『Baltic』フランスの洒脱が詰まった〝ネオ・クラシック〟

これが『Wolbrook(ウォルブルック)』だ!! 購入した「WT Pan4 Timer(パン4タイマー)」と「Skindiver Automatic(スキンダイバー オートマチック)」に見る〝ツールウォッチブランド〟の矜持

 またしても腕時計が増えてしまいました。これ以上はアカンと肝に銘じているはずなのですが、グッと来る時計を目の前にすると抑えが効かず…

 多分アレですね。「腕時計欲しい欲しい症候群」みたいな、治療法のない病なのでしょう。だったらしょうがないか~ (;´Д`)

Table of Contents

我慢できないのは「そこに欲しい腕時計があるから」だ

「そこに山があるからだ」みたいに言ってますが(笑)

 CASECLUBの32本収納ケースが2つ、CELIEUの5本収納ケースが4つ、某激安ECサイトで購入したノンブランドの10本収納ケースが5つ。全て満杯というのがワタクシの現状です。とうの昔に不毛な足し算は放棄しました。総計なんて知ったところで〝無意味〟ですからね。

 しかも、そこに収まりきらない時計がベッド下にもあったりします。動かなくなっているものや、数千円のチープカシオみたいな時計をカウントから外したとしても、尋常ではない数の時計が目の前にあるわけです。

 使っていない(使えない)時計たちのことを思うと、正直、胸がきゅーっと痛くなります。実際、プレッシャーに負けて〝数十本を纏め売り〟したことだってありますが、そうやって涙ながらに生み出した収納ケースのブランクって、いとも簡単に埋まるんですよ (;´∀`)

 もちろん、売り払うと同時に「増やさない誓い」を立てます。「最低でも半年は時計を買わないぞ!!」みたいなヤツです。ところが、そもそもこんなところで、こんなサイトを育てている生活がいけません。腕時計の情報を遮断できないからです。

 それでも、腕時計喫茶と個人の自分を切り分けてやっていくことは出来ないものかと、興味と物欲を別々の区画で管理しようと努力はしました。ただ皆さまご存知の通り、私がお薦めしたい、知ってもらいたい時計って要するに「自分が欲しい時計」なんですよ(汗)

 というわけで、悪いのは「そこに欲しい腕時計があるから」です。言い訳に聞こえるかもしれませんが… 事実です (;´∀`)

日本国内初上陸の「Wolbrook(ウォルブルック)」を拝見

 4月某日。「明日は早起きして開店と同時に来て下さい!!」なんて指令を頂戴し、それが「地雷原への突入」と同義であると知った上で、敢えて「H°M’S” WatchStore(表参道)」に馳せ参じたワタクシ。

 そこには日本上陸を果たしたばかりのフレンチブランド「Elgé(エルジュ)」がありました。そして同じく、日本国内初上陸となる「Wolbrook(ウォルブルック)」の姿も。

 Wolbrook ウォルブルック Elge エルジュ 写真
出典:https://www.elge-watches.com/ https://wolbrook.com/

 その時点で私が狙っていたのは「エルジュ」の方でした。およそ「20万円」のお値段。

 私にしてみれば少しお高いけれど、久しぶりの時計購入だから良いよね!! なんて、ほんの数週間前の30万円近い時計購入については、都合よく忘れるワタクシ。ちなみにこの日から、ゴールデン・ウィーク中を網羅する「魅惑のポイントアップ期間」に入ったことも、気持ちを大きくさせる要因だったとお伝えしておきます。

 そのとき、エルジュのついでのように拝見していたのが「Wolbrook(ウォルブルック)」でした。存在自体は随分前から知っていましたし、愛好家さんの私物として拝見したこともある「ウォルブルック」でしたが、当然ながらこうして〝購入可能状態〟で見たのは初めてでした。

 驚いたのはその「価格」です。

 「10万円前後」… 値札を確認して思わず「え!? これでエエのん??」と確認したワタクシ(笑)

 ここ最近、時計のお値段については思うところが増えました。「え!? これで200万円もするの??」みたいな時計もあれば「たった10万円で買えるの??」なんて時計もある。

 実際、見た目で〝高い安いの判断が難しい時計〟が増えました。「Wolbrook(ウォルブルック)」なんて、時計の出来映えから言ってもその代表格でしょう。10万円でこれが買えちゃうなんてなぁ…(遠い目)

 そうか… ということはだ!! 約20万円のエルジュを購入する資金で「ウォルブルックなら2本買えちゃう」わけですよ!! (*´∀`*)

