ドイツの高性能な高級実用時計といえば「SINN(ジン特殊時計会社)」ですわな。
「Bell&Ross」が「SINN」に多大な影響を受けて誕生し、事業化まで至れりつくせりで世話になっていた逸話は時計業界でよく知られたところです。
「ベル&ロス」にアンテナがピクつく人なら、「ジン」が気になるのは当然なこと。勿論私も所有、愛用しています。

「903.ST.AUTO」。う~んカッコいいっす!!
ナビタイマーを〝セイコーショック〟から救ったSINN

正直、「ジン」を手に入れるという目的を純粋に考えれば、この「903」は邪道かもしれません。だってコレ、元々はBREITLINGの「ナビタイマー」ですからね。だってほら、見たまんまでしょ??
ってなわけで、比較的有名な話ですがまとめると事情はこんな感じです。
①1970年代、スイスの時計業界を日本の「SEIKO」が瀕死の状況まで追い詰める(セイコーショック)
②時計は売れない、従業員を食わしていけない、で79年、BREITLINGは「操業停止」に至る。
③創業家から経営権を引き継いだ新会長のアーネスト・シュナイダーは構造改革を推し進める、ナビタイマーなど、しばらくは作らない時計の部品があちこちに売却される。
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その部品を買ったジンは「903」として製造、販売。他にOllech&Wajsという会社がその部品を使って「Aviation」の名前で販売。実はこれもカッコいいです。同じ部品で出来てるはずなのに何故か雰囲気が違うんですよね。欲しい。状態の良いのがあれば…
ナビタイマーとは異なる道を歩んだ逸品「903」

「903」にしろ「Aviation」にしろ、同じ血を分けた兄弟であり、育ての親が違うとかそんな感じです。間違いなく「ナビタイマー(弟)」なのですよ。しかし、「ジンのナビタイマー」とか、そういう言い方をする人には会ったことがありません。「903」はその後の長い歴史の中でジンの血を濃くし、「ナビタイマーではない逸品」に上り詰めたのでしょう。
「ジンらしさ」という点で言えば、「903」は10気圧防水で本家より防水性能が上がっています。本家ナビタイマーはほとんど非防水なので、街で着用する分には「903」の方が使い勝手が良いわけです。
ナビタイマーはカッコいいと思うけど、何故か素直になれない天の邪鬼な諸兄。「903」を手に入れて、ジンのファンの方たちからも「天の邪鬼」と呼ばれてみませんか?(*´∀`*)



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