屋外に「α7SⅡ」を連れ出してみた
根暗なインドア野郎である私に使われ、ずっと三脚に縛り付けられっぱなしの「α7SⅡ」が何やら気の毒に思えてきたので、一緒に〝お散歩〟してきました。
んー、やっぱり重い(笑)軽量な「α6700」に慣らされて、すっかり軟弱な男になってしまったようです。ただ不思議と撮影時には重さを感じないもの… とか言いつつ、レンズは「70-200mm F4 Macro G OSS II」一本のみにしました。軟弱っていうか… 貧弱!! 貧弱ゥ!!(笑)

出不精の私にとって屋外撮影といえば、まずはご近所の「十二社熊野神社」。何気に外国人参拝客を見かけることの多い神社さんです。私はホラ、出雲神道の末裔ですからお参り作法は完璧。多分!!(笑)
堂々とした「拝殿」を撮影。影部分のニュアンスもバッチリ残っています。全体的に破綻のない画作りで好感が持てます。
「狛犬」の質感

お次は「狛犬」さんです。まずは灯籠からひょっこり。奥の拝殿のボケと手前の灯籠のボケに挟まれて、狛犬さんの存在感が引き立ちます。モノクロで仕上げたら、実相寺昭雄監督の画っぽくなるかもしれません(笑)

お次はアップ。〝うしおととら〟の「とら」に似てますね。一人称は「ワシ」かなぁ(笑)
石の質感、薄い苔色の上品さ。背景のボケに至る空間の空気すら感じる充実した画作りです。デジタル写真ってもっとこう…「抉るような画作り」なんですけどねぇ。フィルム時代のカメラで撮った写真のように、モチーフを「包み込む雰囲気」があります。いいぞ!!「α7SⅡ」。
「新宿中央公園」を散策

お次は隣接する「新宿中央公園」に移動しました。
木々の間から都庁を見る。ほんの5年前は、まさか自分が都庁の近所に住むことになるとは想像もしませんでした(しかも5年以上も…) ホント、人生は何があるか解りません (;´∀`)
見上げれば「東京都庁」

「α6700」で撮った写真の解像感とは比較にならないくらい甘い画です。こういう引きでシャープなモチーフの撮影には向いていない「α7SⅡ」さんかもしれません。建築を撮るなら、同じアルファでも高画素モデルの「R」で撮ってみたいですねぇ(笑)
「枯れ枝」は画になるか??

見渡せど花なんかどこにも咲いていなかったので、仕方なく枯れ枝を撮ることになったわけですが(汗) それでも柔らかいボケが背後にあるせいでしょうか、何となく画になっています。
細い枝をAFで撮ろうとしたときに、以前も似たようなシチュエーションを撮影した際の、「α6700」の機敏な挙動を思い出しました。「α7SⅡ」のAFも決して遅いわけではありませんが、このようなシビアな対象を相手に、速攻でピントを合わせてくれるカメラではありません。なるほどねぇ… 時計の撮影時は基本的にMFなので、この辺の弱さに気付けなかったりするのです (;´Д`)
新宿中央公園の「アイドル亀」

公園内の「新宿白糸の滝」には、山海塾のようなポーズで固まった〝亀さん集団〟が(笑)
ちなみにこの子たちは、所謂「ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)」だそうです。冬になると本来は土に潜るなどして過ごす習性があるそうですが、この環境ではそれも無理。過酷過ぎますし何とかならないものでしょうか??
ちなみに動く被写体に弱いと言われる「α7SⅡ」であっても、微動だにしない亀さんが相手なら余裕で撮れました (*´∀`*)

眠たそうな亀さん2匹を拡大したのがこの写真です。低画素ですから精細さは確かに感じないですし、実際、データとしてはかなり甘い画(そもそもWebp圧縮してますしねぇ)
ですが、とても自然な階調で全ての色が調和しており「データ密度?? それがどうしたー!!」みたいに開き直れる〝味のある写真〟が撮れました。背後の水面も美しくボケていますし、特に甲羅の光沢が素晴らしい!! 全くの偶然ですが、素材の描き分けテストにはもってこいの被写体でしたね。
座して待つ「男性像」

屋外撮影の最後は公園内の彫刻作品「瞭(分部順治氏作)」です。デジタル過ぎない温かみのある質感表現が素晴らしい。この辺りの被写体が「α7SⅡ」の得意分野であることは良く解りました。天候が薄曇りであることもしっかり伝わって参ります。
結局、高層建築のように〝エッジ〟が重要なモチーフ以外は、何を撮らせても「低画素フルサイズ」が〝大人の余裕〟で対応してくれました。大阪に戻ったら「大阪城公園」をホームグラウンドにしますか (*´∀`*)
「ダブルメイン」で運用して参ります!!

