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APS-Cミラーレス一眼カメラ ソニー「α6700」 全ては『理想とする腕時計写真』を撮るために

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 腕時計ネタに飢えた読者の皆さま。申し訳ない!! 今回はカメラ中心のお話です。しょうがないんですよぉ。新しいカメラを手に入れて「やほーい!!」な心理状態なのですから(汗) いずれは冷めると思いますので、今しばらくお付き合い下さい。間違っても、腕時計喫茶を「カメラ喫茶」に変えたりはしませんのでご安心を(笑)

 苦楽(?)をともにしたOM-SYSTEMのマイクロフォーサーズ「OM-5」と3本のレンズ、併せてNikonの「Z6Ⅱ」とレンズを売り払いました。腕時計を売るとなると、想像だけで腸捻転になりそうなほどのストレスを感じるワタクシですが、不思議なことに「カメラの処分」に関しては極々自然な形で冷徹になれました。私にとってカメラは、あくまで「写真を撮るための道具」ということなのでしょう。時計もカメラも「好き」には違いありませんが、好きにも色々あるようです (;´∀`)

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「一括査定のサイト」で様子を見る

 ちなみにカメラを「売る」「売らない」で逡巡していたときに書いた記事はコチラ。

 買取業者の選定ですが、それこそ雲を掴むような話でしたので、まずは「数社で一括査定してもらえるサイト」を利用することにしました。時計では似たようなサービスに何度かお世話になっていますが、カメラでは初めての利用。もちろん手順は全く一緒です。買い取ってもらいたいカメラやレンズを詳細な情報込みで登録。現物の「程度による幅」を持たせた査定が、本当にあっという間に通知されます(30分後ってのもありましたね)

 一括査定のサイトを使ってみた個人的な感想ですが、時計の買取ではありえない「査定額の上下差」にビックリさせられました。大木こだま・ひびき師匠だったら「そんな査定はないやろ~」と言いかねない、自由気ままな数字が出るわ出るわ (;´Д`)

 要するにカメラには時計のような「暗黙の標準買取価格」に相当する物差しがないのかもしれません。仕方がないので中央値だけを頭に入れて、平行して他の業者さんをあたることに。そして、本当に「何となく」の感覚でピンときた『高く売れる.com』に訪問査定を依頼。キョンキョン(小泉今日子さん)が微妙なポージングで出迎えてくれる公式サイトのセンスもツボでした(笑)

気持ちのいい取引がしたい

 何かを「買う」際はもちろんですが、「売る」にしても納得できない相手には売りたくないものです。こんな風に言うと「何きれいごと言うとんねん!!」とツッコまれそうですが、ぶっちゃけ「お金じゃない」のですよ。「誠意ある担当者の誠意ある査定」に満足できれば、コチラとしても誠意を見せられる。ナンボでも「折れる準備」は出来ているのです。

 そう言えばワタクシ、今まさに家を売る算段を進めているところでして。苦労の末に仲介業者を2社にまで絞ったところなのです。カメラと家では規模が違いますが、業者に求めるものは全く同じ。少なくとも私にとっては、高い安い以上に「良い取引」ができるか、ある意味「心情的な部分」が重要なのです。

 話をカメラに戻しますが、2時間を超える訪問査定の結果『高く売れる.com』さんにカメラ一式を売却しました。途中、細かい金額での丁々発止はありましたが、担当してくれた若い方の誠意が決め手になりました。要するに私が目の前の兄ちゃんを気に入っただけの話。とは言え、最終調整で「こちらが折れる」を選択するにはそれで十分でした。

 折れたとは言え理想的な買取価格になりましたし、「次のカメラを購入」するに足る原資は得ました。問題はこの時点でもまだ「次のカメラ候補が固まっていない」こと (;´∀`)

 家に閉じこもって、数十万円の紙幣を抱えて唸っていても埒が明きません。取り敢えず、とことこ歩いて近所の(と言っても新宿西口の)ヨドバシカメラに向かいました。「カメラの魔窟」に行けば、何らかのイマジネーションが湧くかもしれませんし (*´∀`*)

取り敢えず片っ端からレンズ交換式の「APS-C」を触りまくる

 お陰さまで、先にまとめた記事に「候補」として書かせていただいたカメラは、ヨドバシカメラさんで全てチェックできました。

 それにしてもヨドバシさんは大したものですね!! どのカメラを触っても電池切れで動かないなんてことは無かったですし、無駄に知識のあるお客さんが施したカスタマイズで困っていたら、ササッとやって来て標準的なモードに切り替えてくれました。

