『Baltic』フランスの洒脱が詰まった〝ネオ・クラシック〟

腕時計愛好家目線で見た『サルヴァトーレ フェラガモ』の〝レディース時計〟って… どうなの??

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 人類の男女比は「男性51%:女性49%」と言われています。一般的に「腕時計」といえば、圧倒的に〝男性文化〟のイメージが強いわけですが、実際のところは女性用腕時計のマーケットも「49%の女性」をターゲットに、刻々と進化を遂げています。

 弊サイト腕時計喫茶も、その辺りを興味津々で見守っているところです。しかしながら主宰のワタクシは男性。「自分が着ける可能性のある腕時計という目線」には中々立てないのも事実です。せめて現物を拝見する機会でもあれば違うのでしょうが、誰かにプレゼントする前提でもなければ、男一人で女性用腕時計を見に行くのはかなりの勇気を要します (;´Д`)

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フェラガモの女性用腕時計って… どうなんだ??

Ferragamo 時計 フェラガモ Vega ベガ
今回の写真は全て「赤」のイメージ。α6700で撮影

 ならば、すでに傷だらけの自腹をさらに斬って確認するしかありません。とはいえ、高価な時計はとてもとても… そこでワタクシ思い付きました。普段は手に取らないタイプのブランドを知る、良い機会なんじゃないかと。

 脳裏に浮かんだのは「サルヴァトーレ フェラガモ」の時計。フェラガモさんといえば、アパレルやアクセサリー、バッグなどの皮革製品を主力製品とするイタリアの高級ファッションブランドです。腕時計の製造販売も行っていますがこれは所謂〝ライセンスもの〟で、パートナーはお馴染みの「タイメックスグループ」。そのお陰か、世界的に知られた高級ブランドにしては、お手頃価格の時計が揃っています。

 ってなわけで、「フェラガモの女性用腕時計はどうなんだ??」という着眼で、今回は展開したいと思います。女性読者の皆さんが、ご自分用に購入する参考にしていただきたいのはもちろんですが、男性読者の皆さんがお持ちかもしれない「フェラガモの時計は喜ばれるプレゼント足りうるか??」という疑問にも、腕時計愛好家の視点でお答えしたいと思います (*´∀`*)

※レディース時計で書く機会は多くありませんが、書くときはガッツリいってますねぇ(笑)

意外なほどハイセンス〝サルヴァトーレ フェラガモ〟の「Vega(ベガ)」を購入

Ferragamo 時計 フェラガモ Vega ベガ
凝ったインナーボックスに入っています

 今回ワタクシが正規品として購入したのは、シルバーとピンクゴールドのバイカラーが洒落た、フェラガモさんの「Vega(ベガ)」というモデルです。すでに公式の現行品ではありませんでしたが、クラス感のある上品なデザインが私好み。レビューが済み次第プレゼントするのは決まっていても、まずは私自身が「贈りたい時計」であることが重要です。でないと、気持ちも入らないですし、財布の紐も緩みません。

 ちなみに36ミリ径の男性用「ベガ」も確認しましたが… デザインとしては明らかに、レディスモデルのバランスが勝っていました。男性・女性、どちらにも同デザインのモデルがある場合の、これって「あるある」なんですよねぇ(笑)

 女性用時計の勝負どころは「デザイン」です。公式には〝イタリアのデザインが云々〟と説明がありましたが、正直私には、イタリアのラグジュアリーもスイスのラグジュアリーも区別が付きません。ちなみに時計としては「SWISS MADE」

Ferragamo 時計 フェラガモ Vega ベガ
伊達じゃない、SWISS MADE

 イタリアンデザインかどうかはこの際考えないとして… 私はこの「Vega(ベガ)」を、デザインの〝完成度の高さ〟で購入しました。それが全てです。実際、こうしてマジマジと観察しても、安っぽさなど皆無。ラグジュアリーのカタマリといった印象が強い。価格を考えたら、相当にハイセンスで良くできた時計だと思います。コレを選んだ自分の審美眼を誉めたいですね (*´ω`*)