写真のド素人ですから、いっちょ前に「サブカメラ」なんて小っ恥ずかしいワードは使いたくありません(笑) ですのでワタクシ的には「α7SⅡ」と「α6700」の〝ダブルメイン運用〟とさせていただきます。
実際、全く素性の違うカメラ2台ですし、どちらにもそれぞれの働き場所がありそうです。しっかり細部まで見せる「資料に近い写真」なら「α6700」が絶対に有利ですし、低照度環境やアンダーで雰囲気を撮りたいなら「α7SⅡ」の出番です。
「α6700」というカメラは「ここまで煮詰めるならフルサイズで良いじゃん!!」と突っ込みを入れたくなるような完成度が特徴です。故に初心者向けと言われる「APS-C」であっても、総合性能に一切の不満なし。それでもある種の「衝動」を感じて「やっぱりフルサイズが必要!!」なのだとすれば、それは単純に高画質を求めてのことではなく、何というか… 非常にマニアックな「変態的要求」によるものかもしれません。
万能型で扱いやすい「α6700」と、癖の強い一点突破型性能の「α7SⅡ」の組み合わせには、一般論的な上下関係で評価できない趣きがあります。例えるなら「新進気鋭の若い技術者」と「百戦錬磨のベテラン」が同じチームで一つの物を作っているイメージでしょうか。「世代を超えたケミストリー」に期待したいと思います (*´ω`*)
最後に…「お年寄りタッグ」結成!!(笑)

