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かつてこんなにも惚れた『GS』があっただろうか!? 2025年新作 グランドセイコー「トーキョー ライオン テンタグラフ(SLGC009)」

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 「同じケースでダイヤルだけ変えて引っ張る」… セイコーさんの新作が出るたび、何処からともなく聞こえてくる数多の意見を(少々乱暴に)要約すれば、こんな感じのニュアンスになるでしょうか。

 それはときに「グランドセイコー(GS)」にも容赦なく向けられます。ワタクシ思いますに、セイコーさんにはセイコーさんなりの思惑があって、例えば「良いものは変えなくて良い」という、当たり前のことを行っているに過ぎないのではないかと。丹精込めた優秀なケースだったら、とことんバリエーションを試してみたいのが、開発側の正直な気持ちでしょう。

 そもそもそんなにポンポンと「ケースデザイン」は変えられません。セイコーが守るべき「デザインコード」だってあるわけですしね。慎重になるのが当然です (;´∀`)

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腕時計ブームが一段落したことで大胆になれた「セイコーグループ株式会社」

 でもですね、最近のセイコーさんって「おニューのケース」を出し続けてませんか?? 少し前にリリースした「バナック」だってそうですし、大胆なケースデザインを展開して、その反応を楽しんでいるようなところがあるんですよ。新作ケースを投入した際の反応は、解りやすい形で起きますしね。

 これには腕時計ブームが「一段落した影響」もあると思います。それにより、今後の成長戦略に大胆な修正を余儀なくされたメーカーだってあるでしょう。

 要するに「作れば売れる」右肩上がりの時代は終わり、じっくり腰を据えて「可能性を探求する期間」に突入したのではないかと。これを「枯れた」と見るか「成熟した」と見るかで、今後の腕時計業界の行く末が決まる気がします。下手すりゃ腕時計という「文化」自体が消滅しかねませんからね。業界で一致団結して舵取りを間違えないようにして欲しいものです。まあ「今後も盤石!!」なんて考えている関係者はいないと思いますが…

 そして、今の「停滞期」にたゆまず探求し続け「経験値を貯めた」ブランドが中心となって、次のブームを起こすのではないかという期待感があるのです。その辺の展望にかんして言えば、最近の「セイコーグループ株式会社」さん… 解っていますよね?? 先を見通してますよね?? 「新しいセイコー」を生み出そうとする前向きな息吹が、如実に伝わって来るじゃないですか (*´ω`*)

ずっと欲しくて狙っているGS(グランドセイコー)がある

 え~っと、今日はいつもみたいに「1万字」とか書くつもりはないんです。なので唐突ですが「私が一番好きなグランドセイコー」を発表します!! 聞いて驚け、皆の衆!!(笑)

Grand Seiko Sport Collection SBGC205

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SBGC205 出典:https://www.chrono24.jp/

 はい!!「SBGC205」です!! いやぁ~ 我ながらとことん変態だわ (;´∀`)

 中古で安くなったら買おうと誓って幾年月、まだまだ私の手に届く価格ではありませんが… この「心のアチコチに引っかかるデザイン」。 ぶっちゃけ最高じゃないですか?? 似ている時計すらありませんしね。加えたい… 我が「変態時計コレクション」に是非とも加えたい一本です!!

 個人的な趣味の問題として、スプリングドライブ(SD)搭載ってところに多少のモヤモヤを感じますが、この際立ったデザインを手に入れるためならば、そんな拘りにも目を瞑る準備があります。それにしても、もう少しだけ安くならないものかしら… (;´∀`)

「グランドセイコー」と「普通のセイコー」の関係性

 素晴らしいブランドだと理解はしつつも、私の個人的趣味の部分で言えば「リリースされる何でもかんでもが好き」とは言い難い「グランドセイコー」さん。そうですねぇ… 理由はハッキリしているんですよ。だってセイコーさんの場合、ぱっと見でグランドセイコーに引けを取らない時計の数々が「安価な価格帯にひしめいている」じゃないですか??