 何だか「得した!!」みたいなことをほざいていますが、そもそもの考え方が間違っています。一本なら「半額」で済むじゃねえか!!(汗)

早起きは「腕時計2本分の得(損)」

Wolbrook ウォルブルック 外箱
WOLBROOK WATCH CO. BOX

 母さん… アナタはよく言っていましたね。「早起きは三文の得」だって。でも母さん…(十分に)大人になったボクは知りました。それって〝場合によりけり〟なんだって(笑)

 ってなわけで、早起きしてしまったばかりに〝出会ってしまった時計〟、初入荷の「ウォルブルック」〝2本同時購入〟してしまいました。これは「得」なのか「損」なのか… 正直どちらとも言えますが、こういう〝縁(えにし)〟が人生には不可欠なのです。多分。

「Wolbrook(ウォルブルック)」について知ろう!!

 「どんなブランド??」と聞かれて、諳んじることのできる人は多くないでしょう。私にしてもそれは同じですから、ここで「ウォルブルック」というブランドについて、公式資料を元にしっかり勉強しておこうと思います。

1949年創業のアメリカブランド

Wolbrook ウォルブルック 歴史 1949 創業
出典:https://wolbrook.com/

 「ウォルブルック」は1949年(昭和24年)、アメリカで誕生した時計ブランドです。ブランド初の広告には『堅牢な構造と揺るぎない精度、それこそがウォルブルックの腕時計を所有者にとっての〝生涯の伴侶〟たらしめる理由である』とあります。要するに「実用品としての高いレベルを長期にわたり楽しめる」ことを売り文句に、ウォルブルックの歴史はスタートしました。

 1949年に登場したツールウォッチ「Ref. 358W2825」は、先進的な耐衝撃性能と防水性を備えていたそうです。詳細は未確認ですが、すでにこの時点で17石のオリジナルムーブメントを搭載していたとの話もあります。

Wolbrook ウォルブルック 歴史 1949 創業 ショック レジスタント
出典:https://wolbrook.com/

 1954年にはさらに進化させたアンチショックシステムを導入し「テンプ真と主ゼンマイは絶対に損傷しない」と謳っています。大きく出ましたねぇ(笑)

Wolbrook ウォルブルック 歴史 1949 創業 ショック プロテクション
出典:https://wolbrook.com/

 1955年にはウォルブルックの姉妹ブランドである「DOUGLAS」が登場。プロフェッショナルに向けたツールウォッチの展開を強めました。路線拡大が早い!!

生産拠点をフランスへ

Wolbrook ウォルブルック 歴史 1949 創業 ムーブメント
出典:https://wolbrook.com/

 世界的なマリンスポーツブームが到来した第二次世界大戦後、ダイバーズウォッチなどの分野でフランスの時計産業は大きく躍進しました。後にこの時代に培ったノウハウが、フランス時計産業の専門性を大きく底上げすることになります。

 その流れを受けて「ウォルブルック」と姉妹ブランドの「DOUGLAS」は、製造拠点をフランスへと移行。フランスの技術を取り込むことで、さらに進化したツールウォッチの姿を模索し始めました。

 1959年「Douglas」はルーレット式デイトディスクとサイクロップスレンズを導入。視認性を大きく高めることに成功しました。そしてこの後も、プロが要求する機能を積極的に実現していくのです。

Skindiver(スキンダイバー)を発表

Wolbrook ウォルブルック 歴史 1949 創業 スキンダイバー 発表
出典:https://wolbrook.com/

 1960年代始めには「Skindiver(スキンダイバー)」を発表。堅牢な構造と高い防水性能。夜光塗料をふんだんに使用した針やインデックスで視認性も高く、NASAの技術者やテストパイロットにも選ばれるほどの「真のツールウォッチ」として知られるようになりました。実力派だ!!

 伝説的テストパイロットであり、宇宙飛行士のニール・アームストロングが愛用した「Douglas Skindiver Worldtimer」は、まさにこの時代の作品です (*´∀`*)

Wolbrook ウォルブルック 歴史 1949 創業 Ref.684A クロノグラフ 発表
出典:https://wolbrook.com/

 1967年には、スイス製ムーブメントを搭載したクロノグラフ「Ref.684A」を発表しています。ツールウォッチブランドとして知名度を上げてきた「ウォルブルック」が、より高度な計時時計として新たな一歩を踏み出した瞬間です。

