情」についてです。
ちょっと待って!! それよりも… これだ!!
Delugs(デラグス)から「ロイヤルポップ用ケースストラップ」が出るらしいぞ!!

何という疾風の如きスピード感 (@_@;)
ステータスは「開発中」ってことですが、あの「Delugs(デラグス)」さんが言ってるんだから間違いなく出るでしょう。その名も「Case-Strap for the Swatch x AP Royal Pop」。写真の印象でしかお伝えできませんが、皆さんが思い描く理想に近いのではないでしょうか??
ちなみに「デラグス」は2018年に創業した〝シンガポール発〟の高級ウォッチストラップブランド。有名ブランドの時計用に多くの専用ストラップを販売して、世界中の利用者から非常に高い評価を受けています。
私もスペースワンの「テリリウム」にデラグスのラバーストラップ付けて楽しんでいますが、しっかりした造形の中に柔らかさがあって、見た目も質感も上質。ラバーストラップでこれだけクラス感の出る商品もそうそうありません。
そんなデラグスがこのスピード感で告知を出すわけですから、相当に気合が入ったプロジェクトであることは間違いないでしょう。デラグスの実力から言っても、素晴らしいものが生まれるはずです。

そして、ワタクシが驚いたのは「GREEN EIGHT」の格好良さ。そうか、コレがこんな風になるのか… 整いっぷりと振り切ったクールさで言えば、8本の中で一番だと思いました (*´∀`)
ゴールデンコンセプトの「Pop Case – Royal Sport Edition」も凄そう!!

Apple Watchを高級時計のように変身させる〝高級アップルウォッチケース〟のパイオニア「ゴールデンコンセプト(Golden Concept)」さんから「Pop Case – Royal Sport Edition」という名の腕時計化アクセサリーが出るそうです。出るんじゃないかなぁ~と予想していたアナタ… 大当たり(笑)
このブランドさんについては買ったことがないので正直解りません(名前は存じてました)。iPhoneやApple Watch使いじゃないと、縁遠いですしね(Android使いなので)
ただ写真を拝見する限り… こりゃアカンやつです(笑)
スチール製(ですよね?)の外周ケースの仕上がりもかなりのものに見えますし、完全に「かなりお洒落な腕時計として成立」してしまっています。なんだかドキドキしてきました(笑)
ただ、ちゃんと独自の解釈でデザインを成立させているところには好感が持てます。本体より高価な「8万3600円」の価格は強気な設定に見えますが、これくらい〝本気で腕時計化〟してくれるなら、カスタムとしての価値込みで〝アリ〟かもしれません。
そもそも価格が違う、素材も違う、そもそも本物はこんな色を纏わない… とはいえ、こうして高度な腕時計化を果たした「Royal Pop(ロイヤルポップ)」は、ほぼ完全な「廉価版ロイヤルオーク」の様相に見えます。
なるほどねぇ… こりゃあ公式の立場で端から「腕時計で行く」というわけにはいかなかったはずだ…
そもそも「初見から腕時計は止そうね」だった可能性
オーデマ・ピゲ(AP)が今回の「ロイヤル ポップ」に期待するのは、スウォッチが得意とする若年層への知名度向上効果に尽きるでしょう。オーデマ・ピゲからすれば有り得ないほど莫大な販売個数を背景に、そこからSNSなどで露出されることに関しても、本体への波及効果を狙っているはずです。
