『Baltic』フランスの洒脱が詰まった〝ネオ・クラシック〟

DUG〝Purist(ピュリスト)〟という選択 ― 「手が届くグラスヒュッテの現在地」

 ドイツ時計産業の思想的中心地と言えば「ザクセン州グラスヒュッテ」。ドイツ時計を持つ喜びはどれもひとしおですが、中でも1845年から伝統的な手法で時計製造を続けてきた「グラスヒュッテ」という響きには、歴史に裏打ちされた特別な価値があります。腕時計がお好きな方であれば、文字盤に記された「Glashütte / SA」の文字を見て、ブルルと心を震わせたことがあるかもしれません。

※ちなみに今回の写真は昨年末に新調したスマホ「Xiaomi 15T Pro」で撮りました。カメラの優秀さを期待しての購入でしたが… 果たして!?

Table of Contents

「グラスヒュッテ」を名乗るのもひと苦労

ドイツ時計博物館(グラスヒュッテ) 出典:Google Map

 ちなみに、所謂「グラスヒュッテ規則」※で決められた〝厳格な要件〟を満たさなければ、例えグラスヒュッテで作られた時計であっても、グラスヒュッテ製を名乗ることは許されないそうです。

 ムーブメントの組み立て、調律、文字盤の組み立て、針の設置、ムーブメントのケーシングなど、基本的な製造過程の中にもグラスヒュッテ独自の基準が設けられており、それこそが「グラスヒュッテ クオリティー」を形作っています。何か特別なことをすると言うよりは〝全ての作業のレベルが高い〟… それがグラスヒュッテ製なのです。新規参入のハードルは相当に高そうだなぁ…

 それだけの価値を持つ「グラスヒュッテ製」を堂々と名乗れる高品質な時計でありながら、現実的に「買えるお値段」であることを至上命題として活動している新興メーカーがあります。今回ご紹介させていただく「DUG」さんも、そんな野心的なメーカーの一つです (*´∀`*)

※地理的原産地表示「Glashütte」を保護する法令で、一定の必須工程を当地で行い、付加価値の過半を地域内で生み出すこと等が求められる。

DUG(Deutsche Uhrenmanufaktur Glashütte)が、現物を確認した上で購入できるようになった

 海外の時計メディアやブログを中心に、日本では余り耳にすることのない時計メーカーさんを探すことは、私にとって大切な「日課」の一つ。

 そんなことをやっているから節操なく時計が欲しくなってしまうのは重々承知していますが… 当然ながら欧州の動きに関してはアチラのリアクションの方が早くて正確。そのブランドがどれほどの期待感で語られているかについて知るには、直接海外のレビューを読むのが手っ取り早いと思っています。

 そんなわけで、日々何かしら「私の琴線に触れる時計」を知ることに。それは喜ばしいことですが、同時に悩ましいことでもあります。全部が全部買えるわけではありませんからね。

 昨今はB to Cも当たり前になって、ブランドから直接購入する人も珍しくなくなりました。ただ、ワタクシ個人としては、時計は可能な限り「見てから買いたい」のです。現物を見ずに勢いでポチった時計の中には、悲しいことに「予想を下回ったもの」もありました。確率としては決して高くはありませんが、お金を支払うからには〝100%満足させて欲しい〟じゃないですか。

 所謂「詐欺写」に引っ掛かったとしても、時計趣味人として自分の不明を恥じるしかありません。そういった事態を避けるためには、兎にも角にも〝実機を見て納得して買う〟しかないのです。

 そんなわけで、件の「DUG」さんのことは私も存じていましたし、直接購入できることも承知した上で「グラスヒュッテの称号」を手中にするイメージを膨らませていました。それでもやはり、現物を見ずに購入するリスクは巨大… 安いとはいえ、数万円の腕時計ではありませんからね。正直怖い (;´∀`)

 そうして悶々とさせられた時計は数知れませんが、このたび、表参道の「H°M’S” WatchStore」… っていうか〝時計変態の店長さん〟が、その豪腕でドイツから引っ張ってきてくれました!! というわけで、遠く離れた日本で「DUGの実機拝見」が実現。コイツは燃えるぜ!!