 特に「ヘリテージ コレクション」「エレガンス コレクション」のデザインの中には、まるで実の弟や妹にも見えるデザインのモデルが、「遙かにお安いゾーン」で見付かっちゃうわけですよ。それほど腕時計に拘りのない方であれば、そういったリーズナブルなモデルとGSを天秤にかけることに躊躇はないでしょう。ガチな腕時計愛好家であれば「あり得ない比較検討」であってもです。

 「見た目がそれほど変わらないなら、安い方で構わない」という判断はある意味、一番真っ当な消費行動ですからね。

 「安価な価格帯に優れた時計が多過ぎる」セイコーブランドの特徴と、素人相手に「イマイチ凄さが伝わらない」グランドセイコーの特徴が良くない方向で合致しているのが、現在の「セイコーグループ株式会社」の泣き所ではないかと思います。要するに「GS」「普通のセイコー」「イメージの棲み分け」ができていないわけです。

 それ自体は、安価なゾーンの時計がハイエンドブランドである「グランドセイコー」に肉薄しているという証左ですが、「セイコーグループ株式会社」の時計部門内で「食い合い」が起きているとすれば、根本的なブランディングの見直しも必要でしょう (;´∀`)

グランドセイコー スポーツコレクション 2025年新作「Tokyo Lion〈トーキョー ライオン〉テンタグラフ(SLGC009)」に目を奪われる!!

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SLGC009 出典:https://www.grand-seiko.com/

 ただ、グランドセイコーに「特別感」を出すために、普通のセイコーが「半歩下がって」しまうのでは本末転倒です。例えば新型GSの印象として、「これって普通のセイコーで出せば良かったのでは??」と消費者に思われたならば、それは「GS」というロゴを冠して付加価値を加えただけのセイコーです。グランドセイコーが真に開発すべきは「普通のセイコーが出さない」ではなく「出せない」モデルでないといけない。そしてその辺りのニュアンスを如実に察知してしまうのが「腕時計好きの恐ろしさ」「プレザージュでもエエやん!?」なんて思われたら、開発さんも立つ瀬がないでしょう。

 そして「2025年」。声を大にしてGSの開発陣に伝えたい。「オモロい時計をありがとう!!」と。

 「このGSから逃げたら男が廃る」「買えないまでも理解せねばなるまい」… 2025年のWatches & Wonders で発表された「トーキョー ライオン テンタグラフ(SLGC009)」を目の当たりにした私は、グランドセイコーから「挑戦状」を受け取ったような気持ちになりました。そしてこの挑戦状は腕時計をこよなく愛する皆さんのもとにも、すでに届いているのかもしれないのです (*´ω`*)

「トーキョー ライオン テンタグラフ(SLGC009)」の何が印象的なのか??

 取り敢えず、2025年新作「SLGC009」に言及する前に、ずっとGSを追っかけている人以外には解りづらい「トーキョー ライオン シリーズ」について、おさらいしておきましょう。

「トーキョー ライオン」って何なのかしら??

 「最もセイコーを体現した時計の最高峰」を作る独立ブランドとして、グランドセイコーは発展を遂げてきました。今では世界に冠たる「メジャー」です。少しでも時計に興味のある人ならば、GSを知らない、見たこともないなんてことは恐らくないでしょう。それくらい、当たり前の高級腕時計ブランドなのです。

 だからこそ… かもしれませんが、グランドセイコーには「守るべき事柄」が多くあります。セイコーのアーカイブから極端に逸脱したものは作りにくいでしょうし、作ったとしても、既存のGSファンがそれをマルッと受け入れてくれるかと言えば、甚だ疑問と言わざるを得ません。基本的には「保守的であることを義務付けられたブランド」だと思います。

 そんなグランドセイコーの中で異彩を放ってきたのが「トーキョー ライオン」シリーズです。アーカイブに忠実なコレクションとは一線を画す「異形」。時代を大胆に変革すべく用いられた数々の新機軸。その代表的なものが、強烈にファセットカットされた「ケースデザイン」です。

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SBGC253 出典:https://www.grand-seiko.com/

 こちらは23年3月に発売されたスポーツコレクション「SBGC253」。GSデザインの中央値を思えば、これでも相当なインパクトがあります。

 ダイヤルに目をやれば、プロスペックス辺りが好んで使う「派手なインデックスの上位互換」も (@_@;)