〝クォーツ危機〟で長い眠りへ

 そして… 機械式時計ブランドにとっての暗黒期「クォーツ危機」が訪れます。機械式時計ブランドとして着実な歩みを続けてきた「ウォルブルック」「Douglas」も例外ではなく、いつ終わるとも知れない「休眠期」に入りました。

 それから50年が経過した2019年。かつて「Incredible(驚異的)」と称された「ウォルブルック」「Douglas」の歯車は、時計業界の支援のもとに再び動き始めました。これが現在、今まさに私の目の前にある、皆さんが購入できる「ウォルブルック」です (*´ω`*)

再起動を果たしたウォルブルックの「主要ラインナップ」をご紹介

 2019年に復活して数年、最盛期に迫る勢いでラインアップを充実させてきた「ウォルブルック」。ここでは、その中から幾つかの特徴的なモデルをご紹介します。

Skindiver Automatic Watch – Vintage Lum & Black Dial

Skindiver Automatic Watch - Vintage Lum & Black Dial

 古いラジウムの雰囲気を再現した蓄光塗料を使用して、当時の面影を楽しめる、シンプルなダイバーズ「スキンダイバー」です。

 ミヨタCal.8315を搭載。ケース径は40ミリ。150m防水。

Skindiver Automatic Watch – Sky Blue

Skindiver Automatic Watch – Sky Blue

 スチールに丁寧に墨入れされたベゼルのソリッドさと、淡く発色するスカイブルーダイヤルが絶妙なコントラストを見せる「スキンダイバー スカイブルー」です。

 ミヨタCal.8315を搭載。ケース径は40ミリ。150m防水。

 女性が身に着けても可愛くなりそう!!

Outrider Automatic Watch – Blue

Outrider Automatic Watch – Blue

 金属の塊感を存分に楽しめる39.5ミリのケースと幅広でソリッドなベゼル。シンプルなインデックスのデザインが〝これぞツールウォッチ〟とも言うべき色気を放っています。

 ミヨタCal.8315を搭載。150m防水。

Skindiver Decompression Automatic Watch – MN90

Skindiver Decompression Automatic Watch - MN90

 1990年にフランス海軍(Marine Nationale)が定めたダイビングテーブル「MN90減圧テーブル」を搭載した〝デコンプレッション(減圧)時計〟です。風変わりなデザインがお好きな方へ。

 ミヨタCal.8315を搭載。150m防水。

JetFlyer Automatic Chronograph

JetFlyer Automatic Chronograph

 30分積算計と12時間積算計を搭載したクロノグラフです。ムーブメントには毎時28,800振動、約55時間パワーリザーブを誇るフランス製「Jeambrun PS 6402」が使われています。

 オールドクロノグラフの文脈を完全に再現した、一生使えるデザイン。

 ケース径は37ミリ(ベゼルは38ミリ)、100m防水です。

 他にもお見せしたいモデルが多々ありますが… もうお解りでしょう!! とにかく「シブい時計を作りまくっている」のがウォルブルックさんなのです。

 それではいよいよ、ワタクシが手に入れたモデルの〝詳細レビュー〟に移らせていただきましょう。ちなみに今回は気合を入れて「2本まとめてレビュー」させていただきます。皆さんもどうかお見逃しのないように!! (*´ω`*)

手に入れた1本目のウォルブルック「Skindiver WT Automatic Pan 4 Timer (スキンダイバー WT パン4タイマー)」

スキンダイバー WT パン4タイマー Skindiver WT Automatic Pan4Timer Wolbrook ウォルブルック 全体 平置き 写真
Pan4Timer and the Skindiver WT Automatic

 最初に購入を決定したのが、もはや説明を聞かないと簡単な時刻の判別すら難しい〝変態ツールウォッチ〟、やたらとカラフルな「Pan4Timer Automatic(パン4タイマー)」です。増えました。またしても知られざる変態ウォッチが降臨!!(笑)

4つのタイムゾーンを追跡する「Skindiver WT Automatic Pan4Timer」の機能

スキンダイバー WT パン4タイマー Skindiver WT Automatic Pan4Timer Wolbrook ウォルブルック 時針 平置き 写真 4つの三角 拡大
Pan4Timer and the Skindiver WT Automatic

 気になるのは「4つの三角形」ですよね。コルム・アドミラルの「国際信号旗インデックス」のようなデザインがやたらと目を引きます。しかもダイヤルの中にあってグルグル回るという… ぶっちゃけうるさいくらいのデザインです(笑)

出典:https://wolbrook.com/

 もちろん、ちゃんとした機能に基づいたパーツデザインです。要するにこの「4つの三角形」が所謂「時針」でして、それを「カラフルなベゼル」と対応させながら所在地の時刻を設定・確認します。都市名が書かれたベゼルの背景色と同じ色の三角形を「時針だと思って」設定するわけです。

