去る2025年5月25日、エドックスオーナーのみを対象とした「ジーエムインターナショナル」主催イベント「エドックス ファンミーティング 2025」が東京のウォーターフロントエリア「天王洲アイル」の某所で開催されました。同様のコンセプトで開かれるイベントとしては2回目(ゼロ回目があったという情報も)となります。
実は第1回にあたるイベント(銀座某所)にもお呼びいただきまして、その流れで今回もご招待を受けた感じです。ありがたい!! ありがたいけれど、小心者ゆえの申し訳なさもあったりするのです。オレなんかを呼んでも、メリット薄いんちゃうかなぁ~と(自虐)
いざ、新しいEDOX(エドックス)に逢いに「天王洲アイル」へ!!
ちなみにこのイベントは、数日を費やして各地で行われた一連の「エドックスイベント」の一つです。スイス本国から取締役兼セールス&マーケティング ディレクターの「クリスチャン・オッツ氏」が来日し、新作モデルのお披露目を兼ねてファンと語らうという貴重な機会でした。
中でもオーナーであることが参加条件という天王洲アイルのイベントはオッツ氏にとって「ホーム」ともいえる集まり。オッツ氏にしても理解者、支持者であるオーナーを目の前に日頃の愛顧に感謝を伝える絶好の機会だったはずです。

恥ずかしながらワタクシ。このとき初めて「天王洲アイル」に足を踏み入れました。東京に異動になって5年目。まだまだ行けていない場所は沢山ありますが、こういう明確な機会がないと「行こう!!」とは思えない筆頭ロケーションが天王洲アイルだったかもしれません。お洒落で開放的、アクセスも悪くないですし一発で好きになりました。イベントに感謝しなくちゃ!!(*´∀`*)

初めての方、お久しぶりの方、み~んなエドックスオーナー(笑)
こんな時代ですから、他人様が写った写真をバンバン使うわけにも参りませんが… 当然ながら全員が「エドックス」を身に着けていました。リリース年もマチマチのエドックスが大挙して集まってきたわけですからワタクシなんて感無量。「こんなモデルもありましたよねっ!!」と突っ込みを交わせば、それだけでお友だち成立です(笑)
エドックス以外のイベントでもお会いしている方、そもそも何故か遭遇率の高い方(笑) 初めての方とは席次の都合でほとんどお話しできませんでしたが、それでも一点「エドックス」という話題だけで繋がっているという感覚は共有することができました。
「オレの好きなブランドを好きなヤツに悪いヤツはいない!!」みたいな根拠のない安心感も、腕時計イベントの特殊性かもしれません。
イケメンとイケオジしかいない!!

腕時計好きが集まったときによく思いますが、何でしょうねぇ… 腕時計好きって「イケメン率」が異様に高いのですよ。解りやすい「シュッとしたイケメン」も「個性派イケメン」も「知性派イケメン」「お笑い系(?)イケメン」も。まあ皆さん、何気に良いお顔なんです。ぶっちゃけ「イイ男パラダイス」ですよ!!
そしてこの日の「エドックス ファンミーティング」です。なんだこれは!! イケメンとイケオジしかいねぇ!!(笑) もしかしたら「エドックス」というブランド自体に「イケメンを吸い寄せる何か」があるのかもしれません。
この現象を真面目に考えてみました。すると「さもあらん!!」みたいなエドックスの面白い特徴に気が付いたのです。上手に表現できませんが、エドックスって「自信満々」で着けた方が断然格好良い時計なんですよ。ですから、ただ「そこにあるエドックスの時計を身に着ける」のではなく、エドックスという「存在感のカタマリ」を自分の個性で凌駕し、唯一無二の「自分色」を出せる方に使われてこそ、その存在が輝くタイプの時計なのです。
「エドックスを着けこなしている自分」をナチュラルにイメージできる「意識高い系」が集まったからこそ、「イケメンとイケオジしかいない」エドックス ファンミーティングだったのかもしれません。もちろん、見た目が貧弱な私にとっては凄まじい場違い感がありました (;´∀`)
ヴィンテージのエドックスを見せてもらいました

オッツ取締役が持参した「3本のヴィンテージ エドックス」を見せていただきました。いやはや、これが大層面白くてですねぇ…

おぉ!! これは「デルフィン」ですか!? インジュニア「3521」っぽい素っ気ない作りがどこか「今っぽく」思える。そんな素敵なクオーツでした。今の時計ではほとんど見られないブレスレット、華奢な針もこれ… 最高でした。

