同じ腕時計を着けた人が「3人」も集まれば、それはもう「秘密戦隊」的な絆と言えるかもしれません。同じ腕時計を選び出した同じセンスにシンパシーを感じるのは自然なことですし、それが「ちょいとマニアックな時計」だった日にゃ、運命の出会いを神に感謝したくなるかもしれません。
では、同じ腕時計を着けた人が「10人」集まったらどうでしょうか?? 少し恥ずかしくなってきませんか?? もちろん、特定のモデル縛りのあるオフ会であればその光景は企図されたものですし、そこにあるのはある種の「お祭り的高揚」でしょう。
ところが、犬神家の一族っぽく言えば「恐ろしい偶然が重なった結果」の「同モデル大集合」には結構な気まずさが付き纏うのではないでしょうか?? どんなにスゴい時計であっても、一度に10本も見せられたら食傷です。
オーナーさんにしてみれば「虎の子」の一本だとしても、実際には10本集まった内の一本に過ぎないわけです。広く世界に目を向ければ「そんなもの」だとしても、その「十把一絡げ」を見ることで「酔いが醒める」場合もあるでしょう。そもそも高級腕時計なんて、どれだけ「深く、長く酔わせてくれるか」だけですからね。「出会わない方が良い出会い」もあるのです (;´∀`)
「限定品」への希求と『被らない時計』の価値
ところで、どちらかと言えば私は「限定商法」とやらに否定的な立場です。時計の場合ほとんどの限定は「オリジナルに蛇足を施した」ものである場合が多く、本質的にオリジナルを超えた限定モデルとやらは数えるほどしか存在しません。「この限定、ちょー格好良い!!」と色めきだっても、大抵は「オリジナルのイメージがあってこそ」の「変化球」だったりします。デザイン重視の私にしてみれば、完成したバランスを壊すが如き蛇足に特別な魅力は感じませんし、それなら「オリジナルモデルの方が100倍良いやん」となります。
実際のところ限定人気の正体はそれが「限定品」であることに尽きます。「300本限定」であれば最大で一人一本「300人しか手にすることができない」、その希少性に価値があるわけです。
ですから本来であれば、限定品最大の魅力はその「希少性」からくる「所有欲の充足」のはずです。「おれ、こんなん持ってるねん」と見せた時計に「おお~!!」と感嘆の反応が起きる。それこそが限定モデルの威力だと思います。
では、そんな限定モデルが「被った」としたらどうでしょうか?? 超人気ブランドの限定モデルがあるとして、それが凄まじい争奪戦を巻き起こすであろうことは想像に難くありません。ところが、そんな風に高い競争率を勝ち抜いた末に手にした限定モデルであっても、被るときは被ります。
世界限定300本の時計が、フツーの居酒屋に5本集まったとしたらどうでしょうか?? 偶然を喜ぶには余りにも局所的に集まり過ぎですし、「限定の意味」にも疑いが生じるかもしれません。「もしかしたら、ワシらのせられただけとちゃうんか??」と。
腕時計に対する「意識の高いコミュニティー」自体、それほど大きな集団ではありませんから、この程度の「被り現象」なら発生する頻度もそれなりにあります。特に昨今は、SNSを通じて知りたくなかった現実もバンバン耳(目)に入って来ますし、転売屋の過剰な横行に辟易としたマーケットを見れば、かつての「絶対的安パイ」だった希少モデルすらプレミアを得られない体たらくです (;´Д`)
そうなんですよ。供給にしても需要にしても、限定品で旨みを得る時代は終わっています。もはや限定品は、生産数が少なく「入手性の低いモデル」というだけの存在かもしれません。
マイナーだからこそ得難い魅力がある
と考えると、知名度が高いとは言えないマイクロブランドの時計たちは、どれもが「限定品に近い孤高に満ちている」と言えるかもしれません。そもそも生産個数に限りがありますし、「買いたくてもすぐには買えない」状況に関して言えば、限定モデルのそれに等しい存在と言えます。
「被らない」という特徴は、マイクロブランドが計算して纏ったものではありません。資産規模や生産能力が総生産数の限界点を決定して、自然とそうなっているだけのことです。
ただ、私も随分と多くのマイクロブランドを手にしましたが、実際、使っても使っても「全く被らない」ですし、ブランドの存在自体「局所的にしか知られていない」わけです。そう言った一見、情けなくもある「マイナーの悲哀」のようなものが、実は何物にも代えがたい「魅力」だと気付いたのは、ごく最近のことです。
というわけで、今回はそんなマイクロブランドの中でも一際「辺境の面白さ」に満ちた『Aquastar(アクアスター)』のお話です。購入から1年以上が過ぎた「Deepstar 39mm Chronograph」を中心に、できれば心の中に「そっと隠しておきたかった」アクアスターの素晴らしさについて、ゆるゆると語らせていただきます (*´ω`*)
「Aquastar(アクアスター)」という、愛され要素満載のマイクロブランド

