いやぁ…凄いですね!!スウォッチさんとオメガさんが繰り出した衝撃のコラボ、その名も
「ムーンスウォッチ」。公式サイトで初めて写真を見た瞬間、思わず
「マジか!!」と声が出ました。昨日、3月26日は待望の
「発売日」だったということで…まぁ大方の予測通りの大混乱でしたね(汗)
出典:https://www.swatch.com/ja-jp/
Twitterで流れてくる現場写真の長蛇の列を拝見しても、その中の誰が転売ヤーであるとか、そんな判別は私にはできません。服装や外見の雰囲気で決めつけるのもどうかなぁ~って感じですし、そういう見方で言えば、私だって根っからの
「腕時計好き」に見えるかどうか怪しいもんです…(;´∀`)
スウォッチさんも混乱は予想できたはずです。私だって
「行かねば…渋谷!!」なんて一瞬は考えました。けれど、どうせ手に入らないのは解ってますから、週末くらいは寝坊するべしと早々に切り替えたわけです。結果、傍観者を決め込んだのは正解でした。
「警察からの指導で販売中止」の事態は、コロナ禍でなかったとしても正しい処置でしたが、もっと他の売り方がなかったのでしょうか??腕時計の新作発売日に怒号が飛び交うなんて…一般ニュースのなるくらいの大事ですし、全くとんだミソが付きましたねぇ(;´Д`)
Bioceramic MoonSwatch コレクション発売を楽しみされていたみなさん。
この商品は限定ではありませんので、順次入荷する予定となっています。
現状、お一人様1点のご購入とさせていただいております。変更の際はこちらで再度ご連絡させていただきます。
#MoonSwatch
スウォッチさんの公式にこんなコメントも出ていました。う~ん…こんなやんわりなメッセージだと、今後も同じことを繰り返すヤツラが現れそうだなぁ…(転売ヤーがこんなルールを守るとは思えないですしね)
まぁそれは良いとして…
「ムーンスウォッチ」に見られるコンセプトは、これまでのコラボ製品やダブルネームのように、単純な
「価値の重複」ではありません。その辺りこそが
「衝撃」の正体なのですが…お話を進める前提として、これは明らかな
「企画もの」であり、私自身は一種の
「パロディーアイテム」だと見ていることを明記しておきます。どんなに
「出来が良くても」です。

でなければ、幾らグループ内のブランド同士(スウォッチと傘下のブランドとを並列に並べて良いのであれば…)であっても、オメガさんともあろうメジャーブランドが、大切なブランドロゴや歴史ある
「Speedmaster」のロゴを貸しますか?
これはスウォッチ・グループだから可能な、新しいビジネスモデルなのではないかと私は思っています。オメガさんにとっては一種の
「販促グッズ」としての利用価値。確かにそれなら
「ムーンスウォッチ」の存在は(ギリギリ)許されるのかもしれません。
また、スウォッチさんにしてみれば、かつて世界的な大ブームを巻き起こした当時そのままに
「本気で悪ふざけ」をしたに過ぎない。その取り組み自体は、スウォッチさんお得意のカルチャーとして、別段珍しいものではありません。
私も大昔のブームの最中に確か…6本、スウォッチを購入したと記憶しています。残念ながらその全てが動作不能に陥り、結局は燃えないゴミとして捨てられる運命を辿りました。まぁさすがに、その頃よりは耐久性も上がっているでしょう。件の
「ムーンスウォッチ」を写真で見る限り、半年で壊れる時計には見えません。
ですが数年前に、これまた一時の話題をさらった
「SISTEM51」を購入してみて解ったことは、スウォッチさんが作る時計は基本的に
「消費財」だということ。これは
「だから悪い」などという善悪の話ではなく、単に製造業としての
「姿勢の問題」です。
安価に大量生産可能な設計のメカニズムに、Tシャツのように軽やかなデザイン。移り気な若者の流行り廃りにノータイムで付いていける腕時計は、正直、スウォッチくらいのものです。
当然、犠牲にしたものもあるでしょう。多くの人たちにとってスウォッチは、基本的に壊れたらオシマイの
「刹那的な時計」なのです。言葉は良くないですが、スウォッチは良い意味で腕時計業界に、前向きな
「使い捨て文化」をもたらしたのだと思います。それはまさに
「Tシャツ」や
「ソックス」の感覚です。靴下に穴が空いてしまった時、ちくちく繕って履きますか??今の時代にそんなことはしませんよね??