 選ばないカメラには「選べない理由」があるわけですが、ここでの言及は止めておきます。ただ一点、シャッター音の好き嫌いは結構影響しました。個人的には何気に譲れないポイントだったりします。

ソニーα6700を選んだ理由:腕時計撮影に最適なカメラとは

 これまでのカメラに対する私の拘りは、素人であるが故の無知から来るものでした。各メーカーのクセを頭に入れて撮影に挑める玄人さんであれば、運用段階の知恵でどうにでもなることを「サクッとカメラ任せ」で済ませたい。要するに「ズボラ(面倒くさがり)」故の発想なのです。

 そこで今回は「基本性能」とその「バランス」に重きを置くことにしました。カメラの基本性能をベースに撮影計画を立てるという「当たり前」に、ようやく気付けたのかもしれません。

 恐らく、私の個人的趣味を全開にしてカメラを選ぶとすれば、その一番手は「富士フイルム(FUJIFILM)」さんです。本体デザインの美しさ、フィルムシミュレーションのワクワク感。画素数の多さにもアドバンテージを感じました。賛否両論ありますけどね。

 次は「キャノン(Canon)」さんですね。う~ん… カメラデザインは何というか… なんせ「New F1」を筆頭に「角張ったキャノン数台」のユーザーでしたからね。大昔のキャノンの男前を体験済みの人間としては、イマイチ食指が動かないわけです。とは言え、カメラ自体の性能はさすがだと思いました。シャッター音も私好み。握ったときのボディバランスも良かったです。

 今回、ニコンとOM-SYSTEMは飛ばすことに(笑) また出会う日が来るかもしれませんが、折角ですし別のメーカーを試したいじゃないですか。

 そうなると「ソニー(SONY)」さんしかありません。メーカーの選定で悩んでいたのは確かですが、何となく「今回はソニーさんに落ち着きそうな予感」はありました。カメラで悩むのも嫌いではありませんが、できればさっさと落ち着いて撮影に集中したいという気持ちが強かった中で「素人にも使いやすい」と評判のソニー「α」が浮上してくるのは当然だったかもしれません (*´∀`*)

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出典:https://www.sony.jp/

 そうして、素人くさい拘りの数々を捨て、ある意味「ドライ」にソニーの「α6700」を選びました (笑)

一般コンシューマー向けに最適化された使いやすい「α6700」

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出典:https://www.sony.jp/

 αシリーズが使いやすい何てことは端から承知していました。初心者や女性からの支持の高さは、そのままαシリーズの完成度を表しています。時計だってそうじゃないですか?? エントリーに満足度の高いモデルを要する「ロレックス」「オメガ」が一流と呼ばれるのはそこなんです。

 そもそも、ソニーのカメラ開発の軸足は常に「一般コンシューマー向け」にあるような気がしてなりません。もちろん高価なハイエンドモデルも高い評価で知られるソニーではありますが、正直、ハイエンドってどのメーカーもどっこいどっこいじゃないですかね?? 贅沢にコストをかけてしっかりと開発すれば、日本のカメラメーカーに優劣の差はそれほど感じません。

 ところがミドルやエントリーとなると様子が変わります。個人の感覚で恐縮ですが、ミドルやエントリーに注目すると、ソニーだけがどこか図抜けて見えるのですよ ( ー`дー´)

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出典:https://www.sony.jp/

 例えば「APS-C」です。フルサイズと比較して低いコストで作れるということで「初心者向け」扱いのメーカーが多い中、ソニーはセンサー以外の機能を充実させることで「エントリー ハイ」を確立。動画寄りの便利な機能を盛り込んだ「VLOGCAM」なんて、APS-Cの新たな魅力に気付かせてくれましたからね(VLOGCAMは一台欲しいなぁ~と思案中)

 どことは申しませんが、コストパフォーマンスの価格帯に入った途端、全てがガクッと安っぽくなってしまうメーカーはあります。どのゾーンに自分たちのカスタマーが多く存在するかでラインナップの戦略が決まるのは明白ですが、ソニーの場合、そこにあからさまな線引きは見られません。高価格モデルと低価格モデルの「機能の差」に関しても「そこまでやりたいなら高価格モデルを買うよね??」と納得できる部分が多い。

 これが世界中で、あらゆるジャンルの製品を売ったグローバル企業の経験ってやつなのでしょう。消費者のニーズを掴み「痒いところに手の届く」のラインナップを構築できているのは、少なくとも今の段階ではソニーだけかもしれません。