 そしてこの4つの三角形は、一つの地域に連続・隣接する4つのタイムゾーンを確認するために使います。一般的なワールドタイマーのように多くのタイムゾーンを表示するのではなく、現実的に必要な情報のみに絞った「直感的な使い勝手に特化したワールドタイマー」と言えるかもしれません。

スキンダイバー WT パン4タイマー Skindiver WT Automatic Pan4Timer Wolbrook ウォルブルック 全体 平置き 写真
Pan4Timer and the Skindiver WT Automatic

 これは、実際に移動可能な範囲の時刻を知ることに最適化された、高度なデザインと言えます。「Pan4Timer Automatic」がまとう外見の突飛さは、真面目に計算された末の〝明確な意図の結果〟であると、お解りいただけたでしょうか (*´∀`*)

やたら「ド派手なベゼル」は、機能と意匠の積極的な融合である

スキンダイバー WT パン4タイマー Skindiver WT Automatic Pan4Timer Wolbrook ウォルブルック ベゼル 平置き 写真 拡大
Pan4Timer and the Skindiver WT Automatic

 「4つの三角形型時針」とともに視線を奪うのが、この「ベゼル」です。4色に色分けされたド派手なデザインはまるで玩具のようですが、仕組みを理解した上でもう一度見直すと、初見とは異なる「機能性」に心を奪われます。

 実際に使う機会はなくとも、機能と用途を理解することで「高機能を実現するための意匠」として、その「機能美自体」にスポットライトがあたる… クロノグラフと同じですね。

 「Pan4Timer Automatic」を正しく評価するためには〝機能への理解〟が欠かせません。

考えることが楽しい「ダイヤル」

スキンダイバー WT パン4タイマー Skindiver WT Automatic Pan4Timer Wolbrook ウォルブルック ダイヤル平置き 写真
Pan4Timer and the Skindiver WT Automatic

 これも「派手さ」に目を奪われているうちは気付かないかもしれません。実際はとても丁寧に仕上げられた出来の良いダイヤルです。

 ツールウォッチとして無駄な要素を排除しつつも、ツールウォッチだからこその〝格好良さ〟を追求した結果がこのダイヤルなのだと思います。機能性を追い求めた結果が、そのまま独自のスタイルへと繋がった好例かもしれません。

 時針以外のシンプルな形状の「針たち」も、この「Pan4Timer Automatic」においては〝針以上の意味合い〟を持たされています。これら普通の針の存在が「時計」「時計以外の機能」の間でバランスを取り、ギリギリ「時計として定義」しているような気がしてなりません。その成果としての「時計としての美しさ」でしょう。

 「機能の一部としての時計」なのか、「時計に付帯した一部の機能」なのか… そもそものレゾンデートルにまで言及したくなる、哲学的な顔立ちの「不思議なダイヤル」です (*´∀`*)

こりゃあ珍しい!! シチズンミヨタ「Cal.8315」搭載

スキンダイバー WT パン4タイマー Skindiver WT Automatic Pan4Timer Wolbrook ウォルブルック 裏蓋 平置き 写真 ソリッド ケースバック 刻印
Pan4Timer and the Skindiver WT Automatic

 ソリッドケースバックなので何も見えませんが… 何気に〝珍品〟を積んでいます。私にとって初めてのミヨタ「Cal.8315」搭載時計です。振動数21,600 bph(3Hz)で手巻きありの自動巻き、約60時間のパワーリザーブはミヨタの中で最長の持続時間。もちろん秒針停止機能付きです。一説には「821Aの後継版」とされています。

 ムーブメントの厚みは5.67ミリ。耐衝撃システムはパラショックです。

 精度は「-20~+40 秒/日」。28,800振動のCal.9015と比べると、如何にも〝普通〟の日本製エボーシュって感じですが、日常的に使用する中で細かい不満が出るようなムーブメントではありません。コストと性能の優れたバランス… 最近のミヨタの躍進には納得しかありません。

防水性と耐衝撃性に優れた「ケース設計」

スキンダイバー WT パン4タイマー Skindiver WT Automatic Pan4Timer Wolbrook ウォルブルック 全体リューズ ねじ込み式 平置き 写真 拡大
Pan4Timer and the Skindiver WT Automatic

 防水性なんて知らん!! みたいな顔立ちの「Pan4Timer Automatic」ですが、ねじ込み式リューズを備え、なんと「150mの防水性能」を持っています。アクアテラかいな!!(笑)