 限定だった「SBGC275」、レギュラーモデルの3針「SBGA481」、GMT「SBGE307」のいずれもが、獅子のたてがみを模した有機的な型打ち模様のダイヤルを有していました。う~ん… どれもこれも欲しいけど、高いなぁ(中古で安くなったら案件にメモメモ…)

トーキョー ライオンの中でも特に際立つ「SLGC009」の存在感

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SLGC009 出典:https://www.grand-seiko.com/

 獅子の前足をモチーフにした超絶マッチョなケースデザイン。重心を下げることで獲得した優れた装着性。しっかりと刻み込まれたヘアラインと対をなす「ザラツ研磨の鏡面仕上げ」の美しさ。ブリリアントハードチタン製とのことですが、私自身これまでに散々、他のモデルで見てきましたからね。「GSのチタン」はとにかく美しいのです。

 トーキョー ライオン シリーズ最大の特徴である、抜群の存在感を放つケースデザインのコンセプトはそのままに、2025年新作「SLGC009」は更なるインパクトを携えて、私たちの前にその姿を現しました。実際、これはヤバい。「2,310,000 円(税込)」というとんでもない価格を見た後でも「手に入れたい!!」の気持ちが一向に薄らぎません。ホント、こんなGSは初めてです (*´∀`*)

大胆なカットのケースと重量感満点のベゼルがもたらす圧倒的な満足

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SLGC009 出典:https://www.grand-seiko.com/

 ケースのファセットカットだけなら、これほどの衝撃は受けなかったはずです。ところが今回は「ベゼル」も強烈でした。そして、ベゼルとケースを一体として認識した際の見え方が、これまた衝撃的。色んな意味で、これまでの時計開発の方向性を逸脱したデザインだからです。

 私がデザイナーの端くれとして感じたことを率直に申し上げますが、まず、最近の時計のほとんどが「如何にコンパクトに見せるか」を目標にデザインされています。ケースサイドを薄くして裏ぶた部分で厚みを吸収したり、ラグを可能な限り目立たないようにして、全体として小さく見えるように工夫したり。

 「SLGC009」は、それら近年の「トレンド」から完全に距離を置いた存在に見えます。43ミリと巨大なケースを隠すことなく、むしろ巨大に見せることで、デザインのテーマである百獣の王「獅子」の威厳を余すところなく表現しています。そうなんですよ。ライオンとか言っておきながら「流行におもねって小さくしました」では、本末転倒なのですよ。

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SLGC009 出典:https://www.grand-seiko.com/

 特に「ラグとケース」の過剰な立体感が凄まじい。いやぁ、ここまで強烈なのは見たことありません。最近の時計デザインでは「まとめる系」が主流ですが、何だか久しぶりに「とことん行ったれ系」を見た気がします。これなら手首の上のみならず、装着者の全身が「SLGC009 の世界観」で満たされるはずです (*´∀`*)

厚みから逃げなかったケースデザインに感服!!

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SLGC009 出典:https://www.grand-seiko.com/

 過去作の「トーキョー ライオン」がどうであったかは解りませんが、新作「SLGC009」に関する限り、「15.6ミリ」という「強烈な厚み」を誤魔化そうという発想は一切無さそうです。いやむしろ「このワガママボディを見よ!!」くらいに、振り切ったデザインだと思います。

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SLGC009 出典:https://www.grand-seiko.com/

 表参道のGSブティックさんで聞いたお話ですと、5月から6月にかけての時期に「SLGC009」のサンプルが入ってくるそうです。とにかく一刻も早く腕に載せて、その「視覚的迫力」「実際の重量」を確かめたいと思っています (*´ω`*)

「SLGC009」はダイヤルも見どころいっぱい!!

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SLGC009 出典:https://www.grand-seiko.com/

 ダイヤルの模様は「獅子のたてがみが風になびく様子」だそうです。んー(笑) イマイチ、ピンとこない感じですが、そんなことは無関係にしても、とても美しい仕上がりだと思います。確かに、ある種の動物っぽさは感じるかな??

 最近のグランドセイコーさんはある意味「ネタにされるくらい」ダイヤルに命をかけてきましたし、年季の入ったさすがの出来映えだと思います。

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SLGC009 出典:https://www.grand-seiko.com/

 強烈なデザインの大型インデックスについてはすでに触れましたが、このダイヤル最大の見どころ… いや、マニアにしか解らない「マニアックポイント」「別体構造のサブダイヤル」です。敢えて別パーツで組み上げる面倒な手法を選択。本気出してきましたね!!