 ってなわけで、私も「ソニーっ子」になることにしました。貯まっていたヨドバシポイントも投入して手に入れたのは「α6700」。上位機種並の最新エンジンを積んだ「最速のスーパーカブ」みたいなカメラです(笑) 併せてAPS-C専用の30ミリマクロ(等倍)を購入。フォーカシングが早いと評判だったので、動画でも活躍するに違いないと白羽の矢を立てました。メモリーカードはすでにV60が2枚あるので今回は考えないことに。普通の4K撮影なら特に問題はありませんしね。

 マイクロフォーサーズからフルサイズ、フルサイズからAPS-Cという謎のルートを辿りましたが、だからこそAPS-Cに「エントリー機としての立ち位置以外の面白さ」を感じています。「センサーの小ささがメリットになる」そんなケースもマイクロフォーサーズで経験済みですしね (*´∀`*)

α6700のオートフォーカス性能:腕時計撮影での実践レビュー

 OM-5のオートフォーカスはホント… 今思えば「取り敢えず」みたいな性能でした。合焦が遅いわけではありませんが、暗所で迷うことは少なからずありましたし、使えば使うほどオートフォーカスの出番が少なくなって、ここ一番の静止画撮影では、マニュアルフォーカスを使うクセが付きました(汗)

 ただ、何せ軽かった!! 普通のカバンに放り込んで持っていける小ささこそ、OM-SYSTEM最大の武器でしょう (*´∀`*)

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もはやグリップがないことに違和感が(笑)

 ところで、話題の「OM-3」はどうなんでしょうね?? 某所で実機を触ったことがありますが、あそこまでクラシックなデザイン(グリップすらない)が受け入れられるかどうか。ふと「カメラにも復刻の波ってあるんやな」と不思議な気持ちになりました。

 Z6Ⅱはカメラ自体の性能は高かったのですが、選んだFマウントのマクロがのんびり屋さん過ぎて(笑) モータ音も「カリカリ」と大きく、動画には不向きであったことも手放した理由です。とは言え、写り自体は最高でした。柔らかくて華やか。これぞ写真!! さすがはニコンでした。

 「α6700」を使い始めた私が最初に感動したのは「オートフォーカスの早さと正確さ」でした。キリッと動いてパチッとキマる。これはスゴい!! モーター音なんて全くしませんし、イメージとしては「滑るように撮れる」でしょうか。

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α6700(ILCE-6700) ハンドストラップが似合う!!

 あらゆるフォーカスモードでビシバシ合焦するさまは圧巻。小さなアマチュア向けカメラではありますが、これだけキビキビと動くならプロのサブカメラとしても有能かもしれません。噂で聞いていた「ソニーはフォーカスがアホみたいに速い」は事実でした (*´∀`*)

「APS-C VS. フルサイズ」 腕時計を撮ってみた結果

 ニコン「Z6Ⅱ」で撮った写真と「α6700」で撮った写真を比較してみました。等倍で同じ焦点距離のレンズを持っていないため、その他の条件を可能な限り併せています。モデルはオメガ「デ・ヴィル トレゾア」。ケースはステンレス、針とインデックスはホワイトゴールドという、中々にカメラ泣かせの曲者です。

Z6Ⅱ+ Micro Nikkor 60mm で撮影

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 フルサイズの「Z6Ⅱ」はさすがの情報量。それらをニコンらしくしっとりと集約した「写真らしい写真」が撮れています。フォーカス速度に難のあった「Micro Nikkor 60mm」も、静止画で撮る分には素晴らしい解像力が得られます。

α6700 + E 30mm F3.5 Macro で撮影

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 対するAPS-Cの「α6700」も、センサーサイズの不利の割に頑張っていますね。レンズのポテンシャルが違い過ぎるので、解像感の差は確かにあります。それでも、一番暗い影にもRAW現像で引き出せるくらいのニュアンスが残っていますし、こんな風につぶさに比較しない限りは十分な画質です。

 腕時計写真の難しさ… それは、異素材の組み合わせを如何に表現するかに尽きるわけですが、できるだけ素直に「素材の味そのままに」みたいなニコンとは対象的に、α6700の場合「個々の素材を引き立てる」ような味付けが、中枢エンジンによって施されているような気がします。どちらが優れているという話ではありませんが、これほど異なるのであれば、目標とする画作りに応じてカメラを変える意味があるかもしれません (*´∀`*)

フルサイズに肉薄する画質、あとはレンズ次第か??