 さすがはツールウォッチの老舗ブランド「Wolbrook(ウォルブルック)」。再興されても、その魂的な部分は健在のようです。

 316Lステンレススチール製、幅40ミリのモノブロック型ケースは、その内部にウォルブルック独自の〝耐衝撃性強化構造〟を備えています。その名も「HexapleX アーキテクチャー」

スキンダイバー WT パン4タイマー Skindiver WT Automatic Pan4Timer Wolbrook ウォルブルック 全体 縦置き 写真
Pan4Timer and the Skindiver WT Automatic

 簡単に申しますと、通常、ムーブメントはスペーサーなどを介してケース内部に固定されますが、「HexapleX」はムーブメントホルダー周辺に『3Dラバー製のショックアブソーバー(ゴム製緩衝材)』を配置しています。ムーブメントを〝浮かせるように保持〟しているわけです。自動車のサスペンション的発想ですね。

 ISO耐衝撃規格のような第三者基準ではありませんし、所詮はブランド独自の基準で設計された機構ですが、そういう芸の細かさがあってこそのツールウォッチ、そして「ウォルブルック」なのかもしれません。

スキンダイバー WT パン4タイマー Skindiver WT Automatic Pan4Timer Wolbrook ウォルブルック 全体 平置き 写真 ボックス型サファイアクリスタル
Pan4Timer and the Skindiver WT Automatic

 ちなみに風防は「ボックス型サファイアクリスタル」です。

 「スキンダイバー WT パン4タイマー」のお値段は税込『10万100円』。これだけ凝りまくってのこのお値段… 安いとしか言いようがありません (*´∀`*)

 さて、お次は購入した〝2本目の時計をレビュー〟させていただくわけですが、ケースや、ムーブメント由来の情報は「パン4タイマー」と同一ですので、割愛させていただきます。

手に入れた2本目のWolbrook(ウォルブルック)「Skindiver Automatic – Two-Tone Green(スキンダイバー オートマチック ツートーン グリーン)」

Wolbrook ウォルブルック Skindiver Automatic – Two-Tone Green スキンダイバー オートマチック ツートーン グリーン 縦置き ダイヤル 時針 分針
Skindiver Automatic Watch – Two-Tone Green

 ふふ… いやもうね、こんなの最高でしょう。私にとっての〝好き要素〟がギュギュッと詰まっている時計です。

 サンレイダイヤルでしょ?? アルミベゼルでしょ?? 飛びアラビアインデックスでしょ??… 幅40ミリのケースが理想より少し大きいけれど、その分ダイヤル面が広大でお得感があります。少なくとも私の17センチ近い太さの手首で「大き過ぎる印象はゼロ」です。

 ダイヤルデザイン以外は、ケースやムーブメントも「Pan4Timer Automatic」と共通仕様です。というわけで、同じケースでありながら〝別種の印象を与えるデザイン〟について、集中的にレビューして参ります。

ブルーかグリーンか…〝ダイヤル選び〟の悩みは深い

Wolbrook ウォルブルック Skindiver Automatic – Two-Tone Green スキンダイバー オートマチック ツートーン グリーン 縦置き ダイヤル 時針 分針
Skindiver Automatic Watch – Two-Tone Green

 とても上品なサンレイの「グリーンダイヤル」です。「Skindiver Automatic – Two-Tone(スキンダイバー オートマチック ツートーン)」にはブルーダイヤルのラインナップもありましたが、10分近く悩んだ末に「シブいミドリ」を選択しました。

 より普段使いに適したカラーを選ぶのであれば、迷わず「ブルーダイヤル」だったと思います。しかし今回は敢えて、ローズゴールドアクセントとの間に僅かな捻りを感じる「グリーンダイヤル」をチョイス。ぶっちゃけ、ブルーとローズゴールドの組み合わせが、年寄りの私にはお洒落過ぎました(笑)

 ボンベ調の構造で、周辺に向かってほんのりと落ちていくサンレイの色変化も楽しめます。

コロコロとダイヤルの表情を変える、スキンダイバー オートマチック ツートーンの「針」

Wolbrook ウォルブルック Skindiver Automatic – Two-Tone Green スキンダイバー オートマチック ツートーン グリーン 縦置き ダイヤル 時針 分針
Skindiver Automatic Watch – Two-Tone Green