コチラも面白かったです!! どデカい布団のようなインデックスに目を奪われますが、デイデイト枠とインデックスをラインで繋いだ「謎の3時9時連携」にやられました。何となく思惑は解りますが… いや、そうは見えんやろ(笑)

コチラは「スカイダイバー」のヴィンテージ。うーん… シブい!! 灼けたルミナスポイント、トリチウム(?)のインデックスもこれまた良い感じでした。これ探してみようかしら…
私が愛用するエドックスも70年代の大概なヴィンテージですが、このとき拝見した3本もヤバい!! エドックスが重ねてきた複雑な歴史の豊潤さにクラクラした私です。魅力的なアーカイブはそのまま「腕時計ブランドの未来を写す鏡」。どれもこれも、焼き直したら話題になりそうな時計ばかりじゃないですか!! ええもん持ってるでぇ~ エドックスはん!!
現行モデルにしか興味が無いと仰る方は少なくありませんが、そういう方こそヴィンテージに注目すべきかもしれません。特に近年の新作時計は過去のアーカイブにヒントを求める傾向が強いですし、ヴィンテージを俯瞰することで現行モデルに対する理解も深まります。今の時計をもっと好きになるためにも、ヴィンテージに対する一定の知識は欠かせません ( ー`дー´)
新作「グランド オーシャン」がワンサカ!!

このイベントでオッツ氏がファンに知って欲しかった最大のトピックは「新作 グランドオーシャン」でした。

「グランドオーシャン」… 個人的にセンチメンタルな気分を呼び起こす「懐かしの名品」です。心斎橋の某所に通いまくっていたころ、何度もショーケースにへばりついてその勇姿をまぶたに焼き付けたグランドオーシャン。前回、銀座で行われたイベントで告知された「グランドオーシャン復活」がようやく現実のものとなったのです。
オトナの色気を迫力のケースに閉じ込めた、グランドオーシャンの「縦目クロノグラフ」
まずは「クロノグラフ」から拝見しました。迫力と繊細さ、その両方を高次元で集約した興味をそそるデザイン… 四の五の考えるまでもなく、自然とコレクションに加えたくなる魅力に溢れていました。それでは早速、男性的魅力がほとばしる「青ダイヤル」から見ていただきましょう!! (*´∀`*)
グランドオーシャン クロノグラフ オートマティック(09800-3CA-BUIN)〈ブルーダイヤル〉

見た目からは想像できない「30気圧防水」性能を誇る縦目クロノグラフです。62時間という「ちょっぴり長めのパワーリザーブ」が嬉しい自動巻き「EDOX098」を搭載。ケースは316Lステンレスですが、ベゼルはハイテクセラミック製とのこと。う~ん、謎の拘りがエドックスっぽい!!(笑)
ケース径43ミリと明らかに「大きめサイズ」ではありますが、針やインデックスの存在感ゆえでしょうか、適度な緊張感があって「デカいな」と思うことはありませんでした。ストップウォッチ風のプッシャーもデザインのアクセントになっています。
「グランドオーシャン」と言えば「3本爪のラグ」ですが、これが視覚的に引っ掛かること引っ掛かること(笑) ひと言でいえば「目が離せない」のです。3本爪が生み出す「ストラップとの一体感」も、グランドオーシャンの大きな魅力かもしれません。強い… 強いぞ!! このデザイン!!
グランドオーシャン クロノグラフ オートマティック(09800-3CA-NIN)〈ブラックダイヤル〉

コチラは縦目クロノグラフのブラックダイヤルです。個人的には「黒ダイヤルが一番シブい!!」と思いました。流行りの横目クロノも好きですが、こうして見ると、縦目の洗練された「大人っぽさ」も捨てがたいですねぇ。