腕時計を撮るたびに思います。これがフィルム時代のカメラだったら、撮影難易度は数十倍に跳ね上がっていたはずだと。
「何が撮れていいるか」の確認もフィルムカメラの場合、現像するまでは一切できません。そのために「ポラロイド」のようなインスタントがあったとはいえ、現代のカメラのプレビューとは意味が違います。フィルム時代と比較したデジタル時代のカメラ最大のエポックは、とにもかくにも「プレビューができること」。画質云々ではありません。
長尺のフィルムをパトローネに巻き、暗室で現像を繰り返した記憶のあるカメラマンからすれば、現代のデジタルカメラは「夢のような機材」でしょう。暗室は完全に必要なくなりましたし、モータードライブも内蔵です。そんなの当然と若い方は仰るかもしれませんが、暗室で「停止液」に咽た経験のある人間でないと、撮れない画ってヤツがあると思うのです。
今回購入した〝デジタル ヴィンテージ〟「α7SⅡ」を使って思い出したのは、私の中の「フィルム時代の苦労の記憶」でした。今のカメラと比べてスマートとは言えない操作性が、どことなく「昔のフィルムカメラ」を連想させたのかもしれません。
できることも限定されていますし、物によってはピントも迷いまくる「α7SⅡ」ではありますが、「写したくないものも鮮明に写るオーバースペック」に対するアンチテーゼとしては、まだまだ活躍の場があると思います。
デジタルのくせにデジタルっぽくない「α7SⅡ」と、老境に突入して久しいワタクシ。疾うに旬を過ぎたオッサン同士であっても、まだまだやれることがある気がするのです。一緒にもう一花、咲かせますかねぇ (*´∀`*)
| Sony α7S II 静止画撮影仕様 | |
|---|---|
| 使用レンズ | ソニーEマウントレンズ |
| 撮像素子 | 35mmフルサイズ(35.6×23.8mm)、”Exmor”CMOSセンサー |
| カメラ有効画素数 | 約1220万画素 |
| 総画素数 | 約1240万画素 |
| 記録画素数 3:2 | フルサイズ時)Lサイズ: 4240 x 2832(12M) Mサイズ: 2768×1848(5.1M) Sサイズ: 2128×1416(3.0M) APS-Cサイズ時:Lサイズ: 2768 x 1848(5.1M)Mサイズ: 2128×1416(3.0M) Sサイズ: 1376×920(1.3M) |
| フォーカス検出方式 | コントラスト検出方式 |
| 検出素子 | “Exmor” CMOS センサー |
| 測距点数 | 169点 |
| ISO感度(推奨露光指数) | 静止画撮影時: ISO100-102400(拡張:下限ISO50、上限ISO409600) AUTO(ISO100-12800、上限/下限設定可能) 動画撮影時:ISO100-102400相当(拡張:上限ISO409600) AUTO(ISO100-12800相当、上限/下限設定可能) |
余談:どう考えても、フルサイズ用の等倍マクロが必要だ!!
実際、いつまでもAPS-C用のマクロを使い続けるというわけには参りません。ワーキングディスタンスだってもう少しは欲しいですし、やはりもう少しだけ〝写るマクロがあれば!!〟と奥歯を噛む瞬間も増えてきました (;´∀`)
中望遠マクロのタムロン「90mm F/2.8 Di III MACRO VXD」を買い足そうと考えたこともありました。価格も手頃でお財布にも優しいですからね。ええ、つい先日まではそう考えていましたとも!!
そんな折り、絶妙なタイミングで「なんだかスゴいマクロレンズ」が発表されました。ぶっちゃけ、予算は完全にオーバーしていましたが、脳内の紆余曲折を経て「予約」してしまいました。近いうちにその〝新作マクロレンズ〟で撮影した時計写真を中心に据えたコンテンツも作りたいと考えています。
まあこの辺りで、カメラ関係は一段落ですね。多分(笑)
余談その2:「α7SⅡ」オススメの使い方
大事なこと書き忘れていました(汗) ワタクシがイメージする「オススメの使い方」がコチラです。
WEBショップ用の写真を撮っている方
これまで使ってきた感じで言いますと、WEBショップの写真撮影ならば、総じて「α6700」の方が向いている気がします。ニコンだと「Z50II」なんかも〝丁度良いカメラ〟ですね。aps-c の被写界深度の深さも、情報としての写真撮影に適しています。
ただ、撮影者が私同様に〝写真の素人〟だとすると、照明環境作りで苦労しない分、「α7SⅡ」が扱いやすいかもしれません。条件の良くない環境に強い「α7SⅡ」の性質は、ある意味〝ビギナー向け〟としても最適。何より中古で安く揃えることが可能ですし、限られた予算内でベストショットを撮る必要がある方の、強い味方になるはずです (*´∀`*)
基本的にテーブルフォトの方
数年で新機種が出るミラーレス一眼界隈ですが、センサーや演算処理性能など順当な進化以外の部分を見ると、正直「あまり使わないなぁ~」みたいな改良も少なくありません。
例えば「テーブルフォト」がほとんどの方に、高度な被写体認識や、大容量メモリを利用した連写性能は不要です。バッテリーの持ちも、USB給電が可能であれば気にしなくて済みます。要するに、相当古い機種であっても、テーブルフォトの分野であれば、十全に役割を果たすことができるのです。
「α7SⅡ」だって10年前のカメラですが、写り自体は今のカメラと何ら変わりありません。「α7SⅡ」に限ったことではありませんが、最新型で手の届く下限の機種を買うよりも、昔の中位~上位モデルを買った方が「幸せになれる」ケースもあるわけです。そんなカメラが、中古で安く手に入ります。
ライブやプロレス会場で写真を撮りまくっている方
私も一時はライブハウスに行きまくっていたので、そこで写真を撮ることもありました。実際、暗いですよねぇ~。煌々と明るく見えるステージも、撮ってみるとISOが上限に張り付いてノイズがスゴかったり (;´Д`)
プロレス会場でも撮りましたが、リング上はまだしも、アナウンサーの「お下がり下さい!!」の絶叫から暗い花道で乱闘なんてされると、もう本当にキツイ。ブレブレ写真の大量生産です。
そこで「α7SⅡ」ですよ。暗所で抜群に写る「α7SⅡ」があれば、他の人とは違うライブ写真やプロレス写真が撮れるかもしれません。 そんなカメラが、中古で安く手に入ります(笑)








ご意見・ご感想
コメント一覧 (2件)
名機を購入されましたね!
過去の名作を購入するのは、最新機種が
ポッと出てきても悔しい気持ちにならないのでいいですよね
フルサイズはボケ感が綺麗ですね〜
照明にもこだわりを感じます!
α7sⅡは動画性能も良いので、動画撮影も捗りますな
Y太さま、コメントありがとうございます♫
今となっては機能的に淋しい部分もありますが、とろけるボケ味だけでも買って良かったα7SⅡ。
動画は最近撮っていませんが、その辺りの真価も確かめたいですね。
こうなると、7R系も欲しいところですが… いかんいかん(笑)