『Baltic』フランスの洒脱が詰まった〝ネオ・クラシック〟

シチズンの26年7月新作「プロマスター マリン(BN0266-07E、BN0268-01Eなど)」は、今夏一番の〝低価格帯ダイバーズ〟だ

 これはセイコーさんにも言えることですが… シチズンさん!! ちょっと心配になるくらい「安い時計が格好良すぎやしませんか??」(@_@;)

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シチズン プロマスターに「エントリーモデル」は存在しない

 私のような庶民派愛好家にしてみれば、安価なゾーンにクールな時計が存在する有り難みは絶大です。

 しかし、ザ・シチズンなどを上位に据えて展開するシチズンさんのことを考えると、本来なら「お金を出せば出すほど、格好良い時計が手に入るという当たり前の構図」をアピールしなくて大丈夫なの?? なんて老婆心も湧いてきます。

PROMASTER SKY JY8146-54E プロマスター35周年記念限定モデル(世界限定5600本)
現在所有している唯一のプロマスター「PROMASTER SKY JY8146-54E」プロマスター35周年記念限定モデル(世界限定5600本)

 例えば、各種スポーツモデルを網羅する「PROMASTER(プロマスター)」。LAND、MARINE、SKYの〝陸海空〟全てに目移りするようなラインナップが揃っているわけですが、現行モデルの中に驚くような価格の上位的存在はありません。

 1000m飽和潜水用防水性能を誇るMARINE「BN7020-09E」の33万円がかろうじて〝高級〟に足を踏み入れているくらいで、どのモデルも20万円を超えない優しい価格設定…

 そこから改めて現行ラインナップを観察して思ったことですが、シチズンの時計はそれぞれが属するグループの中で、上も下もなく存在しているのですよ。「プロマスター」は特にその傾向が強いグループではないでしょうか。

 「好きになったのがたまたま低価格の時計だった」… そんなお客さんが誰憚ることなく購入して楽しめなければならない… これはシチズンさんが、数多の候補の中からシチズンを選んだ全てのお客さんを尊重し、綿密に世界観をコントロールしているからこそ、できることだと思います。

汗ぐっしょりでも〝腕時計を着け続ける〟気概

 これだけ毎日がうだるように暑いと、肌に密着するアイテムの着用を避けたくなって当然です。しかし!! ここにおいでの皆さまは間違いなく「腕時計大好きっ子」でしょうから、そもそも腕時計をしないなんて発想は持ち合わせていないはず。

 むしろ「パンツ一丁でも腕時計だけは着けたい」とかではないですか??(笑)

 そこで、大汗でぐっしょりさせても安心な「ダイバーズウォッチ」の出番が増えるわけですが、皆が皆、ロレックス サブマリーナーをお持ちではないですよね?? 私は持っていませんし、少なくとも今のところは縁がありません。

 でもですねぇ… 嘆く必要なんて断じてない!! 要するに気合の入った防水性能があって、見た目が激シブで格好良い時計であれば、他にナンボでも選択肢があるわけですよ (*´∀`*)

低価格帯ダイバーズの真打 –– 光発電エコ・ドライブ搭載「2026年新作 プロマスター MARINE(マリン)」

シチズン CITIZEN プロマスター PROMASTER マリン MARINE BN0265-00A 繋留 縄
出典:https://citizen.jp/

 数日前、たまたまネットで読んでいたスポーツ記事の中段くらいに現れたのがシチズン プロマスター MARINE(マリン)の2026年新作モデル、オレンジ色のベゼルとストラップが荒々しくも可愛らしい「BN0268-01E」の広告でした。

 何故でしょうね?? 他の季節ではそうでもないのに、夏が来ると「オレンジ色の何か」が気になってしまう…

 毎日腕時計ばかり探しているとこんな風に「ターゲティング広告が腕時計だらけ」になって、余計な物欲に気付かされることになります。皆さまお気を付け下さい(笑)

 私みたいな人間にとってはある意味パラダイスなので、それはそれで別に構わないのですが… 知らないで済んだかもしれない時計との出会いは大抵、この手の広告が〝犯人〟です。勘弁してくれ!! いや、もっとくれ!!(笑)