 根元を絞った「ペンシル」の時針と、大胆に目立つ「アロー」の分針、秒針は「ロリポップ」です。1960年代にはすでに完成していたデザインの復刻になります。

 着けてみると、この中で一番目立つ分針の移動が、時計の表情を大きく変化させることに気付きました。「見た目に変化がある=飽きにくい」ですからね。ローズゴールドとグリーンダイヤルの相性も〝絶妙にアダルト〟な雰囲気を醸し出しています。価格を考えたら仕上げも上々です。

この先の成長が楽しみな「ベゼル」

Wolbrook ウォルブルック Skindiver Automatic – Two-Tone Green スキンダイバー オートマチック ツートーン グリーン 縦置き ダイヤル 時針 分針 カウントダウン ベゼル
Skindiver Automatic Watch – Two-Tone Green

 アルミベゼルよ!! 永遠なれ!!(笑)

 私はとにかく、ダイバーズの「アルミベゼルインサート」が好きなのです。セラミックインサートって傷が付いても「曇る」だけじゃないですか?? そもそも強い衝撃で割れちゃいますし。

 その点、アルミインサートの場合は「傷で育てる」みたいなところがあります。ずっとキレイなまま使いたいのがセラミックで、経年変化で味わいを深めて楽しいのが「アルミ」。なので「スキンダイバー オートマチック ツートーン」のベゼルも〝この先の使い方次第で仕上がる〟タイプのベゼルです。

 およ!? 今気が付きました!! これって「カウントダウン(Count-Down)ベゼル」じゃないですか!! 何気に珍しい。都会で日常的に使うなら〝カウントダウンの方が使いやすい〟という意見もあるくらいです。私の中で評価が1段階上がりました (*´∀`*)

「ローズゴールド」がお洒落に効きまくっている!!

Wolbrook ウォルブルック Skindiver Automatic – Two-Tone Green スキンダイバー オートマチック ツートーン グリーン 縦置き ダイヤル 時針 分針 リューズ クラウン
Skindiver Automatic Watch – Two-Tone Green

 私個人の趣味で言えば、ゴールドなら断然「イエローゴールド」が好きです。良くも悪くも〝昭和のオヤジ〟って感じがしますから(笑)

 そんなオヤジ趣味の私も「スキンダイバー オートマチック ツートーン」〝ローズゴールド〟には負けました。確かに、この時計にはローズしかないわと、現物を見て瞬時に白旗。

 ベゼルリング、針、そしてリューズ… 要所で品良く盛られたローズゴールドが、この時計の位相を「ガチなツール」から「ほんのりお洒落なツール」へと見事にシフトさせています。その印象をそのまま手首で一周させる「ブレスレットのローズゴールド」も、肌色に映えるセンスの良い作りです。

 「スキンダイバー オートマチック ツートーン」のお値段は税込『9万5700円』。10万円以下… これは安い!!

共通して使い回せる「ブレスレット」

Wolbrook ウォルブルック ブレスレット 3種類
Wolbrook Bracelets

 共用設計ですので「ブレスレットのお話」はここにまとめさせていただきます。

 写真をご覧いただけたら一目瞭然だと思いますが、腕に巻いた瞬間気分が上がる、とにかく「クールで美麗なデザインのブレスレット」です。まずは「5連ブレスレット」からどうぞ。

ライスとジュビリーの中間のような「7連ブレスレット」

Wolbrook ウォルブルック Skindiver Automatic – Two-Tone Green スキンダイバー オートマチック ツートーン グリーン 平置き ブレスレット コマ ジュビリー ライス 拡大
Skindiver Automatic Watch – Two-Tone Green

 ライスブレスの様であり、ジュビリーブレスの様でもある… ここでは通りの良いように「ライスブレス」と呼ばせていただきますが、いやいやこれは… 時計本体の輪郭を引き締める効果が異様に高いです。

 カマボコ型のコマでそろばん型のコマを挟む独特の作り。しかも美しい。モノブロック型のケースは許容性能が高く、どんなストラップでも卒なく合わせることができますが、このブレスレットと同レベルでの一体感は難しいかもしれません。取り敢えず、飽きるまではブレスレット中心で使い倒したいと思います。

Wolbrook ウォルブルック Skindiver Automatic – Two-Tone Green スキンダイバー オートマチック ツートーン グリーン 平置き ブレスレット コマ ジュビリー ライス 拡大 エンドピース 弓カン
Skindiver Automatic Watch – Two-Tone Green

 そして見るが良い!! この「エンドピースの凄まじい拘り」を!!(笑)