女性用だけど甘くない!!「Vega(ベガ)」の構造美際立つケース

Ferragamo 時計 フェラガモ Vega ベガ
構造と美が融和したケース

 基本的に女性用の時計デザインは、見栄え重視で「甘い方甘い方」へと進むきらいがありますが、この「Vega(ベガ)」のケースには、腕時計好きの男である私を唸らせる構造的な知恵をみました。

Ferragamo 時計 フェラガモ Vega ベガ
上品な輝きを放つ梯子状のラグ

 まずは、31ミリ径のケース本体を上下から挟むように配置された「別体構造の梯子状ラグパーツ」。構造的な力強さと同時に、デザイン的な拘りとして、このモデル最大のアイキャッチを形作っています。滑らかに磨かれたラグを拘束するかのように配置されたベゼルとのコントラストは、最初に目を引く「Vega(ベガ)」の見どころでしょう。

 さらに、腕時計好きを唸らせるのは、「ブレスレット」を垂直に落下させる「エンドピース」の構造です。ケース径「31ミリ」と、女性用腕時計としては少々大きめの時計を快適に身に着けるには、女性の手首の細さに対応可能なエンドピースが必要不可欠。これなら、幅広い手首のサイズに対応できると思います。

キレのあるギョーシェ

Ferragamo 時計 フェラガモ Vega ベガ
印象的なギョーシェ彫

 ダイヤルでまず目を引くのが「6時位置から伸びるギョーシェ」です。キレのある精緻な仕上げで、とても十数万円の時計には見えません。かなり頑張っていると評価できる「Vega(ベガ)」のチャームポイントです (*´ω`*)

これまたキレのあるインデックス

Ferragamo 時計 フェラガモ Vega ベガ
厚みのあるインデックス

 ケースと同じく、ローズゴールドで仕上げられたアプライド(風)の「ローマン インデックス」も見逃せません。成形にもキレがあり、一つ一つが貴金属的で豪奢な輝きを放っています。正直、細かいパーツの仕上げレベルの高さにはビックリしました。侮りがたし、フェラガモさん!!

ステップ構造の楽しいダイヤル

Ferragamo 時計 フェラガモ Vega ベガ
独特の形状で目を引くダイヤル

 外周の大半を一段高くした「変わり種のステップダイヤル」が、視覚的な退屈からこの「Vega(ベガ)」を無縁なものにしています。断面の仕上げも素晴らしく、この辺りの見応えも大したものです (*´∀`*)

風防は「サファイヤガラス」

Ferragamo 時計 フェラガモ Vega ベガ
風防の透明度は高い

 美麗なダイヤルを守るのは、高級腕時計の証である「サファイアガラス風防」です。透明度と安心感が違います。

仕上げの良いブレスレット

Ferragamo 時計 フェラガモ Vega ベガ
ブレスレットはかなりの出来です

 ケースの段でお話した通り、エンドピースからストンと落ちる「ブレスレット」が、着け心地の良さを約束しています (*´ω`*)

Ferragamo 時計 フェラガモ Vega ベガ
可動自由度の高いエンドピース周り

 そして何より、平滑に磨かれたコマの美しさ。サテンとポリッシュの磨き分けも上品。私は「Vega(ベガ)」の初見で、この良くできたブレスレットに惹かれました。ちなみにバックルは両開きです。

Ferragamo 時計 フェラガモ Vega ベガ
両開きスタイルのバックル

ムーブメントは「クォーツ 」

Ferragamo 時計 フェラガモ Vega ベガ
ある意味当然のクォーツ

 詳細なデータはありませんが、「クォーツ」であることはまちがいありません。秒針がカチカチとステップ運針していますからね。このモデルのコンセプトを考えたら、機械式にする意味がそれほどあるとは思えません。

メンズ時計とは真逆の「クォーツである意味」

Ferragamo 時計 フェラガモ Vega ベガ
クォーツである意味を問う

 そもそも、腕時計趣味界隈のコアな方々を除いて、女性の口から「機械式が良い」なんて聞いたことがありません。日常的な取り扱い、メンテナンスの容易さこそが、女性が身に着ける腕時計には必要とされているのです。クォーツでも良い… ではなく、「クォーツでないと困る」女性がほとんどだと言われる理由を、私自身の経験から考えてみました。