 この広告を見てすぐにシチズン公式にすっ飛んでいったワタクシでしたが、プロマスターに「新たに加わった4本」の均整の取れたコンビネーションにやられました。

 このように複数本を同時にニューモデルとして発表する場合、単体の見え方はもちろんですが、ユニットとしての完成度も非常に重要です。「2026年7月新作 MARINE」の場合、どのモデルにもコアなファンが付くように考えられた、明確なメッセージを感じることができました。早くも「今夏発表の安価なダイバーズでは真打かもしれない!!」とさえ見ています。

激安!!「200m潜水用防水」

シチズン CITIZEN プロマスター PROMASTER マリン MARINE 2026年新作 3種類 海岸 岩場
出典:https://citizen.jp/

 最初にお伝えすべきは〝6万9300円〟というお値打価格でありながら、国際基準(ISO 6425)と日本産業規格(JIS)に準拠した「200m潜水用防水」… つまり〝ガチなダイバーにも文句を言わせない防水性能〟を持っている点です。

 スキューバダイビングでも使えて、水深200mまでの水圧や水中での動作に耐えるんですよ?? 6万9300円なのに!! (*´艸`*)

持続時間を延長した光発電エコ・ドライブ「Cal.E118」搭載

シチズン CITIZEN プロマスター PROMASTER マリン MARINE BN0268-01E 裏蓋 ケースバック Cal.E118 エコ・ドライブ

 ムーブメントは光発電エコ・ドライブ「Cal.E118」。フル充電時の持続時間を約1年へとスペックアップさせ、アクティビティだけでなく日常生活においても頼れる性能を持っています。

 従来よりも少ないエネルギーで駆動できるため、より発色の良い文字板の採用が可能になっています。光発電モデルの弱点は、光の通り道であるダイヤルの出来栄えでしたからね。技術の進歩が美観も底上げする… 腕時計作りとしては正当な進化です。

 「なんだ、機械式じゃないんだ」と切り捨てるにはあまりにも惜しい性能が詰まった「2026年7月新作 MARINE」。どこかで偶然見かけたら、腕に載せるだけでも如何でしょうか??

植物由来素材「BENEBiOL(ベネビオール)」を採用したストラップ

シチズン CITIZEN プロマスター PROMASTER マリン MARINE BN0268-01E 平置き 正面
出典:https://citizen.jp/

 耐久性に優れた植物由来素材「ベネビオール」製のストラップが付いています。実際に海中で使う方の場合、地上使用だけの場合とは劣化の進行速度が違うはずですから、その辺りを含めての高耐久であるなら、マリンスポーツのお供としても頼もしいストラップです (*´∀`*)

ダイバーズのお手本のように安心できるケース

シチズン CITIZEN プロマスター PROMASTER マリン MARINE BN0266-07E ケース 正面 横側
出典:https://citizen.jp/

 幅40.6mm、厚さ11.7mmのケースは写真を見る限り丁寧に仕上げられています。

 この手のツールウォッチに必要なものは奇をてらった先進的フォルムではありません。「安心」… ひと目見たときの安心こそがダイバーズウォッチには欠かせないのです。

 安心の性能、この先も流行り廃りに翻弄されない不変性。そういった部分を形として証明しているのが、全ての色彩と形態を受け止める本作の「ケースデザイン」だと思います。そこそこ大きめのダイバーズではありますが、重さは僅か「86g」

 ちなみに「1種耐磁」です。シチズンですからね。今更声高に誇りもしませんが、実際はスゴいことだと思いますよ。

 それでは新作4本、各モデルの印象を私なりに書き出して参ります。

MARINE BN0265-00A(ブラックベゼル & ホワイトダイヤル)

シチズン CITIZEN プロマスター PROMASTER マリン MARINE BN0265-00A 縦置き 正面
出典:https://citizen.jp/

 上手い!! 上手いとしか言いようがないですね。

 まず注目すべきは「ベゼルエッジ」を表面処理でグレーにしたところです。これにはデザイン的な意味合いをしっかりと感じました。

 昨今、白いダイヤルのダイバーズは珍しくもありませんが、太くて存在感のあるダイバーズベゼルにやや押され気味のデザインが多いんですよ。特に黒いベゼルとの組み合わせでそんな印象を受けます。