 エンドピースをブレスレットの延長として設計した結果が、この奥まったところの意匠だと思います。見付けたときは思わず声が出ましたし、HMS表参道の店長も「そこよ!!」ってな反応でした(笑)

スキンダイバー WT パン4タイマー Skindiver WT Automatic Pan4Timer Wolbrook ウォルブルック 全体 横置き 写真 7連ブレスレット
Pan4Timer and the Skindiver WT Automatic

 ここまでの拘りを見せてくれるブレスレットは正直、ハイブランドでもそう多くはありません。エンドピースに差し掛かった瞬間に連続性を失うブレスレットが大半の中、このブレスレットには「最後まで拘り抜いたものだけが持つ凄み」を感じます。

打って変わって「普通の3連ブレスレット」

スキンダイバー WT パン4タイマー Skindiver WT Automatic Pan4Timer Wolbrook ウォルブルック ブレスレット エンドピース 弓カン 平置き 写真 3連
Pan4Timer and the Skindiver WT Automatic

 こちらの「3連ブレスレット」も悪くありません。何の変哲もありませんが、むしろ普通っぽく使いたいときもあるでしょうから、これはこれで〝明確な居場所〟があります。ウォルブルックをトコトン楽しむなら、一本はキープしておきたいブレスレットではないでしょうか。

スキンダイバー WT パン4タイマー Skindiver WT Automatic Pan4Timer Wolbrook ウォルブルック ブレスレット エンドピース 弓カン 平置き 写真 3連 インターチェンジャブル
Wolbrook Bracelet Interchangeable System

 7連と3連、どちらも「インターチェンジャブル仕様」です。付け替え遊びを楽しむなら、もはや当然の機能と言えるでしょう (*´∀`)

ブレスレットの質感とバックルには〝まだまだ改善の余地〟あり

スキンダイバー WT パン4タイマー Skindiver WT Automatic Pan4Timer Wolbrook ウォルブルック ブレスレット エンドピース 弓カン 平置き 写真 3連 バックル
Pan4Timer and the Skindiver WT Automatic

 実際に購入した人間として、ここは正直にお伝えしなければなりません。見た目的にはめちゃくちゃ素敵で雰囲気のある「ブレスレット」なのですが、細かい仕上げにはまだまだ改善の余地があります。

 これは何となくですが… 着けると僅かに〝皮膚がチリチリする〟のですよ。コマ同士の接続精度は高級モデル並に素晴らしく、とても美しい円環を作ってくれるブレスレットですので、正直、接触面の違和感だけは「惜しい」と思いました。

 そして、これもお伝えしなくてはなりません。個体差がありそうですが、私が購入したブレスレットの「バックル」は、閉じる際にちょいちょい〝引っ掛かり〟があります。

 ヒンジの工作精度の問題かもしれませんが、バックルを閉じる際に力を入れる圧点がずれると、うまくはまらないことがあるのです。エンジンターンド風の溝が抜群に格好良いバックルですので、可能であればもう少し作業工程を増やして、さらにより良く仕上げてほしいところです(閉じてしまえば剛性に問題はありません)

 と、ブレスレットに対して些か厳しい意見を述べましたが…「ならばブレスレットセットで買わない方が良いのか??」と聞かれたら〝100%ノー〟です。ウォルブルックを手に入れて、雰囲気満点のブレスレットを避けるのでは勿体ない。むしろ「ブレスレットを付けてナンボのウォルブルック」だと私は思います。

スキンダイバー WT パン4タイマー Skindiver WT Automatic Pan4Timer Wolbrook ウォルブルック ブレスレット エンドピース 弓カン 平置き 写真 3連 ベゼル ラグ
Pan4Timer and the Skindiver WT Automatic

 ブレスレットでこれだけスタイリッシュにキマるわけですから、多少の違和感はゴクリと飲み込みましょう。少なくとも私は、別売りで2万円もしないブレスレットに完璧を求めるのは酷だと考えています。

最後に… こんなに素敵なツールウォッチが「10万円」で買えるなんて!!