とはいえ、オーデマ・ピゲにとって歓迎できない方向での影響に関しては、厳しい目でコントロールする必要があります。簡単に申せば、ロイヤルポップの発売で「ロイヤルオークがなめられてはいけない」のです。
APのスケールから言えば玩具のような「ロイヤルポップ」が売れることで、歴史と技術で価値を積み重ねてきたロイヤルオークという〝至宝〟に傷が付くようでは本末転倒。ロイヤルポップがバカ売れしても、ロイヤルオークという高級時計を〝解ったかのように思われること〟だけは、何が何でも阻止しなければなりません。
その〝線引き〟こそが「懐中時計スタイル」であり、「ブレスレットなしの基本セット」なのだと思います。いずれは〝腕時計化〟されてしまうとしてもタイミングをずらすことで、腕時計化はあくまでも「消費者のカスタマイズ」であると、個人の趣味嗜好の話に置き換えることができるからです。
つまり「ポップカルチャーとしてアクセサリー化されたロイヤルオークもどきなら許すが、ロイヤルオークを下界に引きずり下ろして民主化するのは許さん」ということだと思います。これならスウォッチも遠慮なく扱えますし、コラボレーションがオーデマ・ピゲの格式を貶めることもありません。さすがというか… 賢い!! (*´∀`)
ブランパン X スウォッチでもできたはず…
「オーデマ・ピゲ X スウォッチ」に見る隙のない戦略を見た後だと、余計に「ブランパン X スウォッチ」が〝惜しい存在〟に見えてきます。実際、現物はスゴく良いですからね。バイオセラミックという一見して安普請の外装にも関わらず、丸っこいケースデザインと相まって、クマちゃんのように愛らしい存在感の時計です。
ですが今思えば…「ブランパン X スウォッチ」は随所にハレーションを抱えた時計だったかもしれません。キャンペーンの派手さからいえばもっと話題になってもおかしくなかったですし、その勢いがブランパン側にフィードバックされても良いはずでした。
「ブランパンの知名度がイマイチだから??」… 確かに、古豪とは言え〝知る人ぞ知る系ブランド〟ですし、オメガ スピードマスターのような一般ウケは難しかったでしょう。とはいえ、そんなことはスウォッチさんだって解りきっていたはずです。
そもそも「ブランパン X スウォッチ」には〝ブランパンの知名度を上げる〟という大命題があったはずです。実際の効果の程は解りませんが、要するに「ブランパン X スウォッチを買って気に入ったから、本物のフィフティファゾムスも買いました!!」という流れが作れたのか、作れなかったのか…
先に論じた「ロイヤルポップの戦略」と比較すると、「ブランパン X スウォッチ」における〝スウォッチとブランパンの線引き〟は些か不十分なものです。機械式のSISTEM51を採用したことで、腕時計のガチ勢以外には「本物と大差ない機械式3針時計が安く買える」という間違ったイメージが広がってしまったフシもあります。
マーケティングを含めた製品設計が如何に難しいかという証左でしょう。百戦錬磨のスウォッチさんにしても、創業以来、機械式しか作ってこなかったブランパンの名前を借りる以上は機械式で!! なんて余計な忖度が働いたのかもしれません。ブランパンにしても「プラスチックみたいな時計でしょ?? 差別化なんて考えるべくもない」と高を括っていた可能性もあります。そうしたら予想以上に「ヤバい、食われそう」みたいな時計が出来ちゃったと…
その辺りの経験があってこその「ロイヤル ポップ」なのでしょうね。
購入方法についてはもの申したい!!