限定モデルでなくとも、どれもが限定生産に近い本数しか作られない「マイクロブランド」の時計。再生産があったとしてもその数自体が少なく、市場の盛り上がりに対して応えきれないところに小規模メーカーの苦悩と限界があります。チャンスがあったとしても、それを活かし切れないのですよ。
ところが、そんな事情を逆手に取って「レア度」を高めるブランドがあります。今回お話する「Aquastar(アクアスター)」さんは、そんなブランドの典型かもしれません。
「Aquastar(アクアスター)」とは如何なるブランドなのか??
スキューバダイバーとしてならし、船長でもあった時計職人、フレデリック・ロバートによって1962年に設立された「アクアスター」。彼は1800年代のブランド「ジャン・リシャール」創業家に連なる一家の息子でもありました。
終始一貫ダイビング用に開発されたプロツールとしての時計製造を続け、多数の特許を出願。その中には、リューズとプッシャーのために新開発されたガスケット、回転ベゼルの不用意な滑りを防ぐリング、ダイビングのための非減圧ベゼルなどがありました。
潜水時間を測定するための高機能な回転ベゼルやコンパス、水深計や温度計を備えたアクアスターの時計は、現代のダイブコンピュータに匹敵する機能を持っていました。何度かの売却で経営者が変わりましたが、現代に至るまで「伝説のダイバーズウォッチブランド」としての静かな名声を保ち続けています。
当初はダイビング用品を扱うショップでの販売が中心で、所謂腕時計愛好家に知られる存在ではありませんでしたが、次第に販路が改められ、その存在に気付く人も増えました。そして1980年代以降、アクアスターは「レガッタ計時時計」に注力。非常にニッチな部分での名声を獲得しました。知られたいのか知られたくないのか… 我道主義なんでしょうねぇ (;´∀`)
1962年創業の「アクアスター」をマイクロブランドと呼んで良いものか??
アクアスターさんの正確な生産規模については知る由もありませんが、リテーラーへの入荷とそのサイクルを見れば、小規模メーカーと呼ぶべきスケールだと思います。但し、創業1962年のアクアスターさんを「マイクロブランド」と呼ぶには多少の違和感もございます。
そもそもこのブランドからは「売れたいという欲」を全く感じません。まるで「知る人ぞ知る」という立ち位置に拘っているのではないかと思えるほど、露出への積極性を感じないのです。
あくまでもプロのためのツールであり続けることで、自ずと販路も限定されるわけですが… そんな世界屈指のマニアックを引っ張ってきた「H°M’S” WatchStore」の目付の鋭さよ!!(笑)
実際、取扱いブランドの中で、「なんでこれがアジアの片隅にあるんだ!?」と驚かれる筆頭は、それこそダントツで「アクアスター」なんだそうです。「知ってはいたけど初めて現物を見た!!」と小躍りするインバウンドも多いとのこと。その様子から、アクアスターブランドは生産数や販売数からは計り知れない「コアなネームバリュー」を持っているのだと解ります。小さくても偉大… まるで「腕時計界のマイティーマウス」ですね!! (*´ω`*)
現行アクアスターの主要モデル
私が愛用している「Deepstar 39mm Chronograph」の話に移る前に、現行アクアスターの主要モデルをご紹介しておきましょう (*´∀`*)
BENTHOS シリーズ