第一印象で確認「で、お幾ら万円でしたっけ??」

DUG ロゴ LOGO

 前もってHMSさんの「今後のロードマップ」を伺っていたので、アレもコレもとやってくる〝次なる刺客〟の中に、グラスヒュッテの新鋭「DUG」があることも承知していました。日本にいるだけで意中のマイクロブランドに触れる機会がやってくるのですから、一人の時計ファンとして心の底から「ありがてぇ!!」話です。

 ちなみに初めて「DUGの時計」を見せていただいたのは、表参道のお店ではなく「新宿三丁目の町中華」でした。こちらからお願いしたわけでもなく、店長が勝手に持ってきました(笑)

DUG の3針時計〝Purist(ピュリスト)〟 2本の実機と初対面

 その理由についてはすぐに理解できました。時計を売る人間として、これは見て欲しい時計に違いないということが、目の前の時計から伝わってきましたからね。そしてしばらくの間、DUGの3針「ピュリスト」を観察することに全集中力を傾けていた私が我に返り、ようやく発した言葉がこちら…

 「で、これってお幾ら万円??」(´・ω・`)

 100万円の時計でないことは承知していましたが、それでも確認しなければならないと思いました。何故って?? どう見たって目の前の時計は、事前に把握していた価格の時計には見えなかったからです。

 本当に、昨今のマイクロブランドはどうなっているのでしょうか?? 見た目と価格が(良い意味で)合致しない時計のオンパレードじゃないか…

グラスヒュッテを名乗るに相応しい、DUG〝Purist(ピュリスト)〟の「長く愛用できそうなケース」

DUG Purist(ピュリスト) レビュー 写真
Purist Typ 1 Xiaomi 15T Pro で撮影

 では、細部を見て参りましょう。こちらはバーインデックスモデルの「Purist Typ 1」です。イケメンですね。この顔立ちはモテますぜ!!

 まず、変な声が漏れそうになったのが、少し大きめ「40ミリ幅のケース」。精巧に磨き分けられたケースの陰影が素晴らしいと思いました。そうか… この価格帯でやっちゃうか… それ。

 奇をてらったところはありません。キレッキレに仕上げまくっているわけでもありません。ただ「長く愛用できる時計」というものを解っていると言いますか… その辺の見極めが実に巧みで、非常に好感の持てる作りのケースでした。肌から伝わる感触も絶妙!!

 造形自体もそうですが、ケースに纏わる要素の全てが高い次元でまとまっている辺りに、グラスヒュッテを名乗るメーカーの意地を感じました。何もかもが律儀で「これぞドイツ時計!!」と言いたくなる「ピュリストのケース」です。防水性能は安心の「10気圧」 (*´ω`*)

上品さの中にも〝攻めの姿勢〟が伺える「ダイヤル」

DUG Purist(ピュリスト) レビュー 写真
Purist Typ 2 Xiaomi 15T Pro で撮影

 コチラは変則飛びアラビアインデックスの「Purist Typ 2」。いやはや何とも、時計好きの魂をくすぐる系統の顔ではないですか。「Typ 1」と比べると幾分やんちゃなデザインです。

 ダイヤル表面には上品な「梨地のテクスチャー」が施されています。これによりダイヤルの光線反射が均一化され、インデックスや針が浮かび上がります。

 ダイヤルと風防の間が狭い分、視覚を楽しませるための立体的な仕掛けには制限がありますが、上質なパーツたちが存在感を示してくれるので退屈を感じさせません。

 制限のある中で見せる攻めのデザイン… 広めに設置された見返しリングでキュッと引き締められた美しいダイヤルを是非とも実機でご確認下さい (*´∀`*)

シンプルゆえに強い「バーインデックス」で〝永久不変〟を手にする

DUG Purist(ピュリスト) レビュー 写真
Purist Typ 1 Xiaomi 15T Pro で撮影

 さて、皆さんは「ピュリスト」の姿を目の当たりにしてどう思いましたか?? 「Purist Typ 1」「Purist Typ 2」。インデックスはどちらがお好みでしょうか??

