「砂布巾さんの書く記事って文体は柔らかいけれど、中身自体は辛辣ですよね??」… 実際、そんな風に言われて冷や汗をかくことがあります。う~ん… そうかなぁ… 結構気を遣って書いているつもりなのですが (;´∀`)
腕時計喫茶って「小規模メディア」らしいですよ(笑)
ぶっちゃけ、逆よりは良いと思うんです。ハードな文体で書かれた腰砕けの内容よりは絶対にマシなはず。その辺りへの賛意はヒシヒシと感じますし、それはグーグルさんが出してくれる各種数字にも如実に現れています。その辺りのファクトをChat GPTさんに読み込ませて「ウチの規模って今どのくらい??」と質問したら、「小~中規模メディア並」との判定が出ました。 AIもおべんちゃら言うようになりましたか(笑)
腕時計喫茶に賛意を示して下さるブランド・メーカーさんの存在
5年前に「意に添わぬ異動命令とはいえ、折角の東京だからガンガン行こう!!」と動き回った結果、腕時計喫茶の露出度は大幅にアップしました。エトランジェの孤独をエネルギーに変えることで、東京異動中に何かしらの「爪痕」を残してやろう!!… そんな風にもがいた結果、それなりの存在感を獲得するに至ったわけです。何事も継続はチカラですな!!
それは私一人で成し得たものではありません。愛読して下さるユーザーの皆さまはもちろん、活動方針に賛意を示して下さった数多の企業さま、懇意の腕時計愛好家の皆さまからの支持があったからこそ、移り気な性格の私が腕時計への興味を絶やすことなく、発信者としての責任を全うすることが出来ていると、心から思います。
自信に根拠があれば、腕時計喫茶は怖くない(笑)
腕時計喫茶… というか、腕時計ライターとしての砂布巾を支持して下さる企業さんには、ある種の共通する特徴があります。それは自分たちが提供する商品・サービスに対する「絶対の自信」。故に腕時計喫茶で取り上げることになっても、「お好きなように評価して下さって結構です!!」と言われることがほとんどです。
本業の報道業務でも同じですが、物書きとしての私の立ち位置は常にニュートラルです。そもそもの立ち位置が偏っている記者が書いた記事にはあからさまなバイアスがかかっていますし、読者が独自に解釈する余地…「読む楽しみ」も限定的。そんなものに「共感」が生まれますか?? って話です (;´Д`)
そんなワケで、いざ商品の良し悪しを計る段になれば、例え懇意の相手であっても「全く容赦しない」のが砂布巾流。それでも、自信に確固たる根拠が伴っているのであれば、それを理解して組み立てるのが腕時計喫茶です。ね?? 怖くないでしょ??
そして今回、お話の軸に据えさせていただく「松下庵」さんは、そんな「腕時計喫茶を理解して下さる企業さん」の筆頭かもしれません。
「松下庵」を知ると、純正ストラップでは満足できなくなる
パネライ用に純正品を遥かに凌ぐクオリティーのストラップを作っている工房がある… 大阪時代からその名に関しては存じ上げていた「松下庵」。東京異動で直接お店に行けるようになって初めて購入したルミノール用「M74ストラップ」を皮切りに、気が付けばそれこそとんでもないペースで、私の時計コレクションは松下庵のストラップによる「見違え」を果たしてきました。
そもそも私はかなり「しつこい性格」です。気に入ったお菓子は毎日でも食べますし、気に入ったシャツは色違いで全色揃えたいタチです。気に入ったらトコトン突き詰めて、それこそ「飽きるまで」どっぷりと浸かりたい。飽きるまで付き合ってこそ、その対象を「知ったことになる」と本気で思っているからです。
短い期間で結構な数の「松下庵謹製ストラップ」を購入しましたが、その全てに私は満足しています。特に保守的な純正ストラップから換装したときの「華やぐ感じ」を体験してしまうと、時計を買うときは「ストラップ交換」を前提に考えるようになってしまいました。そうやってほとんど使わずに封印された「純正ストラップ」の増えること増えること!!(汗)
良い時計を買うと「松下庵」を連想してしまう
単身赴任で東京にやってくるまで、私はそれほど「ストラップに興味がある」タチではありませんでした。どちらかと言えば「レザーの感触が苦手」で、基本はブレスレット、換えてもナイロンやファブリックのNATOストラップが関の山でした。
そもそも、ストラップに数万円を費やすこと自体も、馬鹿馬鹿しいと考えていました。3万円もあれば安い時計が買えちゃいますしね。それなら「時計が欲しい」わけです。
そんなワタクシが松下庵と出会ったことで変説。今や「気に入って買った時計ほど松下庵に着替えさせたくなる」のですから、松下庵ストラップの魔性の魅力についても、容易に想像ができるのではないでしょうか??
私が買った「松下庵の腕時計ストラップ」を一挙公開!!