BENTHOS HERITAGE MK II
1970年代の伝説的な「アクアスター ベンソス」からインスピレーションを得た「ベンソス ヘリテージ II」。当時のクリエイターの設計思想を現代的に再解釈した復刻モデルです。
「ベントス ヘリテージ II」は、オリジナルモデル「Benthos 500」が培ってきた豊富な経験値を元に、300メートル(1000フィート)の防水性能を維持しつつも幅40mm、厚さ12mmという現代的なプロポーションに進化。
シティーユースにも配慮されたオールマイティーな時計へと進化しました。
AirStar シリーズ

AirStar Chronograph
「AIRSTAR」は、ジャック・マイヨールやフィリップ・クストーなどのダイバーや水中飛行士の間で有名な時計でした。
ガチガチの潜水時計で知られたアクアスターの時計としては異色なモデルでしたが、それでも200メートル防水を実現する多くのシステムを備えています。
ケース幅は39mm、Valjoux 7753を搭載しています。
model 60 シリーズ

model 60 re-edition
「model 60」は1957年に発表された同名のダイバーズウォッチを、現代的にアレンジしたモデル。このモデルは、当時のダイバーズウォッチにとって命題だった「回転ベゼルの誤回転防止」のために、アクアスターが考案し特許を取得した「フリクションリング」を採用していました。このシンプルながらも重要な機能は、後に多くのダイバーズウォッチに採用される標準機能になりました。
当時新興メーカーであったアクアスターにとって「model 60」は革新的な機構の数々で評価を受けるきっかけになった先駆的なモデルなのです。
Deepstar II シリーズ

Deepstar II
「ディープスター II」は、1963年に発表されたオリジナルディープスターの進化版です。潜水と減圧時間の複雑な計測を可能にする機構と200メートル防水を、装着性に優れた37mm幅のスタイリッシュなサイズで実現しています。
複数回潜水用減圧テーブルを備えたベゼルは、その精緻な仕上げとともに「ディープスター II」最大のチャームポイントです。他のどんなダイバーズとも似ていない個性的なデザイン。それでいて比類無き完成度。ファッションとして取り入れても抜群に美しい時計です。
ね!? ね!? アクアスターというブランドは「とにかくイケてるダイバーズ」の宝庫なのですよ。ダイバーズに特化しているとは言え、ここまで隙のない、それでいて個性が際立つラインナップは他に見当たりません。しかも、何もかもが「美しい」わけですから。
アクアスターの魅力が凝縮された「Deepstar 39mm Chronograph」

もちろん、「ニッチな腕時計好き」である私が「アクアスター」という存在を回避できるはずもなく、タイミングを見計らって2024年4月、「Deepstar 39mm Chronograph(スチール グレー)」を購入しました。今回が初レビューということになります。
何故にもっと早く書けなかったのか… たまにあるのですよ。説明は困難ですが、自分の言葉で意見を出し切るための「咀嚼」に、普通より時間のかかる時計があるのです。「Deepstar 39mm Chronograph」は、まさにそんな時計でした。
「Deepstar」の購入で最初に悩むのは「3針かクロノグラフか」だと思いますが、小さい時計がお好きなら3針の37ミリを… いやいや、そんなに単純な話ではないのです。「Deepstar」の場合、「3針かクロノグラフか」の選択は「どちらの美しさを選ぶか」という難問への挑戦でもあるのです。
確かにケースサイズは異なります。腕に載せた際のバランスも結構違います。ところが全体的な印象は3針もクロノグラフもほとんど同じです。これは双方に共通したダイヤルデザインである「巨大なモノアイ」がそうさせるのだと思いますが、それゆえ、最も正直な印象を受けやすいファーストインプレッションで「私はこっち!!」と決めきることができないのです (;´∀`)

デザインがさほど変わらないのなら、少しでも安い「3針」を選べば良い?? 恐らくそれも違います。Deepstar シリーズは「3針」と「クロノグラフ」を同時平行的に理解して、明確な意図を持った上で購入しないと後悔するプロダクトです。私自身、購入の決断には相応の時間を費やしましたが、それこそ「3針かクロノグラフか」の決定に時間がかかったからです。
クロノグラフの表面的な機能を削り、限りなく3針のデザインに近付けたことで、何とも悩ましいラインナップとなったDeepstar シリーズ。「クロノグラフ」であれば、クロノグラフらしからぬスマートなデザインと操作性で、「3針」であれば小径だからこそ際立つ「モノアイ」の面白さで、このようにそれぞれに評価を与えてから購入対象を選び出せば、後々「しまった!!」と後悔することもないでしょう。
これ以上に美しい「ダイバーズ」がこの世にありますか??