 バーインデックスの「Purist Typ 1」の売りは流行に振り回されない「不変性」にあります。律儀なケースに律儀なバーインデックス。時計を好きでいる限りは飽きるタイプのデザインではありません。

 放射状に広がるバーインデックスを使ったダイヤルは、総じて広く見える傾向があります。針とインデックスの関係性が明瞭なため、他のインデックスを使った時計よりも高い視認性が約束されています。

 シンプルだからこその「強さ」にも注目していただきたいところです。きゅっと引き締まった袖口を作りたい方には、バーインデックスの「Purist Typ 1」が、その期待に応えてくれるかもしれません。

「アラビアインデックス」の側面を見よ!!

DUG Purist(ピュリスト) レビュー 写真
Purist Typ 2 Xiaomi 15T Pro で撮影

 「Purist Typ 2」のアラビアインデックスには驚嘆させられましたね。新調したとはいえ、所詮はスマホの画質ですので伝えきれないもどかしさはありますが… 脳内で補完しつつ、まずはインデックスの…「10」に注目して下さい。

 「0」の穴ですよ!! 穴の中までしっかりと磨かれていました。雲上ならね、こういう部分で唸ることも珍しくありませんが、これをねぇ… 1,199 ユーロの時計で見る日が来ようとは。何気にアプライドのロゴも格好良いですよね。そもそもブランドロゴのデザイン自体が秀逸。上品な時計のデザインに良く似合っています。

 ちなみにバーインデックスとアラビアインデックス、そして針にはスイス製の「スーパールミノバ」がたっぷり。暗所での視認性も十分です (*´ω`*)

アプライドのロゴに〝干渉〟するんじゃないかと心配になるくらい攻めた「時針」

DUG Purist(ピュリスト) レビュー 写真
Purist Typ 1 Xiaomi 15T Pro で撮影

 ダイヤルと風防の間の空間を詰めるのは「良く出来たドレスウォッチ」と呼ばれるための登竜門みたいなものです。DUGの「ピュリスト」もご多分に漏れず、できる限りこの部分を詰める努力をしています。

 スマホでの撮影なので焦点が合っていませんが、何となくは伝わるでしょうか?? 注目すべきは「時針」です。すさまじく低い位置を周回しています。12時には「DUGのアプライドロゴ」があるわけですが、干渉しないか心配になるくらいの攻めっぷりです。

フラットな「風防」にドイツを見た

DUG Purist(ピュリスト) レビュー 写真
Purist Typ 2 Xiaomi 15T Pro で撮影

 ひと目見て「なんかドイツっぽい!!」と思えて嬉しくなった「ほぼフラットなサファイアクリスタル風防」です。このところドーム型全盛の時代が続いていますから、こういう律儀なフラット風防が新鮮です。

 フラット風防の良さは何と言っても「ダイヤル全面をクリアに視認することができる」こと。ドーム型風防のように〝味のある周辺部の歪み〟は楽しめませんが、視認性を邪魔しないことが風防の本来追求すべき性能ですからね。実用性という点でいえば、フラット風防に軍配が上がります。

 反射防止コーティングは両面に塗布。美麗なダイヤルをありのままの姿で見たい… そういう方には朗報です (*´∀`*)

デイトありモデルも選べるが… やはり「ノンデイト」が正解か??

