何だかどこかの料理番組で流行ったフレーズみたいですが、『時計買うならこんな店』と題して、腕時計販売店さんの「訪問記」を書くことにしました。今回がその「1回目」です。さあ皆さん、記憶の中の滝田栄さんの声で脳内再生しましょう。『時計買うならこんな店』と (*´∀`*)
すでに腕時計喫茶にも何度か登場させていますので、ワタクシの手元にBreguet(ブレゲ)の「タイプ XXI(3810ST/92/SZ9)」があることは皆さまご承知の通り。
購入は2023年12月。例年同様に駆けずり回った年末案件に一応のカタがつき、ホット一息したところで、以前から何となく欲しかった「タイプ XXI」の出物を見付けてしまったことが運の尽き。同時に2箇所で同じような条件の中古個体を発見したため数日の熟慮の末、南青山「couronne(クロンヌ)」さんのもとにある「タイプ XXI」に決定。週末を待ってお店に馳せ参じました。
いざ!! 南青山「Couronne(クロンヌ)」さんへ
因みに「クロンヌ」さんですが、どエラい場所にあるんです。いや、南青山ってだけでお洒落過ぎて十分に凄いんですが、お隣さんは天下の「Boutique F.P.Journe Tokyo」。あのジュルヌさんのブティックなのですよ。うひゃぁ~!! (;´∀`)
そんなわけで当然、クロンヌさんもめっちゃ格調高いお店でございます。初めてのお店はどこでもそんな感じですが、最初は思いっきり腰が引けていた私。正直「オレみたいな庶民が来る場所じゃないなぁ~」と後悔しましたもん。ほんの一瞬でしたが、膝下がガクガク震えましたっけ(汗)
ただ、目的を告げていざ商談に入ると当初の不安も霧散。上品な接客の中に織り込まれた丁度良い塩梅のフランクさ… いつしか私は、小学生の頃の夏休みで行った「親戚の家」のような優しい居心地を感じるようになっていました。こんなに洒落たお家ではなかったですけどね(笑)
クロンヌさん公式のネットショップでこの日のターゲットはガッチリ決まっていましたから、状態をチェックして問題なければスルッと購入する気満々でした。さあ見せてもらいましょう!! ご自慢の逸品を!! (*´∀`*)
ブレゲ「タイプ XXI(3810ST/92/SZ9)」を拝見
外箱にほんの少しのダメージは見て取れたものの、非常にキレイな状態でした。箱類は全く問題ありません。ギャランティーなどあらゆる書類も完備。
そして腕時計を確認。実物を拝見して改めて感心したのは、ネットショップに掲示されていた「商品説明の正確さ」でした。誇大に状態の良さをアピールすることもなく、気になる点については正直に書かれていましたし、実物の状態も申告通り。私の中で「クロンヌさんへの信頼度」が爆上がりした瞬間です (*´ω`*)
そんなこんなで購入を決定。ここ最近、高額の支払いは「ネットバンクからの即時振込」がトレンドの私。入金の確認が完了するまでの時間は、スタッフの方と楽しい楽しい「時計談義」で過ごさせていただきました。振込だとどうしてもカードより決済に時間がかかるわけですが、こういうスキマ時間のちょっとした会話で繋がるんですよねぇ。人と人って (*´∀`*)
「高額… 払っちまったぜ」… なんて黄昏つつも視線を移すと、通りからは丸見えの「ガラス張り」だったことが判明(気付けよ)「違うの!! ホントはこんなシャレオツ空間で大金払うようなオトコじゃないのよ!!」なんて、言い訳したくなった瞬間でした(汗)
それにしても「クロンヌ」さんは良いお店でしたねぇ。一見、敷居の高いお店に見えますが幅広い価格帯の扱いもありますし、皆さんもビビらずに訪問してみて下さい。目的が合致すれば、楽しいお買い物ができますよ (*´ω`*)
南青山「クロンヌ」さんの印象を総括
若い人が中心で、閑静とは言い難い表参道。そこから10分足らず歩いた場所に「クロンヌ」さんはあります。ビルの構造上奥まった場所にあるため、何となく「隠れ家」的な趣きも。ふふ、こんな秘密めいた場所でブレゲ買っちゃうオレってどうなん!!(笑)
場所柄、表参道のようにセカセカした感じがなく、大人っぽいゆったりとした時間が流れるお店です。スタッフの方の会話のテンションもまさにそういう感じで実に上品。商品説明も実直で、銀座の名店に引けを取らない、素晴らしいお店だと思いました。
とは言え、私のような「フツーの人」にしてみれば、どんなに素敵なお店だろうと「商品値付けが高ければ」利用することもできません。クロンヌさんの値付けはと申しますと、これが中々… モノによっては最安クラスがあったりするのです。南青山なのに!! ジュルヌさんの隣なのに!!(笑)
「高級腕時計の購入」はそれ自体が後々にまで残る「想い出」になります。ですから、購入体験そのものが「上質」でないといけません。商品が安いからと言ってテキトーな接客であしらわれたら、折角の高級腕時計が「負の記憶」で汚されてしまう気がするのは、私だけではないでしょう。
その点「クロンヌ」さんの接客は、南青山の立地に相応しい「格式」が感じられるものでした。どうせ大金を支払うのであれば、こういうお店で散在したいものです (*´∀`*)
2度目の訪問では「クエルボ」を購入
気持ちの良い接客で満ち足りた気持ちを味わわせてくれた「クロンヌ」さん。買ったばかりのブレゲを見せびらかしに行った「HMS表参道」さんを後にして、激混みで苦痛のはずの地下鉄でも正体不明の恍惚がありました。こういう「ハッピーな記憶」って、何度でも蘇って笑顔にしてくれるのですよ。う~ん、やっぱり楽しいなぁ~ 腕時計!!