 これを回避する方法は幾つかありますが、ベゼルエッジを「濃度を落としたグレーに着色」したこともその一つです。これにより強過ぎるコントラストが幾分弱められ、ベゼルからダイヤルへの〝視線移動で生じる違和感が緩和〟しています。

シチズン CITIZEN プロマスター PROMASTER マリン MARINE BN0265-00A 装着
出典:https://citizen.jp/

 デザインの完成度は〝各要素の融和〟で高まるのです。その点、ここにグラデーションを作り要素を馴染ませる作戦は理に適っています。

 秒針のオレンジ色も、差し色としてセンス良く機能していますね (*´ω`*)

MARINE BN0266-07E(ブラックダイヤル & ブラックベゼル)

シチズン CITIZEN プロマスター PROMASTER マリン MARINE BN0266-07E 縦置き 正面
出典:https://citizen.jp/

 デザインに不満のないダイバーズほど、何故だか「ブラックダイヤル」で欲しくなりませんか?? サブマリーナーの姿が脳裏にこびりついているからかもしれませんが、格好良いダイバーズはイコール「ブラックベゼル & ブラックダイヤル」なのです。少なくとも私の中では。

 その辺りはシチズンさんも重々承知。だからこそこんなにもモデストな解答を、堂々と見せてくれたのだと思います。

シチズン CITIZEN プロマスター PROMASTER マリン MARINE BN0266-07E 装着
出典:https://citizen.jp/

 正直、4本の中でどれが一番高見えする?? と聞かれたら、私は間違いなくこのモデルと答えるでしょう。ダイバーズというパズルにピタリとハマる一本をお探しなら「BN0266-07E」が正解です。

MARINE BN0267-04L(ブルーグラデーションダイヤル & ブルーベゼル)

シチズン CITIZEN プロマスター PROMASTER マリン MARINE BN0267-04L 縦置き 正面
出典:https://citizen.jp/

 打って変わって、今風なグラデーションダイヤルを備えるのがブルーグラデーションダイヤル & ブルーベゼルの「BN0267-04L」です。シュッとしたスーツにも合いそうだなぁ (*´ω`*)

 ちなみに皆さま、夏休みは取得できそうですか?? 私は現状、かなり怪しいです(汗)

 そんなときですよ!! 袖口のエモーショナルな青いダイヤルに視線を落としましょう。それだけで目前には八重山諸島の透明な海が広がり、砂浜のヤドカリたちが手招きしてくれる… 気がします(笑)

 理不尽な仕事でどこにも行けない同士たちにこそ、使って欲しい「BN0267-04L」です。

シチズン CITIZEN プロマスター PROMASTER マリン MARINE BN0267-04L 装着
出典:https://citizen.jp/

 こちらのモデルのベゼルエッジもグレーに着色されていますが、これも「BN0265-00A」と同じようにダイヤルカラーを活かす配慮です。ここがギラッとステンレスの無垢色だったら、今よりずっと品のない印象になったかもしれません。グラデーションの見え方も違っていたでしょう。

MARINE BN0268-01E(オレンジベゼル & ブラックダイヤル)

シチズン CITIZEN プロマスター PROMASTER マリン MARINE BN0268-01E 縦置き 正面
出典:https://citizen.jp/

 4本の中で最もチャレンジングなのが「BN0268-01E」です。こちらのモデルはむしろ、視覚的違和感を楽しむためのデザインが施されています。

シチズン CITIZEN プロマスター PROMASTER マリン MARINE BN0268-01E 装着 ダイバースーツ
出典:https://citizen.jp/

 オレンジ色のベゼルとオレンジ色のラバーストラップは破壊力満点。しかし、ダイヤルをシックなブラックに抑えたことで生まれた彩度と明度のバランスが、派手なカラーリングに「派手なだけじゃない意味」を与えています。私が最初に惹かれたのは、このモデルの計算されたインパクトでした。

今回のプロマスター MARINE新作が〝ユニットとして輝いている〟ワケ

シチズン CITIZEN プロマスター PROMASTER マリン MARINE 2026年新作 4種類 海岸 岩場
出典:https://citizen.jp/

 全モデルに植物由来素材「ベネビオール」製のストラップが付いている話をさせていただきましたが、私はこのストラップが、お披露目を見越した広告戦略における〝最重要パーツ〟だと考えています。それは「色によるキャラクター付け」です。