ここ… 変わりませんねぇ。「一部のスウォッチストアで発売予定」ってことは、またしても〝行列してね〟ってことですよ (;´Д`)
そもそも論でいえば「1人1日1店舗につき1本まで」の前提がおかしいわけです。これってどう考えても時間と人数を投入して、何なら周回も可能な〝業者に有利〟ですよね?? 愛好家の方に聞いたら「早くも行列出来てた」と教えてくれましたので、仮に今から並んだとしても購入は難しいかもしれません。
この状況は以前から何ら改善されていません。魅力的な時計でカジュアル時計文化の先頭を走るスウォッチさんですが、この売り方にはセンスを感じません。「抽選販売制」にすれば良いだけの話ですからね。引き渡しを店頭にして、それにも期限を設けておけば「いつまでたっても取りに来ない客対策」にもなるでしょう。行列で何かあってからでは遅いですからね。
最後に… ロイヤル ポップ発売は5月16日 絶対に欲しいが、プレミア価格で購入する商品ではない

海外のオークションサイト(だと思いますが) 先ほどロイヤルポップ「98万円」を発見しました。 誰が買うんや!?(笑)
あれは極端な例だと思いますが、倍額くらいはザラにありそうな気もします。それでもハッキリ申しますが、プレミア価格を飲んでまで購入する時計ではありません。スウォッチなんですよ?? 所詮はというとアレですが、どこまで行ってもスウォッチなんです。
海外の識者によるとSISTEM51には相応の正規サービスがあって、恐らくは交換前提で修理は可能とのことです。とはいえスウォッチの基本は〝使い捨て思想〟を受け入れた上で、勢いで楽しむプロダクト。ちなみに数十年前からスウォッチに親しんできた私にしてみれば「壊れたら潔く処分する」のが〝スウォッチの流儀〟だと思っています。ですからスウォッチに98万円も出してはいけません。出せるなら定価98万円の時計を買って幸せになりましょう(笑)
※ちなみにメルカリさんだと、今のところ15万~25万円くらいです。本当は触れたくもない話ですが、ファクトとして置いておきます。スウォッチに15万円ってねぇ… やっぱ有り得ん!!(汗)
とはいえ、今回のオーデマ ピゲ X スウォッチ「ロイヤルポップ」は素晴らしい企画だと思います。有り得ない組み合わせの中に企業同士の鍔迫り合いがあって、それが膨大な熱量となって消費者を刺激している。実際、完璧な戦略です。転売ヤーに振り回されたりしなければ誰もが笑顔になれる、そんなハッピーなスウォッチだと思います。
さて、私はどうしたものでしょう?? オメガ X スウォッチのときのように、奇跡の出会いに望みを託して「スウォッチストア渋谷」に通い詰めるか、混乱が収まるのを待ってコソッと様子を見に行くか… ほんと、返す返すも「ネットでの抽選販売」にしてくれたらと思いますねぇ (;´∀`)
発売は一部のスウォッチストアにて「2026年5月16日(土)」から。
えっ~と、皆さんは… 並びますか?? (;´∀`)
| Swatch x Audemars Piguet「Royal Pop」仕様 | ||
|---|---|---|
| ケース | 直径 | クリップなしで直径40mm、クリップ装着で横44.2mm × 縦53.2mm |
| 厚さ | 8.4mm | |
| ケース素材 | バイオセラミック | |
| 文字盤 | 文字盤色 | 8種類 |
| 針・インデックス | ロイヤルオークに近似 | |
| 夜光 | グレードAスーパールミノバ | |
| 性能 | 防水性能 | 20m |
| ストラップ | ストラップ/ブレスレット | バイオセラミック製ホルダーによるカーフスキン製のランヤード |
| ムーブメント | キャリバー | SISTEM 51(手巻き) |
| 機能 | 時・分、一部スモールセコンド表示 | |
| パワーリザーブ | 90時間 | |
| 追加情報 | ニヴァクロン製ヒゲゼンマイを採用 | |
追記:「資金の追加投入前提」に見る消費者の戸惑い
安心して買えそうな「腕時計化アイテム」として、デラグスとゴールデンコンセプトを上げましたが、そもそも「後々腕時計にすることを前提」とした「ロイヤルポップへの戸惑い」のようなものが、本記事の検索で使用されたクエリのデータ解析から浮かんできました。
要するに「懐中時計のまま使っちゃダメなの??」みたいな不安… なんでしょうね。〝腕時計化しなければダメ〟みたいな、一種の同調圧力を感じているのかもしれません。しかしそれには「安いとは言えない追加資金投入」が必要です。そのままでも十分に楽しめた「オメガ X スウォッチ」「ブランパン X スウォッチ」との決定的な違いはそこにあります。
約6万円の「ロイヤルポップ」を買った後で、すかさず次の出費を強いられるとなれば「ロイヤルポップの完成型」は一体、幾らになるのでしょうか?? この事実に気付き始めた消費者に対して、スウォッチがどういった〝次の手〟を打つのか… マーケティングと言うより、スウォッチブランドの〝イデオロギー〟が問われています。










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コメント一覧 (2件)
腕時計じゃないんかい!はまったく同じ感想でした。笑
ここから純正で腕時計換装用のストラップが展開されて
色々なパターンでカスタムできるようになるんですかね〜
この一連のニュースで驚いたのは偽リーク画像の数と精度が
めちゃくちゃ上がったことでした。
正直じっくり見ても真偽がわからない、、AI恐ろしいです、、笑
Y太さま、コメントありがとうございます♫
記事をリリースした後から後から、出るわ出るわの腕時計化アイテム(笑)
これが3Dスキャンの時代なんですね。樹脂製ならあっという間に生産ラインが完成します。
本文では書きませんでしたが、
それらサードパーティーが今回の企画の一番きな臭い部分、その露払いを担っているところはあります。
それもビジネスですしサードパーティーにも相応の見返りがあるわけですが、
どことなく、スウォッチさん自身が今回の企画の寿命に期待していない… 焦っているのが見て取れます。
結局、APと組もうが何をしようが、消費者にとっては二番煎じ(三番煎じか!!)ですからね。
飽きられるのは早いかもしれません。
在庫がダブついてきたら… 買います(笑)