それでは私がこれまでに購入した「松下庵」を全て、一挙に公開させていただきます。高価な素材のストラップには手が届きませんが、それでも何だかんだでバラエティー豊かなコレクションになりました。
まずは「松下庵ブランド」の「メインライン」からご覧いただきましょう!!
松下庵ブランド
豊富な受注経験からフィードバックされた確かなノウハウで、気に入ったものをそのまま買って使うもよし、カスタムを入れて特別な一本に仕立てるもよしの逸品揃いです。生産数僅少のため「見付けたら買う」が基本。最高級皮革や希少な素材を使った「フルオーダー」も受け付けてくれます。
※時計とストラップが『行方不明』の組み合わせにつきましては、発見次第写真を差し替えたいと思います
01. パネライ『ルミノール マリーナ 1950 3デイズ アッチャイオ PAM00723』のためのM74ストラップ(スギライト)

| 牛革(エイジング加工) | 24ミリ幅 | 松下庵オリジナル尾錠 |
1950ルミノール(パネライ)のために購入。松下庵への初見参は当然の如く「パネライにM74を付けてやるため」のものでした(現在はベル&ロスの03ダイバーに装着)
チューブパイプが入っているので、バネ棒にアクセスしてストラップを着脱するタイプの時計には使えません。いや、やってみたら決して不可能ではないのですが、二度とやりたくないくらいの至難の業でした。
だからこそ… かもしれませんが、この「M74」以上に「パネライでしっくりくるストラップ」を見たことがありません。後付けのサードパーティー品でありながら、もはや「定番感」すらあるのです。恐らく世界中探しても、これほどまでに「パネライを理解しているストラップ」は存在しないでしょう。

ちなみに「パネライ以外でもイケるんじゃね??」と付け替え先に選んだベルロスですが、とんでもなく正解でした。ラグの外側に広がったようなストラップデザインがベルロス01や03の基本ですが、ラグの内寸からそのまま真っ直ぐっていうのも悪くありません。BR01やBR03をご愛用の皆さま、良いんですよ?? 真似して下さっても(笑)
02. ヴィンテージ『ゼニス オクタゴンケース』のためのパリス環式ストラップ

| コードバン(馬のお尻部位) | 14ミリ幅(ラグ幅) | 特別製の金具 |
砂布巾が「松下庵世界の深淵を覗く」きっかけになった印象的なストラップ、それが「パリス環式」です。初めて拝見したときは、装着方法すら想像もできませんでした。初見で使いこなせる人っているのかしら??
私が「パリス環式」に出会うきっかけとなった時計は「100年前のゼニス」でした。この古めかしくも個性的なゼニスをどうにかして日常使いしたい… その一念だけで松下代表に相談させていただいたワケですが、腕を組んで悩みに耽る男二人に助け船を出して下さったのは、松下代表夫人でした。「ホラ、アレがあったじゃない??」と。
そうして「アレ」を拝見したわけですが、こんなにも完璧な落としどころがあっても良いのかと心臓がバクバクしましたね。小径のヴィンテージでも「大きく使いたい」「オクタゴンケースの雰囲気を壊したくない」「汗を防御できないと困る」といったワガママ放題も「パリス環式」が一遍に解決してくれたのです。

いや実際、小径のヴィンテージをお持ちの方で、現代のサイズ感との間で感覚のズレを感じておいでの方にお薦めしたい「パリス環式」です。こんな風に「タンクマスト ソーラービート」に付けても素敵ですよ。
03. ブレゲ『タイプXXI ref.3810ST/92/9ZU』のための墨染クロコダイルストラップ

| ポロサスクロコダイル(墨染め) | 22ミリ幅 | バンビ製 フォールディングバックル |
砂布巾が始めて購入した松下庵さんの高額商品です。流れとしてはフルオーダー。たまたま居合わせた腕時計紳士のアイデアをそのまま拝借する形で、虎の子の「ブレゲ タイプ XXI」用に作ってもらいました。墨染めクロコって本当に素晴らしい!!
完成品は控えめに表現しても「完璧」でした。厚みのあるXXIを受け止めるだけのボリューム感を革素材中心で実現する松下代表の超絶テクニック。大胆さと繊細さが混在する躍動感溢れるシルエット。ずっと見つめていたくなる墨染めクロコのゴージャスな美しさ。
これを作っていただいたことで、私は完璧に理解できました。要するに松下代表は「対象の時計を解釈した上でストラップを作っている」のです。恐らくはその深度こそが「松下庵の真骨頂」なのだと思います。
あのブレゲですよ?? あの世界的ブランドであるブレゲの時計を、ある意味それ以上の存在にしてしまう「松下庵ストラップ」の恐ろしさ。ズブズブと「松下庵の深み」にハマっていく自覚は、この頃に芽生えました。
04. クロノトウキョウ『アニバーサリーエディション 朱鷺』のための【トリコロールアクセント】シャイニーレッドのクロコダイルストラップ