 最近のアイドルには詳しくありませんし、詳しかったらちょっとヤバい年齢のワタクシですが、大昔のアイドルグループは、ユニット内の差別化とキャラクター付けに「個別のカラー」を用いていました。私の記憶の中でアイドル史上最も解りやすい例が「シブがき隊」。もっくんが赤色、ふっくんが黄色、やっくんが青色でしたっけ?? 信号機かいな!!(笑)

 昔のテレビはそれはそれは低解像度でしたから、引きの映像の際にディテールで個人を認識するのは困難でした。それでも演歌歌手と違ってアイドルはステージ狭ましと踊りまくるため、引きのアングルも多用しなければならない。

 そこで「信号色」が効いてくるわけです。顔の判別なんてできないけれど、あそこで踊ってるのもっくんだよね?? と、色で判断することができましたからね。考えた人、天才じゃないかなぁ。

 それと同じことを、私は今回のプロマスター「MARINE 新作」の露出で感じました。意図したことか偶然かは判断しかねますが、偶然だとしても関係ありません。今回の新作発表において、ストラップを含めた色の「使い方」「見せ方」〝掴みの強さ〟から言っても完璧でした。

 実際この色設計がなかったら、地味な印象の新作になっていたかもしれません。個別に与えられた色により、各モデルが相互に刺激し合う良い関係が生まれ、結果としてそれが〝特別なシナジーを生み出した〟… 格好良く言えば、そんな感じです (*´∀`*)

最後に… どうしてこんなにも「シチズン プロマスター」は欲しくなるのか??

シチズン CITIZEN プロマスター PROMASTER マリン MARINE BN0266-07E 横置き 海岸 砂浜
出典:https://citizen.jp/

 冒頭で申したとおり、プロマスターにはこれと言った上下関係がありません。故にどこから入っても正解で、どこで終わっても正解なのです。これは消費者にステップアップを求めるラグジュアリービジネスとは一線を画します。しかし、このスタンスこそが消費者に〝シチズンを選ばせる理由の最たるもの〟かもしれません。

 そもそも同じブランド、同じラインの中でも「必ず高い方を気に入るか」と言われれば、絶対にそんなことはありません。腕時計の〝価格〟〝欲しい欲しくない〟の間には、何の因果関係もないからです。

 ですので、私は個人的に価格帯をフックにした「初心者にお薦め!!」みたいな企画が苦手です。また同じ意味で「30代ならこれを買え!!」「50代にお薦め!!」みたいな話題も〝野暮だなぁ~〟と思っています。そんなものはお金を支払う人が好きにすれば良いだけですからね。それで後悔するもしないも、丸っと含めての「腕時計趣味」です。

 プロマスターにはその辺りの「余計なお世話感」が一切ありません。初心者がいきなり超高機能の「SKY JV2005-58E」を買って悪戦苦闘したって良いですし、高級機を何本もお持ちの方が急に「LAND PMD56-2951」でホッコリしたくなっても構わないわけです。

 「どのモデルがどのモデルの廉価版で」… といったヒエラルキーを感じることなく、只々「好きなものを好き」と言える世界観が、シチズン「プロマスター」にはある… だからなんでしょうね。入り口がいたるところにあるものだから、小さなきっかけで欲しくなってしまうのです (*´ω`*)

BN0265-00A、BN0266-07E、BN0267-04L、BN0268-01E 共通仕様
キャリバーNo.E118
動力光発電エコ・ドライブ
精度±15秒/月
持続時間光発電約1年
重量86g
厚み11.7mm
ケースサイズ横 40.6mm
ケース素材ステンレス
バンド素材・タイプバイオマスウレタン(ベネビオール™)/美錠タイプ
バンド幅20.0mm
ガラスサファイアガラス(無反射コーティング)
防水性能200m潜水用防水
耐磁性能1種耐磁
デザイン特徴文字板部品:再生素材/夜光(針+インデックス)/逆回転防止ベゼル(時間計測)/ねじロックりゅうず
機能充電警告機能/過充電防止機能/クイックスタート機能/フル充電時約1年可動/日付表示/日付早修正機能/衝撃検知機能

買ったからこそ書ける記事がある…

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