DUG Purist(ピュリスト) レビュー 写真
Purist Typ 2 Xiaomi 15T Pro で撮影

 これだけ均整の取れた「ピュリスト」を見せられても、「オレはデイト付きが良い!!」と仰る方もいるはずです。そんな方のために「デイト付きモデル」の用意もあります。

 デイトを付けたことで折角の均整を失わないように、6時の中心軸にデイトを配置する気遣いを見せています。見せてはいますが… だからこそ私は余計に確信したのです。「ピュリストにデイトは必要ない」と。

 こうして一頻り実機を確認させていただいて思いましたが…「ピュリスト」にはどことなく「カラトラバの最近作」に似た風情を感じました。

 但しそれは「ノンデイト モデルに限っての話」です。デイト付きが悪いというわけではありませんが、デイト枠があることで、何とも言えない「生活感」が出てしまうのです。それが好きと仰る方もいるはずですし、前もってノンデイトを見ていなければ全く持って許容できる話です。

 ただ… 見てしまったからには嘘は付けません。少なくとも私は「ノンデイト一択」です。「ノンデイト モデル」なら、雲上の名機を想起させる〝完成度という名の美の存在〟を見付けることができると思います (*´∀`*)

ムーブメントはセリタ〝SW 400〟ベースの「DUG 400」

DUG Purist(ピュリスト) レビュー 写真
Purist のケースバック(Cal. DUG 400) Xiaomi 15T Pro で撮影

 搭載する心臓部はロジウムメッキでお化粧を施した「Cal. DUG 400」。ちょっと珍しいセリタ「SW 400 ベース」のムーブメントです。あんまり聞きませんよね?? セリタの定番3針ムーブメントといえば「SW 200」といった印象が強いですし。

 記憶を辿ってもすぐには採用モデルも出てこないくらいで、辛うじて確実と言えるのはマイスタージンガーの「Unomat」だけでした(他にもあるやろ~??)

 セリタさんによると、SW 400はSW 200の〝大口径版〟といった位置付けのようです。比較的大きなケースの時計に対しても、直径31ミリのSW 400なら隙間を埋めるスペーサーを必要としません。そこが売りと言えば売りかもしれませんが、実際のメリットは大きめのケースに対してデイトを適切な位置に設置できることくらいです。

 ノンデイトにするなら関係の無い話ですし、シースルーバックにしてもキャリバーに合わせて設計すれば良いだけのこと。ぶっちゃけ「SW 400だからどう」ということは無いと思います。

DUG Purist(ピュリスト) レビュー 写真
Purist のケースバック(Cal. DUG 400) Xiaomi 15T Pro で撮影

 ただ、滅多にお目にかからない「SW 400 搭載」自体に価値を見出す方にとっては、それだけで手に入れるべき理由になるかもしれません。実際、私が購入したとしても「初のSW 400」という称号が手に入ります。

 それにしても、目を引くのは「ローター」の仕上げです。まるでハイブランドのムーブメントを見るかのようでした。ムーブメント全体にこれでもかと施した〝ペルラージュ〟… こちらもお好きな方が多いのではないでしょうか??

 パワーリザーブは40時間です。長いとは言えませんので、絶対に止めたくない方は毎日巻き上げてあげましょう。

良く出来た「ブレスレット」だが、ケースの仕上げには及ばない

DUG Purist(ピュリスト) レビュー 写真
Purist Typ 1 Xiaomi 15T Pro で撮影

 丁寧にポリッシュされた中コマが印象的な、クイックチェンジシステム搭載の「ブレスレット」。価格帯的には十分過ぎる仕上がりで、肌への当たりも非常に滑らかでした。

 ケースが良く出来過ぎているからかもしれませんが、ケースからブレスレットに視線を移したときに、ほんの僅かな違和感がありました。コマの両端… 側面部分の仕上げにほんの少し物足りなさを感じたのです。

 整った仕上げが美しいラグの延長線として見ると、どうしても「一段落ちるなぁ~」という印象が拭えませんでした。しっかり仕上げられたケースやセンターのコマに比べたらの話ですが、他が素晴らしいだけに… 惜しい!! (;´∀`)