世に「格好良いダイバーズ」は数あれど、反面『美しいダイバーズ』は数えるほどしかありません。人気のサブマリーナやシードにしたところで、格好良いとは思いますが、「美形」かと問われたら何かが違います。
IWCのアクアタイマーも素敵ですし、いつかは使ってみたいダイバーズです。しかしながら、機能としての「美しさ」では圧倒的でも、存在として美形かと言われればやはり違和感がある。
ちなみに、有名どころで私が「美しい」と評価する数少ないダイバーズウォッチが、ブランパンの「フィフティ ファゾムス」です。シンプルなダイヤルデザイン、おおらかで宝石のようなベゼル… ダイバーズのほとんどは腕に載せた際に「気分を上げる」存在ですが、フィフティ ファゾムスから感じたものは得も言われぬ「法悦」でした。
「Deepstar 39mm Chronograph」が初めて私の左腕に巻かれた際、私の全身を駆け巡ったものはフィフティ ファゾムスにも劣らない「多幸感」でした。個人的には決して安いと言えるお値段の時計ではありませんが、この時計の、美の権化とも言える「Deepstar 39mm Chronograph」の全てを手中に出来るのであれば、むしろ幸福だと思えたのです。実際、こんなにも「美しいと言えるダイバーズ」は滅多にないと断言できます (*´∀`*)
美しさの証明:キュートな一つ目小僧の存在感が唯一無二の「ダイヤル」

左右の逆はありますが、3針にもクロノグラフにも、ダイヤルに大きな「一つ目」のサブダイヤルが設置されています。クロノグラフには9時位置に目立たないスモールセコンドがありますが、ほとんど印象に残らないほどステルス処理されています。要するに3針もクロノグラフも「巨大なモノアイ」を最大のチャームポイントとして、ブレることなく完成させているのです。これにより世にも不思議な「ほとんど3針にしか見えないクロノグラフ」という、珍しいダイバーズが生まれました。
ダイヤルの「サンレイ処理」を見て下さい。中々のものでしょう!! 100万円オーバーの時計に採用されるダイヤルと遜色のない処理だと思います。サンレイとはこういうモノだ!! と自慢したくなる仕上がりです (*´ω`*)

「Deepstar 39mm Chronograph」の凄いところは、「ああ、ここでコストカットしたわけね!!」と粗探しできる場所がないことです。針も十二分、個性的なインデックスも強烈に仕上がっています。これがボディービルの大会だったら、ワタクシ観客席から「アクアスター!! キレてるよ!!」と声を出していたかもしれません。
美しさの証明:意味が解らなくとも見るたびに惚れ惚れする「回転ベゼル」

それは「数式の美しさ」… この特徴的なベゼルには2つの機能があります。「潜水時間の測定」と「減圧停止に必要な深度の設定」です。それらが精密に刻まれた「Deepstar 39mm Chronograph」の『ベゼル』は、潜水時計に不必要なくらいの美しさを湛えています。丁寧にポリッシュされたベゼルディスクにしっかり墨入れされた複雑な図形と数字。それはまるで願いを叶える「魔法陣」のようにも見え、枯れかけた中二心にもグサグサ刺さります(笑)

ちなみにこのエモさは写真やショーケース越しには味わえません。どうにかして腕に巻いて確かめて下さい。そして顔に近付けて細かい刻印を観察して下さい。機能性をそのままデザインに転化して大成功を収めた恒例だと思います。手に入れてからずっと惚れっぱなしの理由を、ご理解いただけると思います。
さらに言えば、セラミックベアリング付きで小気味良く回転する感触も「推し」です。しかも「両回転」ですからね!! マニアの方には刺さると思いますよ~ (*´∀`*)
美しさの証明:「永久不変」飽きのこない「ケースデザイン」