スキンダイバー WT パン4タイマー Skindiver WT Automatic Pan4Timer Wolbrook ウォルブルック ブレスレット 平置き 写真 3連 ベゼル ラグ Skindiver Automatic – Two-Tone Green スキンダイバー オートマチック ツートーン グリーン 平置き ブレスレット コマ ジュビリー ライス 7連
Skindiver Automatic Watch – Two-Tone Green & Pan4Timer and the Skindiver WT Automatic

 10万円前後… このクラスにはコストバランスを極めた時計が多く存在しています。各メーカーが独自のコスト哲学を叩き込んだ、謂わば「知恵の集大成」みたいな時計を楽しめるゾーン… それがこの「10万円前後」です。

 その辺を意識して今回の「ウォルブルック」を見て下さい。150m防水もサファイアクリスタル風防も、本来は無理して搭載しなくても許されるお値段です。さらに独自の衝撃吸収構造。今回お話した2本も、見た目以上に〝ハイコストパフォーマンスでお得な時計〟だと思います。

 実際のところ、10万円も支払えば他にも楽しい時計が手に入ります。ですから「ウォルブルック」を知った後で、他の10万円時計たちも含めて目移りするのは自然です。それでも視線がウォルブルックから外せなくなってしまったのであれば、どうにかしてご自分を納得させるしかありません。

 私の場合は次の3つのポイントで納得して買いました。1つ目は「ブランドの歴史」。ツールウォッチに命を賭けて、一度は散っていった魂の気高さに惚れました。そして2つ目は「ミヨタ Cal.8315搭載」であること。自分にとって初物ムーブメントであることは、汎用品であっても重要なポイントです。

 3つ目は「デザインの素晴らしさ」。100本を有に超える私のコレクションに混ぜても埋没しないであろう〝何気に差別化の効いたデザイン〟を評価しました。

 ってなわけで「腕時計欲しい欲しい症候群」を言い訳にしつつ、またしても興味深い時計が増えてしまいました。付ける薬も治療法も見当たりませんが、今すぐ治したいのかと聞かれると、これはこれで当分は〝経過観察〟で構わない気がしています (;´∀`)

Wolbrook Pan4Timer Automatic & Skindiver Automatic Watch – Two-Tone Blue 仕様
ムーブメント自動巻き シチズンミヨタ Cal.8315
パワーリザーブ約60時間
機能ハック機能(秒針停止) / クイックデイト設定(Pan4Timer)
風防サファイアクリスタル(傷防止 内面無反射コーティング)
夜光スイス製スーパールミノバ
ケースサイズ40mm
ケース素材316Lステンレススチール
ストラップ / ブレスレットイタリア製ベジタブルタンニンレザーストラップ & 316Lライスビーズブレスレット(Pan4Timer) Tropic Rubber Strap & 3-links bracelet(Skindiver Automatic)
防水性能150m防水(15ATM)
構造HexapleX® アーキテクチャー
構造特性耐衝撃性・防水性強化
リューズねじ込み式リューズ
ベゼル逆回転防止ベゼル
組立フランス製
精度手作業組立 / 日差±15秒調整済み

余談:「箱がちっちゃい」最高!!(笑)

スキンダイバー WT パン4タイマー Skindiver WT Automatic Pan4Timer Wolbrook ウォルブルック ブレスレット エンドピース 弓カン 平置き 写真 7連 ベゼル ラグ ライス ジュビリー ウォッチケース
Pan4Timer and the Skindiver WT Automatic & Watch Case

 デカくて高級感のある「箱」が、時計購入者にとって価値あるものであることは間違いありません。私も2、3個であれば、それで構わないとは思います。しかし、それが10も20も増えてしまったら… 正直「どこに置いたらええねん状態」です (;´Д`)

 その点「ウォルブルックの箱(ケース)」は素晴らしい。無印良品でペンケースでも買ったかのような、実に簡素で小さな箱でした。個人的にはこんなところも最大評価しています。私と同じように「腕時計の箱、収納場所問題」でお悩みの皆さんには朗報じゃないかしら(笑)

買ったからこそ書ける記事がある…

ブログランキングに参加中です

Please share this article.

ご感想(ログインが必要です)

コメント一覧 (2件)

  • 2本買いとは…!?
    と、思いましたが1本10万円とはなかなかに
    リーズナブルですね。

    パン4タイマーめちゃくちゃ良きですね!!
    ベゼルと文字盤の色を拾ってベルトを変えて遊んだりしても
    良さそうです!

    それにしても今年はかなり飛ばしてますな。笑
    (読者的には眼福なのでうれしい限りですが。笑
    話題の2-in-1なダイバーズのレビューも楽しみにしてます〜!)

    • Y太さま、コメントありがとうございます♫
      安くて良いですよ~ウォルブルック!!
      余計な宣伝費を価格に乗せていないので、実際は倍額に近い価値があると思います。

      パン4タイマーはもうこれ… 楽しいです(笑)
      機能性とアートの程よいバランスがたまりません。

      えっと~
      抑えてるはずなんですが… 飛ばしてますかね??(;´∀`)

コメントする

Table of Contents