DUG Purist(ピュリスト) レビュー 写真
Purist のバックル Xiaomi 15T Pro で撮影

 反面、バックルはため息が出るほど美しい仕上げでした。角の磨きも滑らかで、ハイブランドにも引けを取らない完成度です。

DUG Purist(ピュリスト) レビュー 写真
Purist のバックル Xiaomi 15T Pro で撮影

 サイドも美しいですね。ブランドロゴの刻印もしっかり彫られていることが解ります。

DUG Purist(ピュリスト) レビュー 写真
Purist のバックル(アジャスター機構) Xiaomi 15T Pro で撮影

 親切なことに「アジャスター付き」です。例えば呑みすぎた翌日のむくんだ腕に合わせて、ブレスレットの長さを簡単に調節することができます。

 とまあ、ブレスレット周りに関してはこんな印象ですが、私個人は購入するとしたら間違いなく「ブレスレットモデル」を選びます。〝ブレスレットが存在するのであればブレスレットで買う〟… ブレスレットモデルを選ばなかったことで過去に何度も後悔していますので、後々ストラップに換装するとしても「押えておく」意味でブレスレットモデルを選ぶと思います。

付属の「ストラップ」も〝アビエ(クイックチェンジ)式〟

DUG Purist(ピュリスト) レビュー 写真
Purist のストラップ Xiaomi 15T Pro で撮影

 限られたコストの中でも、中々質感の良いストラップ(カーフ)が付いています。さして特徴はありませんが、最初のストラップとしてはこれで十分です。

 「ストラップ」もブレスレットと同じく、簡単に付け外しができる「クイックチェンジ仕様」になっています。もはやどのブランドもそうすべきだと思えるほど便利なアビエですが、頑なに採用しないブランドもあります(大人の事情ってやつですね)

DUG Purist(ピュリスト) レビュー 写真
Purist のピンバックル Xiaomi 15T Pro で撮影

 逸品感のあるブレスレットのバックルに比べると、ストラップに付属の「ピンバックル」はかなり地味です。かろうじて刻印はありますが、ストラップを新調したとしても、オリジナルの尾錠に拘る必要性はあまり感じられません。ぶっちゃけ普通の尾錠です。

 それなら思い切って、お好きな〝フォールディングバックル〟に付け替えるのも良いでしょう。その辺りに手をかけて「自分好み」に完成させていくのも、これまた時計趣味の醍醐味です (*´∀`*)

好きな「リューズ」だが、このモデルに最適かと言えば…

DUG Purist(ピュリスト) レビュー 写真
Purist Typ 2 Xiaomi 15T Pro で撮影

 キレのある刻印が格好良い「リューズ」です。リューズだけでも「コイツは良い時計だぜ!!」と心に響くものがあります。

 ただ、どうなんでしょう… ポケットウォッチ(懐中時計)のようなこのリューズは、果たして「ピュリスト」にとって最適解でしょうか??

 丸っこいオニオン型もピュリストのようなダイヤ型も好きなリューズではありますが、コンテンポラリーとクラシックを両立する「ピュリスト」のコンセプトからすれば、何となく相容れないものを感じます。素直に考えたら、無味で一般的なシリンダー型か、クラシカルな平たいリューズが似合う時計です。

 そんなことは解りきっているでしょうから、敢えて違和感を作り出すために採用したリューズかもしれません。完成しきらないデザインが醸し出す「優しさ」「取っ付きやすさ」を狙った可能性はあるかもしれません。

「Typ 1」か「Typ 2」か、「ホワイト」か「ブラック」か… 『Purist』の悩みは尽きない

DUG Purist(ピュリスト) レビュー 写真
Purist Typ 1 出典:https://dug-glashuette.com/

 悩ましいのは「Purist Typ 1」「Purist Typ 2」かの〝二者択一〟ですよね。バーインデックスのシュッとした佇まいも好きですし、変則アラビアの遊んだ感じも洒落ています。

 今回拝見できたダイヤルカラーは「白」「黒」のみでしたが、公式によると「ブルーのグラデーションダイヤル」も用意があるみたいです。いずれは実機を見る機会があるかもしれない…(心の準備をしなければ!!)