恐らくは
「ムーンスウォッチ」も、その辺りのアイデンティティーを受け継いだ存在でしょう。オメガさんからみれば、それは
「良くできたオマケ」であり、少なくとも、将来的にオメガさんの高価な腕時計を購入する可能性のある人物が
「ムーンスウォッチ」で満足することはない…そんな風に考えているのかもしれません。でなければ
「公式認定オマージュウォッチ」みたいな物に、あろうことかロゴまで背負わせるなんて…普通はあり得ません。
ですがねぇ…実物を手に取ってみたわけではありませんから何とも言えませんが、写真を見る限り
「ムーンスウォッチ」の出来、実際かなりのモノじゃないですか??
バイオセラミック製のケースは、笑っちゃうくらいリアルにスピマスのツイストラグを再現できていますし、
「ドットオーバー90」のタキメーターベゼルには正直
「それはアカンやろ(笑)」と思いました。
「SO33M100」出典:https://www.swatch.com/ja-jp/
特に
「MISSION TO THE MOON」と銘打たれた、最もアカンモデルの出来は
「再現性」という言葉を使っても構わないと思わせるレベルです。すり鉢状に窪んだインダイアルなんてもう…
色々モヤモヤする時計ですが
「ムーンウォッチ」を題材にした
「オリジナルベトナムキャンパー」的なアレだと考えると、なんかめちゃくちゃ格好良いんですが…どうしましょ(笑)
ダブルネームでロゴが印刷されている以上、
「ムーンスウォッチ」はスウォッチであり、同時にオメガでもある…そう考える層は必ずいるはずです。そういった人たちは
「ムーンスウォッチ」を
「クオーツ版スピマスプロ」として認識し、疑問も感じずすんなり受け入れちゃうかもしれないのです。だって、ロゴまで付いてるんだもん。
オメガさんにとって、スピードマスタープロフェッショナル
「ムーンウォッチ」は最も著名で、正しくアイコニックな存在のはずです。その最重要な
「オメガそのもの」と言っても良い価値を、今回さらりと放棄したようにもみえるオメガさん。
それが英断か暴挙かの議論はこれから百出することでしょう。そういった意味では、
「見る目のある腕時計好き」たちの手元に一日でも早く届き、正しい判断の材料になることを望みます。
スウォッチさんにしてみれば、オメガさん最大のアイドル
「ムーンウォッチ」の余慶を受けて
「ムーンスウォッチ」を売りまくれば良いのです。ある程度の規模までは
「作れば作るだけ売れる」でしょうし。
ただ、オメガさんにしてみれば
「ムーンスウォッチ」プロジェクトの効果(影響)はこれから先の時間の経過とともに判明するのです。
「吉」と出れば
「ムーンスウォッチ」をきっかけに、新たな顧客を取り込むことができるでしょう。オメガさんの存在自体を知らずに
「ムーンスウォッチ」を買い求める人は多くないと思いますが、それでもブランドの認知度を上げる効果は多少なりともあるはずです。数万円の
「ムーンスウォッチ」の横に、本物の
「ムーンウォッチ」を並べたい衝動だって、起きないとは言えません。
では、オメガさんにとって
「凶」とは、どんな状況を示唆するのでしょう??例え話と言いますか、昔話を交えてお話させて下さい。
私がまだ愛らしい小学生だった頃、家族で兵庫県の須磨浦に釣りに行ったときの話です。元々は商船乗りで
「海の男」だった父から、撒き餌をすれば小魚がジャンジャカ集まってくると教わって、私と弟は些か暴走気味に
「撒き餌の大盤振る舞い」をしまくりました。確かに、無数のイワシやアジが撒き餌に群がってくるのが見えました。こりゃあ楽しい!!よっしゃ弟よ!!兄弟合体
「撒き餌の舞」じゃ!!( ー`дー´)
そんな息子たちを見て、ため息交じりにオヤジは言いました。
「お前らなぁ~撒き餌で魚をお腹いっぱいにしてどうすんねん??」
この先
「ムーンスウォッチ」が順調に売れまくったとしますよ??結果、巷にあふれるのは
「ムーンウォッチっぽい時計はもう飽きた」というムードだけだった…そんな状況も可能性としてはあり得ますよね??
撒き餌でお腹を満たしたお客さんたちが、次々とフェードアウトする…そんな悲しい事態は、大切なブランドを貸したオメガさんも決して望んでいないはずです。今回のプロジェクトで得られるかもしれない貴重な
「アーリーアダプター」たちを、どうやって次のゾーンに導くのか…スウォッチ・グループが
「撒き餌の量」を間違えないように、ただただ祈るのみです。
まぁ…現状で一番モヤモヤしてるのは
「ムーンウォッチ」のオーナーたちと、今まさに
「ムーンウォッチ プロフェッショナル コーアクシャル マスター クロノメーター」辺りの購入を、真剣に検討している人たちじゃないでしょうかねぇ(;´∀`)
※関連記事はコチラにもございます。よろしければ!!よろしくなくても!!(笑)
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到着をお楽しみに!!
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