 APS-Cの画質に関してはある意味予想通りでした。マイクロフォーサーズより上、フルサイズより下。その辺はセンサーサイズが正直に反映されています。

 情報量に関しては画素数の問題ですが、手元で時計ばかりを撮っている分には「2000万画素」もあれば十分。必要に応じて3倍くらいの大きさまで拡大したところで、特段の問題も感じませんでした。その辺りはマイクロフォーサーズでも同じでしたが、光の取り込み性能で上回るAPS-Cの方が暗部のつぶれも少なく、フルサイズに肉薄していることは確かです。

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E 30mm F3.5 Macro この組み合わせなら片手でも!!

 本体と同時に購入した「E 30mm F3.5 Macro」は小型で取り回しに優れ、限界まで対象に寄れるナイスな等倍マクロですが、そこはそれ「3万3000円」の安レンズです。解像力云々を求めて良いレンズではありません。いずれは解像力の高い中望遠マクロを追加購入して、30ミリは動画専用にしたいと思っています。

 実際、本気でマクロ撮影をこなすなら、単焦点マクロが優れていると思います。自然と画角を決めるクセが付きますし、構図感覚を会得する近道が「単焦点で撮りまくる」であることは間違いないと思います。

 とは言え、もう少しカジュアルに狙えるレンズ… できればズームで寄れるヤツが欲しいんですよねぇ。画角を変えたいときに三脚をずりずり引き摺るのも大概面倒なので (;´∀`)

ソニー純正の「白筒ハーフマクロ」と出会う

 等倍マクロでズームとなるとほとんど選択肢はありません。ソニーEマウントは比較的レンズ専門メーカーの庇護を受けている方ですが、それでもそんな「変態レンズ」を誰が買うの?? って話ですよね??

 等倍を諦めるとチョボチョボ現れますが、それでもハーフマクロまでも行かない、最大で「1:2.7」辺りの近接能力です。ぶっちゃけ「もう一声!!」なんですよ。

 そんなとき、たまたま発見したのがソニー純正「FE 70-200mm F4 Macro G OSS II」でした。全域F4絞りのハーフマクロズームという、まさに夢のような性能。ですが、その外観を拝した私は即座に白旗を上げたのです。だって「白筒」なんですもん。

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出典:https://www.sony.jp/

 昭和の人間である私の脳裏には、今でもくっきりと残っている記憶があります。写真部だった高校生の私が憧れたキャノンの「白筒」。超望遠と呼ばれる超高額レンズの眩い姿。ですからソニー純正の白筒を目にしたときも、自分がそれを購入するなんて甚だしい増長だとしか思えませんでした。いやまあ、それくらい私にとって「白筒」ってやつは「神のレンズ」なのですよ (*´∀`*)

追加資金を投入して「FE 70-200mm F4 Macro G OSS II」を購入

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憧れの「白筒」がやってきた!!

 しかしながら、これは運命かもしれないと思いましてね。だって、時計を普通に格好良く撮る分には、等倍マクロですら寄り過ぎなんですもん。これまでは物理的に引いて撮っていたわけですが、それなら「ハーフマクロ」でも構わないじゃないですか??

 さらに言えば、全域「F4通し」ですからね!! 焦点距離を変えても絞りはずっと同じ。絞り優先大好きっ子の私にしてみれば、何やかんやで間違いなく使いやすいはずです。う~ん… 行くか!! 憧れの白筒の世界へ!! (*´∀`*)

 とは言え、365日金欠の私ですから「FE 70-200mm F4 Macro G OSS II」『25万8500円』は正直キツい。カメラ本体より高価なんですもん。カメラを売り払って拵えたお金だけでは到底足りないわけで。

 追加資金を投入するしかないのかぁ… 時計購入資金をちょいちょいっとして~と。ポチッとな(事前に銀座のソニーさんでレンズ実機のテストを済ませていましたので、ネットで安く買えるお店を探して購入しました)

使いやすいぜハーフマクロ!! 切れるぜ「FE 70-200mm F4 Macro G OSS II」!!