 プレスと切削で作れないことはないデザインだと思います。ただ、別体には別体にしか感じることのできない充実感があるのです。まあ、そんなことに有り難みを感じるのは紛うことなき「時計マニアの面々」でしょうから、この拘りが消費者全体に伝わるとは思えません。ただ、200万円オーバーの高級腕時計としての「説得力」は十分。ハードな奥行きとソフトな奥行きを使い分けることで複雑なニュアンスに到達した「見どころ満載のダイヤル」です (*´∀`*)

グランドセイコー初の機械式クロノグラフムーブメント「Cal.9SC5」搭載

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SLGC009 出典:https://www.grand-seiko.com/

 毎秒10振動のハイビート仕様。パワーリザーブはメカニカルクロノグラフとしては世界最長の「約72時間(約 3 日間)」を達成。日差は「+8/-1秒/日」を誇り、名実ともに世界最高水準のクロノグラフムーブメントと言えるでしょう。不思議なのは初出の23年発売「テンタグラフ」以降、この素晴らしいムーブメントを使った機械式クロノグラフモデルのリリースがなかったことです。

 間違いなく人気モデルでしたし「24年にもう一本!!」と追い打ちを掛けても良さそうなものですが… もしかしたら、生産が軌道に乗らなくてこのタイミングなのかもしれませんね。って、待てよ?? 構造を簡略化するために採用した「モジュール構造(9SA5の文字盤側にクロノグラフ機構を加えている)」ではなかったっけ?? 一体設計のクロノグラフより容易に製造できそうなイメージもありますが…

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SLGC009 出典:https://www.grand-seiko.com/

 個人的にはモジュール構造のクロノグラフは大好きです。ETAとデュボア・デプラに育ててもらった人間ですしね(笑)

 まあ、そんなこんなで「SLGC009」「Cal.9SC5」採用のクロノグラフ「第二弾」ということになります。2本目がコレって… 怒濤ですな (@_@;)

「SLGC009」はクロノグラフの『チャームポイント』もエグい!!

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 う~ん… 何てメカメカしいプッシャー(プッシュボタン)なんだ!!(笑) 巷の評価は様々だと思いますが、私は「ズキュン!!」でした。こんなに「押したい!!」プッシャーがあるかって話です。

 力の伝達を確実に行える形状のプッシャーはデザインもマッシブ。本来、恐る恐る「そっと押す」ものであるクロノグラフのプッシャーではありますが、このデザインならば男らしく「グッと」押し込んでみたい気持ちになりますね (*´ω`*)

メッセージ性強めの「ラバー ストラップ」を標準装備

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 表側から見ると、スベスベの質感で極々シンプルな「ラバーストラップ」を装備しています。ちなみにこれ、シリコンストラップと比較して2倍以上の強度を持つ「新開発の素材」だそうです。一刻も早く触ってみたい衝動に駆られますね!!

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SLGC009 出典:https://www.grand-seiko.com/

 面白いのは裏面。吸い付きや汗逃がしに配慮したパターンが施されているわけですが… 解りますか??「肉球」が生えているんですよ(笑) 猫好き(獅子好き?)の皆さんに刺さるかな??

 バックルは「内巻きの仕様」。ストラップの「剣先」が内側に入るため、スッキリとした見た目と合わせ、袖口での引っ掛かりを防止する効果があります。昨年末に購入したモーリス ラクロアの「アイコン マニュアル」が内巻きバックルでしたが、確かに使いやすいと感じています。高級機ならではの配慮ですね (*´ω`*)

ラグスポとして扱える初めてのGSかもしれない

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SLGC009 出典:https://www.grand-seiko.com/

 初見で「これは!!」と思いましたが、この存在感はアレです。ロイヤルオークの、しかも「オフショア」に近いものがあります。ベゼルの立体構造もそうですし、全体的な「カタマリ感」もそんな感じです。いや、もちろん「良い意味で!!」(笑)

 「SLGC009」の場合、同時に「圧倒的なオリジナリティー」を感じさせるのが面白いところ。オフショアからエグみを引いて、日常的に使えるようにソフィスティケートすれば、「SLGC009」の姿が見えてきそうです。