止まっている… なんてことがないから

 野郎どもと違って、女性が朝の短い時間でやらなくてはいけないルーティンは多岐にわたります。正直、腕時計にかまっている時間なんてほとんどないはずです。

 使おうと思って着けたら「止まっていた」なんて、機械式なら当たり前の事態も、朝の女性にはストレスになるはずです。「だからクォーツが良いの!!」… はい、ワタクシも直接言われたことがある言葉です (;´∀`)

メンテナンスの手間がかからないから

 「機械式なんだからオーバーホールは当たり前」… なんてお題目も、女性には関係ありません。止めないために毎日着用するのでは本末転倒。お洒落の自由度を下げるだけです。

 メンテナンスを前提に、健康状態を見ながら時計と付き合うこと自体が、男性愛好家にとっては楽しいことだったりしますが、女性にしてみればそんな「手間」は面倒くさいだけでしょう。

ケースが薄く、軽いモデルが多いから

Ferragamo 時計 フェラガモ Vega ベガ
ブレスレット、フルコマで重さ90グラム

 昨今は大型の時計を楽しむ女性も増えましたが、やはり王道は、女性らしさを醸し出すエレガントなデザインの時計だと思います。機械式って言うだけで、分厚く、重くなっちゃいますからね。この一点でも、女性が「クォーツを好む理由」としては十分でしょう。ちなみに「Vega(ベガ)」のケース厚は「8ミリ」、全体重量は「90グラム」です。

ファッションユーザーのライトな着用マインドに合うから

 着けたいときに着けられる「クォーツ」。指輪やブレスレットに近い感覚で管理しても、電池が切れない限りはいつでも正確に動作しています。ファッションの一部として腕時計と付き合う女性にとっては、そんな「クォーツ」であることが、むしろ魅力に映ります (*´∀`*)

時計なんかにお金を掛けていられないから

 洋服、バッグ、アクセサリー、コスメ… 世の女性が「素敵であり続けるため」には、常にハードな経済的負担が付きまといます。その中で優先順位が高いとは言えない「腕時計」に、お金を掛けられないのも当然かもしれません。

 予算配分を考えると「カルティエ」… ではなく「ファッションウォッチ」に目が向くのも当然。そんなファッションウォッチが、女性にとって関心の薄い「時計の中身」にクォーツを用いて、お手頃価格を維持しているのも、至極当然のことに思えます。

ある意味見た目通りの「日常生活防水」

Ferragamo 時計 フェラガモ Vega ベガ
この見た目で20気圧だとしたら逆に恐い(笑)

 「日常生活防水」です。エレガントな見た目からして、そこで勝負する時計ではありませんし、浸水を気にして使用を躊躇するような時計でもありません。気負わず使うべしです。とはいえくれぐれも、お水にドブンと浸けたりしませんように (;´Д`)

フェラガモ「Vega(ベガ)」の惜しいところ…〝秒針は要らなかったかも〟

Ferragamo 時計 フェラガモ Vega ベガ
秒針は無くても良かったですねぇ

 男性腕時計愛好家が「クォーツ」を避け「機械式に魅了される」理由の一つに「クォーツのステップ運針が苦手」というものがあります。これは完全に好き嫌いの範疇ですが、ミニッツトラックから微妙にズレながら運針するクォーツの秒針が、何とも頼りなく見えるのも事実。だからなんですよねぇ… ドレスウォッチなのですから、「ベガの秒針は必要なかった」と思うんですけど… 如何でしょうか??

