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どっこい!この日は違ったのです
私はヤバいくらいに目が悪い人間なのですが、それでも入店してショーケースを一瞥した瞬間に察知できました。「何か…あるぞ!」と。 長い間見せられ続けてきた光景に加えられた僅かな違和感。それはたった2本の「ヨットマスター(268621)」によって生じたものでした。 「ヨットマスターがある、そして(当たり前ながら)定価!」というだけで何という幸福感…。「買う買わない」といった計画以前に、お財布の都合を忘れてしまいそうになる衝撃度です。そうですねぇ…コンビモデルじゃなかったら恐らく、即決で買っていたと思います。ローズゴールドのコンビモデルを今の自分の「腕時計生活」のどの部分に当てはめるか…そんな内なる心の禅問答を繰り返しているうちに、頭の中は次第に冷えてしまいました。最近は特別大きな買い物もしていなかったので、タイミング的には絶妙な出会いだったと思います。コンビかぁ…どうだったかなぁ…案外悪くなかったのかなぁ…(少し後悔…)・
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腕時計でも人でも、出会いのあるときは大概、心の準備が整っていないことが多いような気がします。この日は「よっしゃ!今日こそモノにするぜ!」なんて心境でなかったのは確かです。無精髭もそのままでしたし、全体的に起き抜け感の漂うテキトーな身なりの私です。 でもまぁ…こういう時にこそ来るわけです。素敵な人が目の前に現れる瞬間もだいたいこんなタイミングでしょう(汗)そして、いつも以上にオロオロしてしまう。 あぁ…こういう時に当てはめて良い言葉かどうか解りませんが「常在戦場」な気構えでいたならば、納得して「買う」あるいは納得して「買わない」という判断ができたはずです。う~ん…やっぱり買っちゃえば良かったかなぁ…(かなり後悔…) コンビのヨットマスターのことを引きずりながらROLEXさんを失礼した後は、いつものように他のブランドも見せていただきました。国内最大級の腕時計売り場ですので、どれだけ頑張っても全てを拝見するのは(私の)体力的に不可能です。 そこで、普段余り真剣にリサーチしていなかったブランドを中心に拝見することにしました。そういうブランドは大抵小さなショーケースに「相席」状態で陳列されていたりします。ブランドのヒエラルキーを感じますねぇ(汗) とは言え、これが「腕時計そのもののヒエラルキー」を現しているかと言うと…全然そんなことはなかったりします。実はこの辺のミドルクラスのブランドにこそ、名機が潜んでいる可能性があるのです。 この日私は、かねてより気になっていた現物にお目にかかりました。こちらです。MIDO「OCEANSTAR」
1960年代に人気だったモデルのトリビュートです。いわゆる「復刻ブーム」でもたらされた懐かしい一本ということになるでしょうか? 実物を拝見してまず驚いたのがステンレスブレスの出来の良さです。13万円やそこらの腕時計には思えません。面取りも丁寧ですしコマの連数の多さもあって、吸い付くような着け心地でした。 ダイアルも復刻のテイストが良く出ていました。アワーマーカーもトリチ時代のぺったり塗りが再現されています。私の大好物なやつです(*´∀`*) ハンドも時代感のあるシンプルなものを装備。細身ですが意外とボリュームを感じる立体感があって、頼りない感じはしませんでした。 ベゼルは今の時代もう少し…と思わないではありませんが、アンティークっぽさには寄与していると思います。なので及第点! 見た目はクラシカルですが、80時間のパワーリザーブを誇る「キャリバー80」を搭載しています。3本くらいをローテーションしながら機械式腕時計を楽しんでいる人には心強いかも知れません。 ケース横幅は40.5ミリとなっています。実はもう少しあるだろうと思って読み違えてしまいました。楚々とした、今となってはおとなし目のデザインですが、意外にも大きく感じたのです。これはこの時計の外装がほぼ「総ポリッシュ仕上げ」であることにも由来していると思います。写真では判別の難しいところですが、キラッキラしてました。恐らくそうした「主張」がこの時計を実サイズ以上に大きく見せるのでしょう。 ちなみにこの「OCEANSTAR」はブルーも素敵。派手なブルーではなくて、少し黄色みを帯びた品の良い「アズール」です。エリアスタッフの方によると「ブルーが売れてます!」とのこと。価格も手頃ですし、少し冒険した色をチョイスするお客さんが多いのかもしれません。 MIDOというブランドは1918年にスイスで創業された歴史を誇ります。創業100年なんてスイスの時計業界ではザラですが、それでも長年積み重ねられたイデオロギーの蓄積は大したものです。簡単にブランドをランキングすれば、所属する「スウォッチ・グループ」の中でティソやハミルトンといったカジュアル系ブランドと肩を並べる関係性ですが、そのラインアップを見れば、MIDOはもう少しミドルエイジ向けのシブくて大人っぽい時計を得意にしているように思いました。 今回のトリビュート「OCEANSTAR」もそうですし、1900年代前半に好評だった「マルチフォート」あたりの復刻にも期待したいと思います。
さて、私はどうしましょうか…ヨットマスターで逡巡したことを思えば、つるりと買えるお値段ではあります。この佇まいなら使えるシーンも広いはずです。気兼ねなく使える腕時計でありながら、十分な高級感も持ち合わせています。良くできた時計なのです。
実は私がMIDOというブランドを知った際に真っ先に脳裏に浮かんだのは、MIDO…ミドー…御堂…御堂筋!!でした。大阪最大の経済圏を南北に結ぶ大動脈。きっと大阪人の9割は同じように連想するはず。何となく気恥ずかしいブランド名です。
しかしそんなしょーもない理由で、この素晴らしいコレクションを無視するのも、時計好きとしては…ちょっとアレです。いっそ思い切って「御堂筋の真ん中でMIDOと叫ぶ」くらいの気持ちで買うのもありかなぁ~と思ったりしています(*´∀`*) 


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