金属の塊のようなケースは無骨そのものです。ところが、丁寧にヘアライン処理されたステンレスのツヤ消しが、ツヤツヤベゼルの存在感を際立たせています。要するに「Deepstar 39mm Chronograph」の土台として、この無骨なケースは完璧なのです。
美しさの証明:テーパードなんて軟弱だ!! どこまでも真っ直ぐな「ブレスレット」

ビーズ・オブ・ライス ブレスレットです。まずは写真を見ていただきたいのですが… どうです??「お米が立ってる」でしょ!! 完璧な炊き上がりです(笑)

近年、ラグジュアリー傾向の強いブランドを中心に、何でもかんでも「ブレスレットをテーパード」させる文化が蔓延っていますが、「Deepstar 39mm Chronograph」のブレスレットを見て下さい。気持ちの良いくらいに「真っ直ぐ」です。

くるっと手首を返した時のビジュアル的なインパクトで言えば、幅のあるクラスプ(バックル)の方が印象に残るワケです。同時にこれは見た目だけの問題ではありません。軽いとは言えない「Deepstar 39mm Chronograph」のヘッドに対しては、ブレスレットにもある程度の重量があった方がバランスが良くなるのです。というわけでこのブレスレット… 秀逸!! (*´∀`*)
ムーブメントは「ラ・ジュー・ペレ製」クロノグラフ

搭載されているのは「違いの解る諸兄に人気」の『ラ・ジュー・ペレ製のムーブメント』です。さらに言えば、みんな大好き「コラムホイール式」。
やはりコラムホイールは良いですね!! ぐぐっと押し込む必要のあるプッシャーですが、重さの中にコラムホイール特有の柔らかなねっとり感。機械なのにプニプニ。これは何度でも無駄に押したくなるヤツですぞ!! (*´ω`*)
「55時間のパワーリザーブ」も必要にして十分
ロングパワーリザーブの有用性については議論の余地があると思いますが、ワタクシ個人的には40時間もあれば御の字です。このムーブメントの「55時間」にも、何の不満もありません。
60年代のオリジナルには「バルジュー23」が使われていたわけだが…
60年代のオリジナルのディープスターをご存じの方なら、その時代に採用されていた「バルジュー23」と比較して、面白みの薄い「ラ・ジュー・ペレ」に失望を感じたかもしれません。とはいえ、今更類する手巻きのムーブメントを載せたところで、大した意味はありません。
復古主義を押し出した製品ならいざ知らず、現代の時計としてであれば、現代的な設計のLJPムーブメントの採用は自然なことです。これはアクアスターさんが「置物ではない」、本気で使える時計を作っていることの証左であり、潜水時計として「名より実」を取った結果です。
20気圧防水で死角なし
隙間だらけのクロノグラフでありながら、キッチリ「20ATM(20気圧)」防水です。少なくとも陸上ならば、どんな天候でもどんな環境でも遠慮なく使えます。「恐る恐る」扱う必要なんてありません。見た目は美形でもスペック自体はゴリゴリのマッチョなのです (*´∀`*)
Deepstar 39mm Chronograph の主要データ
| ケース縦 | 49mm |
|---|---|
| ケース横 | 39mm |
| 厚み | 14.4mm |
| ラグ幅 | 21mm |
| ケース素材 | 316Lステンレススチール |
| ブレスレット素材 | 316Lステンレススチール |
| 風防 | ドーム型ARトリプルコーティング サファイアクリスタル |
| 防水性 | 20ATM |
| ムーブメント | ラ・ジュー・ペレ製 自動巻クロノグラフ コラムホイール |
| パワーリザーブ | 55時間 |
| 機能 | クロノグラフ、スーパールミノバ、双方向回転ベゼル |
『この時計じゃなきゃヤダ!!』と何度も思わせてくれる「Deepstar 39mm Chronograph」