 レンズ購入って、とどのつまり「賭け」なんですよ。価格.comのレビューに共感したとしても、それがそのまま自分の撮りたいもの、撮影スタイルにハマることは稀です。所詮は人の意見。結局は自分で購入して使ってみることでしか、その真価は解らないのです。こういうところも時計と良く似ていますね(汗)

 「賭け」と考えると、私にとって『約26万円』「FE 70-200mm F4 Macro G OSS II」購入はとんでもないギャンブルでした。公式サイトのレビューなんて「身内の応援」みたいなものですし、その雰囲気に流されれば「ハウスエッジ(カジノの勝ち分)」になりかねない大博打です。ただ、キャプテン・ハーロックも言っています。「男なら、危険をかえりみず、死ぬと分かっていても行動しなくてはならない時がある」と。

 そして使ってみたわけですが… 私は勝った!!「FE 70-200mm F4 Macro G OSS II」はとんでもなく素晴らしいレンズでした (*´∀`*)

「FE 70-200mm F4 Macro G OSS II」の近接撮影能力を検証

 私にとってはどんなレンズも「腕時計撮影に向いているか」だけが良し悪しの基準。その他のモチーフを撮ることもあるにはありますが、あくまでも「小さく」「複雑に光線反射する」カメラ泣かせの「腕時計」を、どこまで撮り切れるかを重要視しています。

 そして「近接撮影能力」。ある意味、肉眼の領域を著しく超える近接撮影は「フェアじゃない」という気もしますが、腕時計の「仕上げの極地」みたいなものも撮りたいじゃないですか?? となるとある程度の近接撮影能力は必要な要素です。

 OMで等倍を遥かに超える近接撮影の世界を楽しんできたワタクシですが、腕時計を作ったメーカーの意図を汲むことを「是」とするなら「ハーフマクロくらいで丁度良いのではないか」と、最近は考えるようになりました。

 そこで「ズーム全域ハーフマクロ」という稀有なレンズ「FE 70-200mm F4 Macro G OSS II」を購入したわけです。ズーム全域でハーフマクロを維持できるということは、ワーキングディスタンスが変わっても、望遠側と広角側で同じ大きさに対象を切り取れるということです。

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VENEZIANICO REDENTORE Marco Polo 700th Anniversary Limited Edition

 ってなわけで、ダイヤルに「パピルス」を使った変わり種時計、ヴェネチアニコの 「REDENTORE Marco Polo 700th Anniversary Limited Edition」をモデルに、「FE 70-200mm F4 Macro G OSS II」の200mm側と70mm側で最短距離撮影を行いました。

200mmでの最短距離撮影

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VENEZIANICO REDENTORE Marco Polo 700th Anniversary Limited Edition

 ピント甘っ!!(笑) まあ、ハーフマクロでもこれくらいは寄れますよ~という参考にして下さい。200mm側なら最短距離撮影でもボケ味に期待できる感じです。にしても変な時計ですよね。これ (;´∀`)

70mmでの最短距離撮影

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VENEZIANICO REDENTORE Marco Polo 700th Anniversary Limited Edition

 70mmの最短距離です。200mmと比べるとピントが深くまで合っています。70~200mmの「全域でF4通し」、さらに「全域ハーフマクロ」の近接能力まで持つレンズは珍しいと思いますが、実際に使ってみると、その使い勝手の良さがよく解ります。

 むしろ私みたいな写真の素人が使うべきかもしれません。それくらい、フレンドリーなレンズです (*´ω`*)

 古い人間ならではかもしれませんが、ズームレンズはズームレンズであるが故に「単焦点に比べ画質で劣る」… そんな先入観がありました。実際それは今の時代においてもある意味正しく、作品としてちゃんと撮りたいのであれば単焦点を使うべしという意見は根強く残っています。

 「FE 70-200mm F4 Macro G OSS II」の購入は、そんな先入観を打ち砕いてくれました。何という写り!! 何というボケ!! 狂ったように早いオートフォーカス!!

 これだけの解像力があれば、ハーフマクロであってもクロップで十分に対応できます。そもそも私は「ガッツリ寄りたい」「ガッツリ寄って価値のある」… そんな時計を持っていませんので「FE 70-200mm F4 Macro G OSS II」のコンセプトが怖いくらいにハマりました。ああそうか… この「叫びたい感じ」… これが「レンズ沼」なんだ ((((;゚Д゚))))

※今回は長すぎるため2ページに分割しました。続きは次のページにございます (*´ω`*)

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ご意見・ご感想

コメント一覧 (4件)

  • Nikonの24-120F4を試してからでも良かった気がします

  • いい時計を買ったらいい写真が
    撮りたくなる。
    そうすれば必然的にカメラ、レンズが欲しくなる!

    この結論には、腕時計好きな人はだいたいたどり着きそうですね。笑

    スナフキンさんの発信は多くの人の目に留まり、反応がありますから、
    撮影機材に関しては投資だと思えばいい買い物!のはずです!笑

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