『Baltic』フランスの洒脱が詰まった〝ネオ・クラシック〟

腕時計のレンタルサービス

 高級腕時計を貸してくれるサービスがあるらしいです。正直、どういうときに借りるのかイメージできませんが、興味本位で「KARITOKE」さんの公式サイトを覗いてみました。

 う~ん…ざくっと想像するに一番の利用目的は「見栄を張る」だと思いました。ちょびっと背伸びをしたい時に利用…みたいな。しかし、それにしては微妙な時計もチラホラ。ちなみに数日単位の短期レンタルはできないらしく、月額が設定されるのみです。

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レンタルの価値が出るのは「買う前の相性確認」

 ちなみにラインアップの中で、私が「借りてみたい!」と思ったのはROLEXの「GMTマスター」です。executiveプランで 月額19,800円(税抜)。この辺のおいそれとは買えない時計に関して言えば、購入の判断材料としてレンタルで相性を見るというのはアリかもしれません。購入したあとで「なんか違ってた!」じゃ取り返しがつかないお値段ですからね (;´Д`)

 また、恐らくは買わないけど好奇心から使ってみたいモノに関しても、利用価値はありそうです。HUBLOTの「ビッグバン カーボン」なんかは今後の老化を考えると絶対に買いたくありませんが、今であれば「巻いてみたい」と思うときもあります。そういう「経験を得る機会」としてはなかなか楽しいサービスなのかもしれません。ちなみに自分の持ち駒でいいますと、「ラジオミール ブラックシールロゴ」はexecutiveプランで月額19,800円(税抜)。「パイロットウォッチ 36」も同様でした。って考えるとGMTマスターは安い! (*´∀`*)

 そういう前向きな気持で見ていくと、特に7桁超えの時計に関しては例え瞬間的に経験するだけでもお得なような気がしてきました。しかし、10万もしない時計に関しては意味が見いだせません。少なくとも私にとっては。

 「KARITOKE」さんでは4つのグレードでそれぞれ絶妙なレンタル料金が設定されています。私もいろいろ見ていくうちに結構「借りてみたい時計」がたくさんあることに気が付きました。これだけ手駒を揃えるのは大変だったんじゃないでしょうか?面白そうだし時々は借りてみようかな~とも。

Q&Aに潜んでいた〝背筋が凍る一文〟

 で、利用方法やQ&Aも一通り目を通してみました。そこには〝背筋が凍る一文〟が…

 「通常使用でのキズや汚れを超える破損や故障の場合、修理可能であれば修理費用を、修理が不可能な場合は同等物の購入費用をお客様にご負担いただくことになります」

 「マジ怖えぇぇぇぇ ((((;゚Д゚)))) 」

腕時計のキズ判定は「超あいまい」

 誤解のないように書きますと、「通常使用でのキズや汚れについては当社にて修理・クリーニングいたしますのでご安心ください」とあります。ただ、腕時計の世界にある程度深くハマってしまった人間なら解りますが、腕時計のキズに関する判断って「超あいまい」なのです。

 一応は、スレ傷、線傷、打痕、カケなどダメージに応じた呼び名があるものの、私がスレだと思っても業者は線傷だと判断したりといったケースは山程あります。また、目には見えないダメージを指摘される場合もあります。中古の買取現場ではこういった応酬は一般的でしょう。そしてどの場合においても最終的なダメージレベルの判断を下すのは業者側です。

 買取なら条件が気に入らなければ「売らない!」と言えば済むことです。しかしこれがレンタル品となると…元々が業者様の持ち物ですから、不服の持って行き場がありません。

 法的に争うことは可能でしょうが、そもそもが曖昧な価値の上に成り立つ業界であり商品ですから、賠償請求を完全に無視することは難しいでしょう。以前にも書きましたが時計は普通に身に着けていてもシャツの袖口に擦れて傷が付きます。どんなに気を使っていても、最悪、赤の他人に何かをぶつけられて大きなダメージを追うこともあるのです (;´Д`)

不測の事態に対応できる〝財力〟があれば安心

 突然の大雨で水没する、何かの拍子に磁気を帯びる…身に着ける限り、不測の事態が必ず起こりうるのが腕時計なのです。つまり、「スーツケースを借りるように考えてはいけない」ということです。私が異常にビビりなのかもしれませんが、物事に「絶対」はありませんから、慎重すぎるということはないはずです。

 先のGMTマスターで「購入額の負担」「買取」を要求されたら…私は破産する自信があります(汗)。と考えると、先の約款にもあることですし、不測の事態にも対応可能な経済的にゆとりのある方が利用すべきなのかもしれません。最初のイメージとは真逆の「セレブのためのお楽しみサービス」という側面があると解りました。

構図自体は単純なビジネス

 結婚式で着る礼服やドレスで利用するレンタルサービスは「持っていない」「買うまでもない(持っていても後々困るだけ)」衣装だからこそ成り立っているわけですが、持っていない「高級腕時計を借りるサービス」には、現実より自分を大きく見せたい人の〝見栄張り〟が見え隠れします。「KARITOKE」さんのサービスはまさに〝その一点にチャンスを見出したアイデア〟。借りたい人がいて貸すサービスがある… 構図自体は至極単純なビジネスです。

 とはいえ個人的には、例えチープカシオのドレスウォッチであっても、自分の持ち物で参加してこその祝い事だと思います。永遠の愛を誓う重要なイベントに〝虚構〟を持ち込むのもどうかなぁ~ と思いますし… (;´∀`)

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About the Author

砂布巾のアバター 砂布巾 主筆・主宰

 主宰・主筆を務めます砂布巾(すなふきん)と申します。一般報道機関で働く傍ら、好きな腕時計のことを自由に発信できる場所として、2017年12月、弊サイト「腕時計喫茶」を立ち上げました。座右の銘は『何年経ってもトーシロー』。

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