「H°M’S” WatchStore」の頑張りもあって、日本国内にもアクアスターのオーナーは増えてきたと思います。決して多くはないでしょうが、誰も推さなければ、こんな極東で浸透することなんてなかったブランドなのは間違いありません。
すでにオーナーになられた… 特に「Deepstar 39mm Chronograph」のオーナーの方に聞いてみたいことがあります。つまり…「この時計、異様なくらい特別ですよね??」と。
恥ずかしながらワタクシ、今でも100を優に超える時計を持っていまして、真面目にローテーションしたとしても、1本辺りでいえば3~4ヶ月に一度使ってやれるか… ってところ。いや、実際は顕著な偏りがあって、すでに数年間出番が来ていない時計もチラホラあったりします (;´∀`)
そんな中ですよ!!「Deepstar 39mm Chronograph」には頻繁に出番があるのです。例えば「明日はクロノグラフにしよう!!」なんてイメージしたところで、3つ目にしても2つ目にしても選択肢がありすぎて胃が痛くなるくらい悩むことになります。悩みすぎて3針にした… なんてこともありましたっけ??
でもですね…「Deepstar 39mm Chronograph」に関して言えば、「クロノグラフ」というカテゴリーではあっても他に競合する時計が一つもないのです。「ダイバーズ」で考えてもそれは同様、他にこんなに別嬪なダイバーズは存在しません。

つまり、「Deepstar 39mm Chronograph」を着けるときは、毎回が「ご指名」なのです。これより高価で有名な時計も何本か持っていますが、ご指名で着けるとなると限られます。大抵の場合、「昨日はコレだったから今日はコレかな??」といった「前後関係」で、その日に着ける時計が決まるのです。
さあ寝ようとベッドに横たわり、うつらうつらと薄まる意識の中、突如として「明日はアクアスターで行こう!!」なんて浮かんでくるのですから、「Deepstar 39mm Chronograph」は誠に大した時計だと思います。しかもそれが「頻繁に」ですよ!! さすがに寵愛を与え過ぎかもしれないですねぇ(笑)
最後に… 本当はこれ以上知られたくない。ずっとマニアックでいてほしい「AQUASTAR(アクアスター)」

そういう気持ちにさせるメーカーですよ。もちろん、この時計の素晴らしさを伝えたいという気持ちがあったからこそ、こうやって1万字近い記事を書いているわけですが、同時に「自分だけの密やかな楽しみにしておきたい」なんて、存在を隠しておきたくなるようなところもあるのです。
まず、「アクアスター」というマニアックなブランドに辿り着き、それを誤解なく理解できたという自負が感動的です。恐らくオーナーさんであれば、皆が同じような気持ちを抱いているでしょう。
もちろん、仲間が増えていくのも嬉しいですし、「よしよし!! やっと解ってくれましたか!!」なんて、先輩面で喜びを分かち合いたい気持ちもあります。ただ同時に、「マニアックであることを放棄しないで欲しい」「いつまでも辺境の一ブランドであって欲しい」という気持ちもあって、これはもう、どこぞのローカルアイドルに目を付けて「大切に見守ってきたファン」のそれと、全く同じかもしれないと思っています。

有名になって欲しくはない。しかし、業界的な評価は上げていって欲しい… そんな末端のファンの気持など露知らず、腕時計ブランドはすくすくと成長するものです。辺境で高まった評判が中央に届き、誰もが「アクアスター」を求めるようになったら… ローカル時代を支えた一ファンとして、お手製のうちわをブンブン振って、応援したいと思います。そして絶対に言うんだろうなぁ…「アクアスターはワシが育てた!!」って (*´∀`*)









ご意見・ご感想
コメント一覧 (2件)
ライスブレスとベゼルのせいかよく見る
ダイバーズの時計より格段に上品に見えますね〜
ビンテージのような雰囲気さえ感じます!
それにしても裏蓋超かっこいいですね、、
Y太さま、コメントありがとうございます♬
結構本気で、世界一美しいダイバーズなんじゃないかと思っています。
とにかく美麗です。隅から隅まで。
裏蓋もオサレでしょ~(笑)
こんなの着けて海に入れません。
キレイすぎます!!