| ナイルクロコダイル (シャイニーレッド) | 20ミリ幅 | 社外品尾錠 |
クロノトウキョウ『朱鷺』の標準ストラップが悲し過ぎて、両国から浅草へ引っ越す松下庵が開催したクリアランスセールのタイミングで購入した一本。どれが良いかなぁ~と目移りしていたら松下代表がやってきて「コレなんてどうでしょう??」と薦めて下さいました。
これかもしれん!! と電流が走りまして。松下代表も「砂布巾さんなら解ってくれると思って出しました」なんて仰ってくれましたし、こういう「縁」を大切にする昭和の男としては行くしかありませんでした。
ドレスウォッチに相応しい斑を持つクロコは鮮烈な赤で染め上げられていました。重ねてど派手なトリコロールの定遊革が付いた本作は、どう考えても「付ける時計と服装を選ぶ」最高難易度のストラップでした。
ところが、腕に巻いてみるとこれが何とも良い感じ。性別を超越したデザインでオッサンの私が着けるのは確かに気恥ずかしいところもありましたが、それを突破してしまえばこんなにワクワクするストラップもありません。

こんな風に、オリエントのコンプレッサーダイバーに付けてもめっちゃお洒落 (*´∀`*)
05. グラハム『クロノファイター 1695』のための牛革ストラップ

| キップレザー 国産姫路レザー | 20ミリ幅 | 純正尾錠 |
グラハムというブランドが特段好きというわけではありませんが、この「クロノファイター」だけは大切に使っています。私のセンスに合っているのでしょうね。
元は地味地味な黒いカーフのストラップが付いていました。購入時点で「何か違う」と感じてはいたものの、途中でコレまた微妙なNATOに変えたことで本格的なストラップ探しは後回しに。
ようやく着手できたのも「松下庵」があったればこそでした。特にこれといったイメージがあったわけではありませんが、元々の「ブラックに白いステッチ」だったイメージは継承したい。
そうして提案していただいたのが、ちょっと変わった作りのブラウン色・牛革ストラップでした。特徴的なステッチワークで不思議な存在感を持つそれは、換装直後に僅かな違和感を感じさせました。「もしかしたら失敗したかな??」なんて思ったくらいです。
ところが2回も使うと、クロノファイターの顔立ちがとても優しく見えることに気が付いて、提案の意図を完全に飲み込むことができました。今はもう「コレしかない!!」ってくらいの組み合わせです。
06. クロノトウキョウ『2024 ANNIVERSARY REIWA』のためのイタリアンレザー エクストラ グリーンのストラップ

| イタリアレザー テンペスティ | 20ミリ幅 | 社外品バックル |
クロノトウキョウを購入した方の宿命でしょう。時計は素晴らしいのですが、ストラップだけは「交換」が前提なのです。時計に対して弱い!! 弱過ぎる!!
ってなわけで当然のように松下代表にご相談。REIWAのラピスグリーンとは色相の異なる鮮やかなグリーンのストラップが提案されました。ブレットシュナイダー並の高難易度技「色相ずらし」ですかぁ… チャレンジャーやな!!(笑)
皮革表面に僅かに付けられたヘアライン状の筋目がリズム感を与え、ともすれば地味に落ち着きがちなクロノトウキョウが、一気にポップになりました。
07. クロノスイス『TORA CH1323』のための牛革ストラップ

| HAAS社 フランス ノボナッパレザー (最高級カーフレザー) | 20ミリ幅 | 純正フォールディングバックル |
このクロノスイスのストラップも、長年の懸案でした。専用のフォールディングバックルが特殊なので、お仕着せの汎用品が使えなかったからです。
そんなときの「松下庵」。不思議と手放そうとは思わない『TORA』の形容し難い魅力すら包みこんでくれる、全体完成度の高い一本が誕生しました。う~ん… すごく良い!!
08. パテック・フィリップ『ゴンドーロ 5124G-011』のためのクロコダイル無双仕立てストラップ

| クロコダイル | 22ミリ幅 | 社外品尾錠 |
ただの安月給サラリーマンであるワタクシが、ローンを行使せずに出せる限界で購入した、青ダイヤルのパテック『ゴンドーロ』。
そりゃあもう、松下庵で最大級のドレスアップを果たしてやりたいじゃないですか?? 折角のパテック・フィリップですもの。
そこで「IWC用」となっていた「クロコの無双仕立て」を購入しました。イメージは昭和の昔の宝飾店に並んでいたシブいストラップ。そんな薄手のドレススタイルがハマると考えてのことでしたが… 怖いくらいの装着感の良さで疑問の余地すらない組み合わせが完成しました。
09. チューダー『サブマリーナ ref.76000』のためのコードバン ストラップ