そして4カ月の時が過ぎ、再び「クロンヌ」さんを訪れたワタクシ。このときも「見たいターゲット」はしっかりと決まっていました。あとは現物の印象だけ。でもですね、それだって恐らくは「何の問題もない」と解っていたのですよ。クロンヌさんなので (*´ω`*)
このとき、購入させていただいたのがクエルボ・イ・ソブリノス「プロミネンテ デュアルタイム(1124-1ANG)」でした。余程の「時計変態」しか興味を示さないであろう「変態時計」です。私は大好物ですね。こういう時計を「理解」して「咀嚼」するプロセスがたまりません。
そしてやっぱり「クロンヌ」さんでした。公式の写真より遙かに勝る状態の良さ。「未使用品」で新品ではありませんでしたが、その分かなりのお買い得で「ほぼ新品」。しかも、プロミネンテが一番格好良かった時代の「旧モデル」をゲットすることができました。ドラえもんにでも頼まないと、旧モデルのこの状態には中々出会えません。
2回訪問して2回購入という、遊びのないお付き合いをしている私とクロンヌさんですが、毎度のやりとりが濃厚でお楽しみがギッシリ詰まっていることもあって「まだ2回?? そんなもん??」みたいに感じるところがありました。もちろん、「腕時計を見るだけ」であっても歓迎してくれますから、ラグジュアリーな空間を楽しむだけの訪問でも構わないと思います (*´∀`*)
最後に… やわらか接客で居心地抜群 「クロンヌ」さん
高級時計購入は何かを我慢してまで達成するようなものではありません。心理的に「しんどいな」と思ったなら早々に離脱して、何か別のことにお金を使うくらいで良いと思います。安い買い物ではありませんからね。「100%の納得」を購入の「絶対条件」にすべきです。
そして、お金を支払う消費者に対して、その対価以上の「満足」を提供してくれるのが「接客」であると、私は考えています。100%の満足を超える「150%の満足」を顧客に与えることができるのは、結局のところ「人と人の繋がり」なのです。接客を軽んじるお店は遠からず衰退します。全ての商品を半値で売る覚悟があれば別ですが。
私が「クロンヌ」さんを訪れた回数は、わずか2回に過ぎません。しかし、私にとってはそれで十分でした。それだけで十分、クロンヌさんの立ち位置や理念のようなものが理解できたからです。
その証拠と言って良いか解りませんが、私の中にはすでに「このライン以上の品物で欲しいものがあったら、可能な限りクロンヌさんで買いたい」という、目標のようなものが出来上がっています。私が勝手にシンパシーを感じて「どうせ購入するならクロンヌさんみたいなお店で」と思っているに過ぎませんが、後々まで情を通わせることになる高級腕時計です。その「出会いの場にも拘りたい」と考えるのは、不思議なことではないと思います (*´∀`*)
ってなわけで『時計買うならこんな店』の第1回は南青山「クロンヌ」さんを取り上げさせていただきました。今後も「お買い物が楽しい」販売店を中心に、その「インプレッション」をお伝えします。
第2回は… 未定(笑) 自薦他薦もお待ちしております。
ご意見・ご感想
コメント一覧 (2件)
購入体験そのものが上質でなければ〜
これはめちゃくちゃ共感です!
ちょっとしたメンテナンスやオーバーホール、初期不良の対応など、買って終わりじゃないからこそ買うお店と同じくらい、お付き合いしていく店員さんも大事ですよね〜
それにしてもクロンヌさん素敵です!
ここで買い物をした日には一瞬でも貴族の気分が味わえそうです。笑