 スポーツウォッチでもない。もちろんドレスウォッチでもない。ビジネスで堂々と使える時計でもないとくれば、それこそ「じゃあ、どんなシーンで使ったら良いのさ!!」と言われそうですが、「SLGC009」に関して言えば「そこではない」ような気がしています。

 どこにハメても中途半端。しかし、だからこそどこにでもハマる。装着者のセンス次第で無限の可能性を楽しめるユーティリティーウォッチが「SLGC009」なのですよ。

 要するにそれって「ラグスポ」のことなんです。「SLGC009」をグランドセイコーが放つ「ラグスポの真打ち」だと捉えると、フィットするシーンを含めて理解が進むかもしれません (*´∀`*)

最後に… その姿は威風堂々。孤高に佇む「獅子の如し」

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出典:https://www.grand-seiko.com/

 グランドセイコー ブランドを象徴する「獅子」を体現するデザインを与えられ、さながら「筋肉質のプロレスラー」のようなシルエットが頼もしい「トーキョー ライオン テンタグラフ(SLGC009)」

 猛獣であるライオンの立ち姿が神々しいまでの美しさを感じさせるように「SLGC009」の荒々しく直線的なトータルデザインにも、例えようのない「完成美」を感じた私です。果たしてこのファーストインプレッションが今後どのように変化していくのか… 実物を拝見するまでの間、心境の変化と併せて楽しみに待ちたいと思います。

 ブランドを象徴する獅子の「威風堂々とした姿」の具現化は、決して見た目だけのハッタリではないと私は思います。この「異形のGS」に込められたメッセージはとても深く、且つ重いのです。

 GSの… そしてセイコー全体の未来にとって転機となる「ケミストリー」が起きる可能性に満ちた「SLGC009」の登場。その行く末を楽しみにしているのはセイコーファン、GSファンの皆さんだけではないでしょう。何より「GS開発陣の皆さん」こそが、明るい未来を信じてワクワクしているはずです。

 これまでグランドセイコーにさほど興味のなかった人であっても、今回の新作「SLGC009」「良くも悪くも無視できない存在」になるかもしれません。少なくともワタクシにとっては「大好きな系統の時計」ですし、また余計な悩みの種を増やしてくれた「SLGC009」に、恨み言の一つも言ってやりたい気分なのです。どうするんだよ。また欲しい時計が増えちゃったじゃないか… ってね (;´Д`)

Sport Collection Tokyo Lion Tentagraph SLGC009
ケース素材ブリリアントハードチタン
ストラップ素材ラバー
風防ボックス型サファイアガラス(内面無反射コーティング)
防水性能日常生活用強化防水(20気圧防水)
ケースサイズ(外径・厚み)43.0㎜(りゅうず・突起物含まず) 15.6㎜
ムーブメントメカニカルムーブメント キャリバー9SC5
巻上方式自動巻(手巻つき)
精度平均日差+5~-3秒 ※携帯時の精度目安は日差+8~-1秒
パワーリザーブ約72時間(クロノグラフ作動時)
石数60石
振動数36,000振動/時(10振動/秒)
発売予定日8月8日(金) グランドセイコーブティックおよびグランドセイコーサロン にて
希望小売価格(税込)231万円

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ご意見・ご感想

コメント一覧 (2件)

  • 色々なブランドから新作か発表されていますね〜
    グランドセイコーだとSBGW323が気になりました。
    ダイヤルの色味がさすがお美しいのと、価格も優しめですので…
    やっぱり新作の発表はワクワクしますね!

    チューダーはがんばったらなんとかなる値段なので見ててテンションも上がります!
    いつまでも庶民の味方でいてほしい…笑

    • Y太さま、コメントありがとうございます♬
      今回のW&Wは見応えありましたね!!
      かつての「ワクワク バーゼル」が戻ってきたようで嬉しく見ていました。
      買えないんですけど!!(笑)

      SBGW323ですが、私は針がいいな~と思ってみてました。
      細めのドーフィン、エンドをバッサリ切断したところもクールです。
      最初、かなりコンパクトに見えたのでレディスだと思ったくらいですが、36.5ミリもあるんですねぇ。

      チューダーにはこのまま良い子でいてほしいです(笑)

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