| コードバン(国産) | 18ミリ幅 | 社外品尾錠 |
うちのチューサブさんは「ref.76000」なのですが、36ミリ幅のケースでラグ幅18ミリなのでボリュームのあるストラップはちと厳しい。スポーツモデルですし「ガッツリ」な厚みを持つストラップが似合うデザインなのは確かなのですが、ストラップだけぽてっと丸いのも格好悪いよなぁ… と。
そこで何も決めないまま「松下庵」へ赴き相談してみました。すると、私の目の前にするするっと「作りかけ」の一本が。「これとか如何でしょう??」と松下代表。
おお!! この方向性は頭の中になかった!! コードバンでしかも茶色。確かに、ベゼルも段々青っぽくなってきたし、真っ黒の革は合わないかもしれない… とはいえ茶かぁ… 茶もありですな!!(笑)
確か剣側だけが完成していた状態だったので、親側が完成するのをお茶をすすりながら待って購入。チュードルと呼ばれていた時代の雰囲気を現代に伝える、渋い渋い一本になりました。
時計自体軽いですし、薄いのにハリがあるコードバンの特性も相まって、気持ちの良い着け心地の一本になりました。
10. ミドー『マルチフォート TV スクリーン M049.526.11.041.00』のためのストラップ

| 栃木シュリンクレザー | 22ミリ幅 | バンビ製 フォールディングバックル |
ミドー『TV スクリーン』の四角い顔を受け止めつつ、高さのあるラグに違和感のないストラップを… そんな気持ちでふらふらと松下庵に到着した私でしたが、イメージが全くと言って良いほど固まっておらず、このまま適当に買い物をしても結果はあまり良くないだろうという自覚はありました。
そんな「ちょい後ろ向き」のメンタルが伝わったかは解りませんが、「たまにはこんな感じも」とだいぶ昔に作ったストラップを見せて下さいました。それがこの野性的な顔立ちのストラップです(現在はジン903に付けて落ち着いています)
シュリンクレザーですが、強烈な厚みを持つ形状と合わさって凄まじい存在感があります。ソース?? ないしはマヨネーズ顔の時計でないと、このストラップのエネルギーに太刀打ちできないでしょう。薄い顔の時計は体力負けする感じです。
そんなわけで「マルチフォート TV スクリーン」から「903」と、何にせよ「クドい時計」が似合うストラップだと思っています。
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またしてもやたらと長大(1万5千字超え)になりましたので、この辺りで改ページを行います。ってなわけで、この先もひたすら続きます。引き続き2ページ目も読んでね~ (;´∀`) ツイテキテー











ご意見・ご感想
コメント一覧 (6件)
こんばんは!魅力的なストラップばかりですね😍
先日初めて松下庵さんにお伺いして、すぐまた行きたくなっています💦
秋冬に向けてストラップで使ってみたいと思っている腕時計があるので、楽しく悩み中です😆
えるのいさま、コメントありがとうございます♫
開けちゃいましたか… ストラップ沼の扉を!!(笑)
松下庵を知って変わった最たるものは「年がら年中レザーストラップでも良いんだ」ってことです。
だからどんどん増える。松下庵が増える~(笑)
ではいずれ、浅草でお会いしましょう(*´ω`*)
是非是非お願いします😆
ブレスレットも凄くお気に入りのアクアスターさんで悩み中なので、自然と気合入ります✨
えるのいさま。
出来の良いブレスレットを外してのストラップ換装は勇気が要りますよね(汗)
とは言え今はアビエもありますし、だいぶストレスは減ったと思います。
私もオイスターブレスを外すときは気合い入りました(笑)
圧巻の物量ですね〜!
松下庵への愛が伝わる記事でした!
レベルソのストラップは単体の記事を拝見した時から思ってましたが芸術品と言っても過言ではないですね!
私は松下庵GMTを持ってるので、台座付きのベンズレザーストラップでその恩恵を受けれていますが、手に馴染んだ時の付け心地が本当にいいです。いい意味で皮がフニャッと柔らかくなります!笑
スナフキンさんがここまで熱狂的なファンになっているのも共感できます。
Y太さま、ありがとうございます♫
これだけ購入しても未だ一度も期待を裏切られたことがないのが誠にスゴい!!
そして無茶をお願いするほど深く入る「松下スイッチ」(笑)
出来上がりを待つ時間すら楽しい松下庵の素晴らしさが、少しでも伝わればと思います(*´∀`*)
そそ!! 見た目は固そうなのに載せるとソフトな松下庵!!(笑)