DUG Purist(ピュリスト) レビュー 写真
Purist Typ 2 出典:https://dug-glashuette.com/

 個人的には「ブラックダイヤル」が心に突き刺さっている状態ですが、これも時間経過次第でどう転ぶか解りません。白も黒も、どちらを手に入れても失敗のないダイヤルですからね。悩むなぁ… 落としどころを見付けなきゃ (;´∀`)

※気になった方は「HºM’S” WatchStore」へお問い合わせ下さい



最後に… DUG…〝手が届くグラスヒュッテ〟が起こす「小さな革命」に期待したい

 超高級のイメージがあるグラスヒュッテの時計ですが、例えばノモスやミューレは比較的買いやすい価格の時計を作るメーカーさんとして知られています… ってか、知られていました。残念ながらノモスさんは、ちょっと勇気が必要なゾーンまで行っちゃいましたね。安い方のタンジェントが33万円ですもの(ギリギリ、クラブキャンパスなら買えるかしら…)

 しかし、嘆くことはありません。安価なゾーンが空席になれば、ちゃんとその場所を埋める存在が現れるのが腕時計業界。そんな〝グラスヒュッテの希望の星〟として注目すべきメーカーが「DUG」です。

 グラスヒュッテ製であることを誇りとしつつ、同時に〝コストを抑えながら製品を安く提供する〟なんてことが可能なのか?? 「DUG」さんは 中間コストを無くすことにその可能性を見出そうとしたわけです。「H°M’S” WatchStore」での取扱いは明らかに例外ですね。

 販売価格の一部しか製造コストに充てない高級ブランドと違い、「DUG」さんの場合〝価格の大部分が製造コスト〟なのだそうです。もしも高級ブランドが「Purist」を作ったならば、一体幾らの値札を付けて儲けようとするでしょうか??

 昨今、天井知らずで高騰する腕時計に〝嫌気〟がさしている方の話を聞く機会が増えました。業界だって危機感は抱いているでしょう。一度上げた価格を下げられない事情も解ります。肥大化した組織を維持するためには、それ相応のお金が必要でしょう。

 ただ、グラスヒュッテの厳しい要件を満たした上でリーズナブルな時計を作っている「DUG」さんのような新興メーカーが存在する以上、そんな泣き言で納得する消費者はいません。グラスヒュッテの小さな新興メーカーが起こす「小さな革命」が、ドイツやスイスの有名ブランドの目を覚まさせる日は来るのか… この先「DUG」の成長が与える影響にも、期待したいと思います (*´∀`*)

DUG Purist 詳細データ
ケース素材ステンレススチール(3ピース構造)
ケース径40mm
風防両面無反射コーティング サファイアクリスタル
裏蓋サファイアクリスタルバック
防水性能100m防水(10気圧)
ケース厚10.95mm
ラグ・トゥ・ラグ47.5mm
ダイヤルテクスチャードダイヤル
インデックスアプライドインデックス
ダイヤルカラーOnyxschwarz(オニキスブラック)/Königsblau(ロイヤルブルー)/Mondweiß(ムーンホワイト)
夜光スイス製 Super-LumiNova® BG W9(昼:白/夜:青緑発光)
ムーブメントDUG 400(自動巻き)
ベースムーブメントSellita SW400
仕上げグラスヒュッテ(ザクセン州)にて仕上げ・装飾
パワーリザーブ約40時間
ストラップバッファローレザーストラップ または ステンレスブレスレット(微調整付き)
ストラップ幅20mm
クイックチェンジ対応
ストラップカラーダイヤルカラーに準拠
デイト表示6時位置(オプション)
デイトディスクダイヤル同色
価格(公式サイト)€ 1199(ストラップモデル)
€ 1299(ブレスレットモデル)
デイト付きは+€ 100

ブログランキングに参加中です

Please share this article.

ご意見・ご感想

コメントする

Table of Contents