グランドオーシャン クロノグラフ オートマティック(09800-357GNCA-NIBU)〈ブラックケース・ブラックダイヤル〉

この日、準備されたお店はとてもムーディーで「オトナの会合」にはピッタリでしたが、ちゃんとした写真を撮ろうとすれば確実に光量不足の環境でした。この写真も撮って出しでは「真っ黒」だったものを、RAW編集で使える明るさに整えて使っています。
こういう状況下の撮影では「天下のソニー」「天下のα6700」であっても、微妙な素材感の違いは中々表現しきれない… と覚悟はしていましたが、RAWで引っ張り出したら結構なニュアンスが残っていました。惚れ直したぜ!! α6700!!
で、何が言いたいのかと申しますと、このケースの「PVD処理」についてです。単純なブラックではないのですよ。黒とグレーのPVD加工を複雑に組み合わせることで、まるで天然のオニキスのような深みを生み出しているではありませんか!!
ブルーに着色された針とインデックスが、複雑に折り重なる「黒」に浮かんで見えるさまは… とにかく「セクシー」。これは小さいお子さんを寝かし付けてから、こっそり楽しむべきクロノグラフかもしれません (*´ω`*)
「グランドオーシャン クロノグラフ オートマティック」 各モデルの基本スペック
| モデル名 | グランドオーシャン クロノグラフ オートマティック | ||
|---|---|---|---|
| Ref. | 09800-3CA-NIN | 09800-3CA-BUIN | 09800-357GNCA-NIBU |
| 価格(税込) | 671000 | 671000 | 693000 |
| ケース素材 | SS | SS | SS(グレー/ブラックPVD) |
| ケースサイズ | 43mm | 43mm | 43mm |
| ケース厚 | 16.4mm | 16.4mm | 16.4mm |
| 防水 | 30気圧/300m | 30気圧/300m | 30気圧/300m |
| ダイアル | ブルー | ブラック | ブラック |
| ムーブメント | 自動巻き | 自動巻き | 自動巻き |
| キャリバー | 098 | 098 | 098 |
| 振動数 | 28,800振動/時 | 28,800振動/時 | 28,800振動/時 |
| パワーリザーブ | 約62時間 | 約62時間 | 約62時間 |
| 機能 | 時・分表示、日付表示、クロノグラフ、30分・12時間積算計、タキメーター | 時・分表示、日付表示、クロノグラフ、30分・12時間積算計、タキメーター | 時・分表示、日付表示、クロノグラフ、30分・12時間積算計、タキメーター |
「3本爪ラグ」の異形ばかり目立つのでは意味がない
「グランドオーシャン」というモデルにとっての最大の特徴、そして最大の魅力が「3本爪ラグ」であることは明白です。ただ、腕時計である以上、視線が風変わりなラグにばかり注がれてはマズい。
クロノグラフくらいの視覚要素がダイヤルに詰まっていれば気になりませんが、シンプル過ぎるダイヤルデザインは「3本爪ラグの存在感」に食われる可能性があります。そうなってしまっては、グランドオーシャンの壮麗なコンセプトもその意味を失いかねません。それくらい、このモデルのデザインに関わった人たちにとって「3本爪の前提」は厄介だったに違いありません (;´∀`)
シンプルな3針ダイヤルでこの難題に対処するには、何かしら印象に残る「特別な意匠」が必要です。そもそも腕時計の視覚的な重心位置はあくまで「ダイヤル」にあるべきもの… スモールセコンド3針「グランドオーシャン オートマチック」に与えられたのは、一度見たら忘れようのない、やたらと目立つ「パワーリザーブ インジケーター」でした。
・
・
・
次のページでは、ラグの迫力に負けない「パワーリザーブ インジケーター」がチャームポイントの気になる新作、「グランドオーシャン オートマチック」計5本をご紹介します。
併せてここ数年、夏が来ると後ろ髪をグイグイ引っ張ってくる魅惑のダイバーズウォッチ…「ネプチュニアン」についてもしつこく言及。ごゆるりと続きをお楽しみ下さい (;´∀`)










ご意見・ご感想
コメント一覧 (2件)
エドックスいいですよね〜
自分で買った初めての機械式時計ブランドなので
自分もかなり思い入れがあります!
スカイダイバーシリーズはかなりおすすめですねー
王道デザインなので飽きが来ないですし、堅牢な
感じもあるのでガシガシ実用使いできます!
Y太さま、エドックスは触ると好きになる典型のブランドですね!!
クセツヨで敬遠する人は確かにいますが、そのクセが「癖になる」ターンがあります。
私自身が今まさにそんな感じです。
ネプチュニアン~
欲しい~ (*´ω`*)