 「2針」にすることで、中身がクォーツか機械式かの区別は、ほとんど付かなくなります。それだけでも「Vega(ベガ)」の高級感は数段増したことでしょう。惜しい!! ここはもう一歩でした。

フェラガモのレディース時計は想像より遥かに〝魅力的〟だった

Ferragamo 時計 フェラガモ
F-80 クロノグラフ 出典:https://www.ferragamo.com/

 メンズの時計も見てみましたが、個人的には「F-80 クロノグラフ」に惹かれました。なんかアレコレの要素をアチコチに感じさせるデザインですが、破綻させずに完成しているのはさすがです。クォーツモデルですが、機械式を載せたら「意外に化ける」かもしれません。

 並行品として過去作のメンズも調べてみましたが、残念ながら、私が欲しいと思えるものはありませんでした。メンズの時計は難しいですね。見た目だけでなく、中身のアピールも欠かせませんし。

 で・す・が!! フェラガモさんの「レディース時計」は良いですね!! 私の中のX染色体が反応しまくるモデルが沢山あります。デザイン性だけなら名だたるハイブランドにも負けてないんじゃないかなぁ。もっと世界観を前に出して、攻めたモデルを作るべきですよ。フェラガモさん!!

Ferragamo 時計 フェラガモ
アシンメトリック 出典:https://www.ferragamo.com/
Ferragamo 時計 フェラガモ
クリスタル 出典:https://www.ferragamo.com/

 特に「アシンメトリック」という名の23万4300円のモデルは出色。シャネル味を感じる「クリスタル(19万8000円)」もツボでした。「所詮はファッションウォッチでしょ??」と侮っていた過去の自分に、必殺のさば折りを掛けておきます (;´∀`)

最後に… 並行品の安さは気になるも、モノは良いぞ!!

Ferragamo 時計 フェラガモ Vega ベガ
「フェラガモ ベガ」 雰囲気のある時計です

 高級ブランド「フェラガモ」のロゴを冠していても、そこは世の常。何やかんやで「並行品」が存在します。Amazon で調べたら… う~ん、だいぶ安いな(笑)

 そこが気になってしまうと、正直言ってファッションウォッチの類いは楽しめません。ワタクシとしましては「並行品」の存在を否定するつもりもありませんので、「並行でもいいや」とお考えの方は安くお求め下さい。ご自分へのご褒美としてであれば、並行品でお得に手に入れることもある意味で正解です。それこそ〝欲しい〟と物欲が芽生えた瞬間に勢いでポチれる「Amazon」「楽天」がお薦め。

 ただ、正規品には「正規品だけの安心と価値がある」ことを忘れないで下さい。大切な人へのプレゼントとして購入するのであれば、時計を「どこで買ったか」も軽視できないからです。伊勢丹のショッパーに入っていれば、貰った人の嬉しさも違うでしょう。

 正規と並行、そのどちらでお考えだとしても、今回、私が購入したフェラガモの女性用ドレスウォッチ「Vega(ベガ)」に関して言えば、とても満足できるモデルだと思いました。とにかく良くできていますからね。

 近年、「ジョルジオ・ガリ モデル」などで底力を見せる、タイメックスさんの〝懐の深さ〟に触れることができたのも収穫。私の中のファッションウォッチのイメージが確実に変わりました。ナメたらあかんよ、ファッションウォッチ (*´ω`*)

 男性が日頃の感謝と愛を込めて、パートナーに「フェラガモ時計を贈る」… アリだと思います!!

今回の撮影機材:Sony α6700、Sony 100mm F2.8 Macro GM OSS、Sony 70-200mm F4 Macro G OSS II、TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2、Sony SEL20TC(Adobe Lightroom で編集)

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ご意見・ご感想

コメント一覧 (2件)

  • まさかレディース時計まで行き着くとは、、
    その好奇心底がしれませんね、、笑
    (もちろんプレゼント用ですよね、、?)

    自分も腕時計を奥さんに何個も送っていますが
    すべて電池切れで力尽きています。
    電波ソーラーのものはたまに付けているので、極論ですが贈り物には
    電波ソーラーのものがいいのかもしれないですね。

    • Y太さま、もちろんプレゼント用です(笑)
      力尽きた時計はまとめて量販店で電池交換しちゃいましょう。
      お茶を飲んでる間に終わりますよ~

      レディースの時計って、メンズとバランスが違って面白いんですよねぇ。
      凝縮されたデザインで、メンズ以上に良いものが沢山あります(*´∀`*)

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